天気図から風と波を予想していい波をあてる(前編・後編)-18

2.サーファーにとっての2種類の風②~波の形を左右する風~

  • 2022年11月6日
  • 2026年2月11日
  • note

天気図から風と波を予想していい波をあてる!
LINE講座:第2回

はるべえ
こんにちは。はるべえです。

第1回では、「波・うねりをつくるための風」について整理しました。

第2回となる今回は、

「沿岸部・ビーチで吹く風」

つまり、実際に海に立ったときに体で感じる風についてお話ししていきます。

うねりをつくる風よりも、

ビーチで吹く風のほうが

私たちにとってはより身近な存在かもしれません。


海に着いてまずチェックすることは?

海に着いたら、まず何を見ていますか?

ほとんどの人が、無意識にやっていることです。

でも、少しだけ整理してみます。

① まずは「波」

・サイズはあるか?
・自分のレベルで入れるか?
・形よくブレイクしているか?

② 次に「風」

・風は吹いているか?
・どの方向から?
・強いのか、弱いのか?

ここまでは、ほぼ全員がチェックしています。

③ 慣れてくると、さらに見る

・波数は多いか少ないか
・セット間隔はどれくらいか
・厚い波か、早い波か
・潮は今どこか、これからどう動くか
・地形は深いか浅いか
・カレントはあるか
・人は多いか

こうした情報を一瞬で処理して、

「入るか、やめるか」

を決めています。


今回フォーカスするのは、その中でも最も基本。

沿岸部で吹く風
= 波の形を左右する風

うねりをつくる沖の風ではありません。

ビーチで、実際に体で感じる風のほうです。

はるべえ
海に着いたら、まず「風」を見る。

風によって波もかわる

風によって、波は変わります。

沿岸部でどんな風が吹いているか。

それだけで、海面のコンディションは大きく変わります。

風向きは大きく分けると4つ。

陸 → 海 :オフショア
海 → 陸 :オンショア
横から :サイドショア
無風

時間が変われば、風も変わります。

朝はオフショアでも、
海に着くころにはオンショア。

これはよくあることです。


でも、風はある程度予想できます。

天気図や気象情報を事前に見ていれば、

海に着いたときの面の状態を
ある程度イメージできる

ということです。

はるべえ
風向きと強さで、
波の難易度は変わる。

オフショアとオンショア

まずは最も基本となる、2つの風から見ていきます。

オフショア

陸から海へ吹く風

波は沖から岸へ向かって進みます。

その波に対して、向かい風になるのがオフショアです。

波の面が整いやすい。
ブレイクがきれいになりやすい。

フェイスが立ち、
走れる斜面ができやすくなります。


オンショア

海から陸へ吹く風

波にとっては追い風。

後ろから押される形になります。

面が乱れやすい。
ボヨつき、ヨレやすくなる。

白波が増え、
テイクオフの難易度も上がります。


サイドショア

海岸線と平行に吹く風です。

オン寄り → サイドオン
オフ寄り → サイドオフ

サイドが強い日は横流れが発生しやすい。

自分が流されていないか、常に確認。

はるべえ
基本は「弱いオフショア」。
でも強すぎるオフも要注意。

無風

風が吹いていない状態。

波は風の影響を受けません。

うねり本来の形が出やすい。
面が整いやすい。

いわゆる「ツルツル」の海面です。

霧が出ているとき

霧が出ている=風が弱いことが多い。

霧の朝は、ほぼ無風のことが多い。

面は整いやすいですが、

視界不良には注意。

前乗りや接触リスクは上がります。


サーフィンに適している風

では、どんな風がサーフィンに適しているのでしょうか。

はるべえ
一般的に適しているのは
オフショア無風

ただし、これはあくまで一般論です。

弱いオンショアでも良い波の日はありますし、

オフショアが強すぎるとテイクオフしにくいこともあります。

また、

沖の風や潮の動き、複数方向のうねり

によって、沿岸がオフでも面がボヨつくこともあります。

自然相手なので、常に一概には言えません。

それでも基本としては、

弱い風、またはオフショア/無風を狙う

これが王道です。

今回のポイント

はるべえ
風向きから
オフショアや無風の時間帯を狙う

海陸風

ここまでは、天気図スケールの大きな風の話でした。

高気圧から低気圧へ向かって吹く
広い範囲の風

これを「一般風」といいます。


それとは別に、

沿岸部だけで吹く風があります。

これが「海陸風」です。


なぜ風向きが変わるのか?

陸と海では、温まり方が違います。

・陸は温まりやすく、冷めやすい
・海は温まりにくく、冷めにくい

この温度差が、風向きを変えます。


昼と夜で風が変わる

日中 → 海から陸(オンショア)
夜〜朝 → 陸から海(オフショア)

これが、

「朝一の波が良いことが多い」理由のひとつです。


ただし、

台風接近時や冬型の強い気圧配置では、

一般風のほうが強くなります。

一般風が強いと、海陸風は打ち消される。
はるべえ
朝が整いやすいのは、
ちゃんと理由がある。

ポイント毎にオフショアの向きが異なる

ここ、意外と見落としがちです。

オフショアの向きは、ポイントごとに違います。


なぜか?

それは、海岸線の向きが違うからです。

東向きのビーチ
南向きのビーチ
西向きのビーチ

向いている方向が違えば、

オフショアになる風向きも変わります。


たとえば千葉エリア

外房は東向きの海岸線が多い。

北西〜西風 → オフショアになりやすい
東寄りの風 → オンショアになりやすい

一方、内房のように西向きのポイントでは、

東寄りの風 → オフショア

になります。


つまりどういうことか?

風向きによってポイントを選べる

今日は南風が強い。

じゃあ南風をかわすポイントへ。

今日は北風。

じゃあ北がオフになるポイントへ。

この発想ができると、

同じエリアでも“当たり”を引ける確率が上がります。

はるべえ
風向き=ポイント選びのヒント

今日はどこに波があるか?

ポイント選びで一番大事なのは、実はここです。

まずは「波があるエリア」に向かうこと。

風向きがオフショアでも、

そもそも波がなければサーフィンはできません。


ポイント選びの順番

① 今日はどこに波があるか?

② その中で風はどうか?

この順番が基本です。


エリアによって考え方は変わる

関東のように海が複数方向にあるエリアなら、

移動すれば風をかわすことができます。

一方で、

関西のように海が遠いエリアでは、

事前チェックの精度がそのまま結果に直結します。


事前に見るもの

・波情報(サイズ・周期)
・風向き・風速
・天気図の配置
・数日前からの気圧の流れ

これを見てから家を出るだけで、

海に着いたときの「ハズレ」が減ります。


はるべえ
風を見る前に、まず波がある場所へ。

まとめ:波の形を左右する風

第2回では、沿岸部で吹く風について整理しました。

ポイントはとてもシンプルです。


① 海に着いたらまず風を見る

風向き・風の強さ。

それだけでコンディションは大きく変わります。


② オフショアとオンショア

オフショア → 面が整いやすい
オンショア → 面が乱れやすい

基本はこれです。


③ 朝一が良い理由

海陸風の影響で、

朝はオフショアが吹きやすい

だから朝の波は整いやすいのです。


④ ポイントごとにオフの向きは違う

海岸線の向きが違えば、

オフショアになる風向きも違います。

風向きからポイントを選ぶ。

これができるようになると、

コンディションを読めるようになります。


波がある場所を選び、
その中で風を読む。

この順番を忘れないでください。

はるべえ
風を読めるようになると、
海に行く前からワクワクできます。

次回のテーマは?

次回からは、

「波の要素と種類」

について詳しく見ていきます。

  • 波高と周期
  • 風浪とうねり

ここが理解できると、

波情報の見方が一段と変わります。

はるべえ
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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