7.天気図から風と波を予想する②

7.天気図から風と波を予想する②~うねりの向きをみつける~

  • 2022年11月9日
  • 2026年2月11日
  • note

天気図から風と波を予想していい波をあてる!
LINE講座:7回目の配信です

はるべえ
こんにちは
はるべえです

前回の第6回では、

天気図にはどんな情報が書かれているのか、
という内容についてお話しました。

今回はその天気図を使って、

  • 波をつくる風がどこで吹いているのか
  • 波・うねりはどこでつくられているのか

そこから

「うねりの向きを見つける」

というテーマで進めていきます。

天気図を見て、
ただ高気圧や低気圧の位置を確認するだけでなく、

どの方向から波が入ってくるのか?

ここまでイメージできるようになるのが今回の目的です。


うねりの向きとは?

まずは「うねりの向き」という言葉の整理からです。

これは文字通り、

うねりがやってくる方向

のことを指します。

沖合で吹いている風によって波がつくられ、
その波がどの方向から届くのかを見つけることが、
今回のポイントになります。

ここではまず、
都内近郊のサーファーがよく通う

千葉・湘南・茨城エリアを例に見ていきます。

エリアごとのうねりの反応

まず大前提として、

うねりの向きと海岸線の向きが合っていないと波は立ちにくい

ということを押さえておきましょう。

たとえば千葉や茨城エリアは、
東向きのビーチが多い地形です。

そのためベースとなるのは「東うねり」で、
北東〜南東まで幅広く反応します。

一方で湘南エリアは南向きに開いているため、
「南〜南西うねり」に反応しやすい特徴があります。

さらに冬型が強まったときには、
東海道沖から回り込む「西うねり」が反応することもあります。

つまり同じ関東圏でも、

  • 東に強いエリア
  • 南に強いエリア
  • 西に反応するエリア

と、特徴がはっきり分かれます。

特に湘南の場合は、
東側にある房総半島が東うねりをブロックするため、

千葉や茨城に波があっても湘南はフラット、
というケースも珍しくありません。

このように、

エリア単位でうねりの得意・不得意がある

ということをまず理解しておきましょう。


ポイントごとのうねりの反応

さらに細かく見ると、
エリアだけでなくポイント単位でも反応は変わります。

たとえば千葉エリアは東向きのポイントが多いですが、

  • 南向きのポイント
  • 北向きのポイント
  • 入り江状のポイント

など、向きはさまざまです。

当然ながら、

海に開いている方向=反応しやすいうねりの方向

となります。

そしてその向きによって、
オフショアになる風向きも変わります。

同じ湘南でも、
南向きのポイントと東向き寄りのポイントでは
ベストな風向きは異なります。

つまり、

  • エリアの特徴を知る
  • ポイントの向きを知る

この2段階で考えることが重要です。


ポイントの向きをどう調べるか?

では、ポイントの向きはどう調べればよいのでしょうか?

まず基本は地図を見ることです。

航空写真で見ると、

  • どの方向に開いているのか
  • 岬や半島に囲まれているか
  • 堤防やヘッドランドの有無

がはっきり分かります。

さらに注目したいのは、

周囲の地形(山・崖・構造物)

です。

小さな丘や岬があるだけで、
特定の風をかわすポイントになることもあります。

つまり、

  • うねりの入り方
  • 風の抜け方

は地形によって大きく変わります。

「このポイントはなぜ風が合うのか?」
「なぜここだけサイズがあるのか?」

そういう視点で地図を見ると、
波予想の精度が一段上がります。

どこからうねりがやってくるのか?

ここまでで、

  • エリアごとに反応するうねりの向きが違う
  • ポイントごとにさらに細かく違う

という話をしてきました。

では次に考えるべきは、

そのうねりは、そもそもどこで作られているのか?

ということです。

うねりは突然ビーチの前に現れるわけではありません。

沖合の広い海域で、
強い風が・長い距離を・長い時間吹くことで作られます。

天気図を見るときは、

  • どこで風が強く吹いているのか?
  • どの方向に向かって吹いているのか?
  • どれくらいの範囲で続いているのか?

をチェックします。

たとえば、

東の海上で等圧線が込み合い、
東風が何千キロも吹いているような配置であれば、

東うねりが発達している可能性が高い

と考えられます。

また、南海上に台風があれば、

  • その位置関係から見て南うねりなのか
  • 南西うねりなのか
  • 南東うねりなのか

ということも、ざっくり想定できます。

ここで重要なのは、

「ポイントから見て、どの方向に風が吹いているか」ではなく
「沖で、どの方向に風が吹いているか」

を見ることです。

ビーチの風ではなく、
沖合の風がうねりを作るということを忘れないようにしましょう。


高気圧・低気圧のチェックポイント

うねりを探すときの基本は、

高気圧と低気圧の位置と動き

を読むことです。

■ 高気圧の場合

高気圧は中心から時計回りに風が吹き出します。

チェックするポイントは以下です。

  • 中心はどこにあるか?
  • 等圧線はどの方向に伸びているか?
  • 等圧線の間隔は狭いか?
  • 同じ場所にとどまっているか?

等圧線の間隔が狭いということは、
それだけ風が強いということです。

さらに重要なのは、

同じ場所に何日も居座っているかどうか

です。

同じ位置に高気圧があり続けるということは、
同じ方向の風が長時間吹いている可能性が高い。

つまり、周期の長いうねりに育ちやすいということです。

■ 低気圧・台風の場合

低気圧は中心に向かって反時計回りに風が吹き込みます。

チェックポイントは高気圧とほぼ同じです。

  • 中心の位置
  • 進行方向
  • 等圧線の密度
  • 滞在時間

特に台風の場合は、

どの海域に対して長時間強風域をかけ続けているか

が重要になります。

すぐ通過してしまう台風なのか、
ゆっくり進む台風なのかで、

  • 一発的なサイズアップなのか
  • 数日続くうねりなのか

という違いが出てきます。


3日前からの気圧配置の推移を見る

うねりを読むうえで、
当日の天気図だけを見るのは不十分です。

最低でも3日前からの推移を見る

これが非常に重要です。

なぜか?

うねりは、
「今吹いている風」ではなく
「これまで吹き続けた風」
の結果だからです。

たとえば、

  • 3日前から同じ場所に高気圧がある
  • ずっと東風が吹き続けている

という状況なら、
東うねりはすでに育っている可能性が高い。

逆に、昨日できたばかりの低気圧なら、
まだうねりは育ちきっていない可能性もあります。

ここで見るべきなのは、

  • 同じような気圧配置が続いているか?
  • 風向きが安定しているか?
  • 強風域が広がっているか?

です。

この「推移を見る習慣」がつくと、

今日の波だけでなく、明日・明後日の波も読めるようになる

ようになります。

ここが、ただの波チェックと
「波を読む」ことの違いです。


まとめ:うねりの向きを見つける

今回は、

「うねりの向きを見つける」

というテーマでお話してきました。

ポイントは大きく分けて3つです。

  • エリアごとに反応するうねりの向きが違う
  • ポイントごとにさらに細かく違う
  • 天気図から沖の風を読んで、うねりの発生源を探す

そして重要なのは、

その日の天気図だけで判断しないこと

3日前からの気圧配置の流れを見て、

  • 長く続いている風なのか
  • 一時的なものなのか

ここまで考えられるようになると、

「今日はどのエリアに向かうべきか」
がかなりクリアになってきます。

なんとなく海に向かうのではなく、

うねりの向きを読んでから動く

これができるようになると、
週末サーフィンの成功率は確実に上がります。


次回のテーマは…

第7回はここまでです。

今回は

「どこから、どの方向のうねりが来るのか」

を見つけるところまで進みました。

次回の第8回では、

「波のサイズをイメージする」

というテーマに入っていきます。

第3〜5回で学んだ

  • 波高
  • 周期
  • 波長

これらを実際の天気図・気圧配置と組み合わせて、

どれくらいのサイズになりそうか?
を具体的にイメージしていきます。

ここができるようになると、

「波がありそう」ではなく
「胸〜肩くらいありそう」
まで想定できるようになります。

より実践的な内容に入っていきますので、
次回もぜひ楽しみにしていてください。

はるべえ
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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