8.天気図から風と波を予想する➂~波のサイズをイメージする~

8.天気図から風と波を予想する➂~波のサイズをイメージする~

  • 2022年11月10日
  • 2026年2月11日
  • note

天気図から風と波を予想していい波をあてる!
LINE講座:8回目の配信です

はるべえ
こんにちは
はるべえです

前回の第7回では、

天気図の気圧配置の推移を見て、

どの方向から波・うねりが入ってくるのかを想定する

というところまで進みました。

今回はその続きとして、

「波のサイズをイメージする」

というテーマで話を進めていきます。

うねりの向きがわかっても、
サイズ感が読めなければポイント選びは難しい。

今回は、

どれくらいのサイズ・どんな質の波になるのか?

を、天気図や各種データから
ざっくり想定できるようになることが目標です。


波を三角形に見立ててサイズをイメージする

まずは第3〜5回でお話した
「波の要素」のおさらいです。

サーファーがチェックすべきなのは、

  • 波高
  • 周期

この2つです。

波の高さだけでなく、周期も必ずセットで見る

ここがとても重要です。

波をイメージするときは、

1つの波を三角形に見立てる

と考えます。

  • 三角形の高さ = 波高
  • 三角形の底辺 = 周期

そして、

三角形の面積 = 波のエネルギー・パワー

とイメージします。

つまり、

  • 波高が低くても周期が長ければパワーはある
  • 波高があっても周期が短ければパワーは弱い

ということです。

波のサイズを読むときは、

「高さ」ではなく「面積」を意識する

これが基本になります。


沿岸波浪予想図でサイズをイメージする

では、

波高と周期の情報はどこで見るのか?

ここで活用するのが、

沿岸波浪実況図・予想図

です。

この図には、

  • 等波高線(波の高さ)
  • 卓越波向(メインの波の向き)
  • 卓越周期
  • 海上風

が記載されています。

特に見るべきなのは、

代表点の「波高」と「周期」

です。

例えば、房総半島沖や相模湾沖など、
自分が向かうエリアに近い代表点を確認します。

そこに、

  • 波高 4.5m
  • 周期 10秒

と書いてあれば、

かなりパワーのあるうねりが入っている

とイメージできます。

さらに、周期が12秒、14秒と長くなっていれば、

沖で育った、質の良いロングインターバルのうねり

と考えられます。

ただし重要なのは、

この数値は「沖合のデータ」である

ということです。

実際にビーチで割れるサイズは、

  • 海底地形
  • ポイントの向き
  • 潮位
  • うねりの向き

によって大きく変わります。

なので、

数値をそのまま鵜呑みにするのではなく、傾向をつかむ

という使い方が正解です。

例えば、

  • 昨日より周期が伸びている
  • 波高が上がってきている

なら、

サイズアップ傾向と判断できます。

逆に周期が落ちてきていれば、
パワーは弱まっていると考えられます。


Windyで視覚的に確認する

もう少し直感的に見たい場合は、

Windyの「風」と「波」表示

が便利です。

Windyでは、

  • 風の流れ
  • 波高
  • 周期
  • うねりの向き

を視覚的に確認できます。

表示メニューには、

  • Wave(風波)
  • Swell(うねり)
  • Swell2(第2うねり)

があります。

実際の海は、

風波+うねり1+うねり2

が重なった状態です。

つまり、

複数方向から波が入っているのが普通

ということです。

台風接近時などは、

「周期(うねりの間隔)」がいつ伸びてくるか

をチェックします。

目安としては、

周期10秒以上

になってくると、
しっかりしたうねりと考えてよいでしょう。

そしてここでも、

波高 × 周期 = 三角形の面積

を意識して、サイズ感をイメージします。

例えば、

  • 波高 0.5m
  • 周期 15秒

なら、見た目以上にパワーのあるセットが入る可能性があります。


波浪観測データで台風うねりを読む

次に、

実際の観測データから周期の変化を見る

という方法です。

例えば伊豆半島南端の観測点などは、
南〜西うねりに対して反応が良い傾向があります。

台風が南海上にあるときは、

周期がいつ伸びてくるか

をチェックします。

遠くで発生した台風うねりは、

  • まず周期が伸びる
  • その後、波高が上がる

という順番になることが多いです。

例えば、

  • それまで周期6〜7秒だったのが
  • 突然10秒を超える

となれば、

長周期のうねりが届き始めたサイン

と考えられます。

さらに、

  • 12秒
  • 14秒
  • 15秒以上

と伸びていけば、

かなりエネルギーのある台風スウェル

と判断できます。

こうした周期の変化を見ておくと、

数時間後にどのエリアが反応しそうか

という予測も立てられるようになります。


まとめ:波のサイズをイメージする

今回は、

「波のサイズをイメージする」

というテーマで進めてきました。

ポイントは大きく3つです。

  • 波は三角形で考える(波高 × 周期)
  • 沿岸波浪予想図で傾向を見る
  • 周期の変化を観測データで確認する

特に重要なのは、

高さだけで判断しないこと

周期が長ければ、
見た目以上にパワーがあります。

逆に周期が短ければ、
サイズがあってもまとまりに欠ける場合があります。

ここまでできるようになると、

  • どのエリアが反応しやすいか
  • どれくらいのサイズになりそうか
  • ショルダーは張りそうか

といったことが、かなり具体的に想像できるようになります。


次回のテーマは…

第8回はここまでです。

第6回から後半パートに入り、

  • 天気図の見方
  • うねりの向きの見つけ方
  • 波のサイズのイメージ

まで進んできました。

次回第9回では、

代表的な気圧配置パターンごとの波の特徴

を整理しながら、

「波を作る風」
「波の形を左右する風」

この2種類の風を、

実際の天気図にどう書き込んでいくのか

具体例を交えて解説していきます。

いよいよ実践編です。

はるべえ
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
“天気図から風と波を予想していい波をあてる”をテーマに、週末サーファーがいい波にのるための、気象・海の知識と経験則についてKindle電子書籍にしました。

Kindle Unlimited」への登録で、全ての本は30日間無料で読めます。Amazonユーザなら登録は簡単です Kindle Unlimitedはこちらから
8.天気図から風と波を予想する➂~波のサイズをイメージする~
最新情報をチェックしよう!