天気図から風と波を予想していい波をあてる!
LINE講座:9回目の配信です
はるべえです
前回は、
というテーマで、波浪データやWindyを使いながら
周期や台風うねりの入り方についてお話しました。
今回はこれまでのまとめとして、
を整理していきます。
これまでお伝えしてきた
- 波をつくるための風
- 波の形を左右する風
この2つを、実際の天気図にどう書き込んで
イメージしていくのか。
例題も交えながら進めていきます。
天気図から沿岸部の風を読み取る
ここまでの講座では、
主に「波を作る風」に注目してきました。
今回はもう一歩踏み込んで、
をどうイメージするかを考えていきます。
ただ最初に大事なことを言うと、
あくまで、
- どの方向から吹きやすいか
- 強まりそうか弱まりそうか
をざっくり掴むという感覚です。
気圧配置から風向きを読む
高気圧と低気圧の位置を見ることで、
- 高気圧はどこから風が吹き出しているか
- 低気圧へどの方向に風が吹き込んでいるか
が見えてきます。
これが分かると、
- 明日はこの方向から風が入りそうだな
- ホームポイントはオンになりそうだな
といった想像ができるようになります。
さらに、
も重要です。
等圧線が広ければ風は弱め、
狭ければ強め。
たとえば、
オンショアだけど等圧線が広い。
そこまで荒れないかもしれない。
といった判断材料になります。
今回のポイント
沿岸部で吹く局地的な風
天気図で読めるのは“大きな流れ”
繰り返しになりますが、
です。
「このポイントのこの時間はどうか?」
というところまでは、天気図だけでは分かりません。
特に難しいのは、次のようなケースです。
- 前線がかかっているとき
- 等圧線がほとんど描かれていないとき
- 弱い低気圧や気圧の谷などがあるとき
- 海陸風など局地的な風が出るとき
前線があると風向きは読みづらい
特に厄介なのが前線です。
前線がかかっていると、
例えば、あるラインを境にして
- 北側は北風
- 南側は南風
という状況はよくあります。
この境目(シアライン)が少し動くだけで、
ポイントの風向きは一気に変わります。
そのため、
という特徴があります。
こういう日は、
- 天気図
- Windy
- ピンポイント予報
を併用して確認するのがおすすめです。
今回のポイント
気圧配置ごとの風と波のパターン
天気図にはいくつかの「型」があります。
代表的なのが、
- 西高東低(冬型)
- 南高北低(夏型)
- 梅雨前線型
- 北高型
などです。
このパターンごとに、
- 吹きやすい風
- 入りやすいうねり
がある程度決まっています。
つまり、
ということです。
東うねりが続くパターン
例えば、
この場合、
- 高気圧の南縁で東風が長時間吹く
- 長い距離でフェッチが確保される
結果として、
週間天気図を見て、高気圧が同じ位置に停滞していれば、
「波が続く可能性が高い」と判断できます。
今日よかったなら、明日も期待できるかもしれない。
そんな判断材料になります。
今回のポイント
西高東低の冬型の気圧配置
気圧配置の代表格といえば、やはり
です。
大陸に強い高気圧、日本の東に発達した低気圧。
この2つの間に日本列島が入り、
縦縞のように等圧線が並びます。
等圧線が詰まっていればいるほど、
ということになります。
冬型が強まるとどうなるか?
まず日本海側は大荒れになります。
北西風が吹きつけるため、
オンショアでサイズアップしますが、
基本的にはジャンクになりやすい。
しかしここがポイントです。
これを狙うと、
- 風が弱まる
- うねりだけが残る
という状況が生まれ、
一気にクオリティが上がることがあります。
この「緩み」を読むことができれば、
日本海側ではかなり精度の高い波予想が可能になります。
今回のポイント
冬の湘南に入る「西うねり」
冬型が強まると、湘南や千葉南に入る波があります。
です。
仕組みはこうです。
- 北西の季節風が若狭湾から伊勢湾へ抜ける
- 遠州灘で西風が強まる
- その風波が西うねりとなる
- 伊豆半島を回り込み湘南へ入る
このパターンがハマると、
ことがあります。
さらに湘南は北風オフショアになりやすく、
コンディションが整いやすいのも特徴です。
冬型=日本海だけ、ではありません。
というのが面白いところです。
今回のポイント
アリューシャン低気圧と北東うねり
冬型が強まると、日本の東で低気圧が発達します。
それがさらに北東へ進み、
アリューシャン付近で猛烈に発達することがあります。
このとき発生するのが
です。
特徴としては、
- 一度入ると数日続くことがある
- 千葉の東向きポイントはクローズしやすい
- 南向きポイントが整いやすい
- 湘南はブロックされやすい
低気圧の位置と等圧線の向きを見て、
これを確認するのが重要です。
冬型とハワイのノースショア
少しスケールを広げてみましょう。
アリューシャンで低気圧が猛烈に発達すると、
距離は約4,000km。
日本で見ていた天気図の低気圧が、
1週間後にはパイプラインのビッグスウェルになる。
そう考えると、天気図は
単なる地図ではなく、
だということが分かります。
今回のポイント
例題:予想天気図から風と波をざっくりイメージ
例題①:2種類の風を書き込んでみる
ここからは実践編です。
天気図を見て、
- うねりを作る風(灰矢印)
- 沿岸部で吹く風(青矢印)
この2つを書き込むイメージを持ってみましょう。
例えば、
- サハリン付近に低気圧
- その両側に高気圧
という配置ならどうでしょうか?
低気圧には反時計回りに風が吹き込みます。
関東がその南側に位置していれば、
と想像できます。
さらに等圧線が詰まっていれば、
風は強め。
海上でも西〜南西風が吹けば、
という流れです。
この場合のポイント選びは、
- 南西風をかわすポイント
- 南西風がオフになるポイント
を選ぶ、という発想になります。
ここまで考えられると、
天気図はかなり使える武器になります。
例題②:高気圧の吹き出し+北東うねり
次は、
- 日本を北から覆う高気圧
- 千島の東へ進む発達した低気圧
という配置。
高気圧は時計回り。
関東周辺では、
と読めます。
さらに、発達した低気圧の北西側では
北東風が強く吹いていれば、
があります。
ここで大事なのは、
- 低気圧はすぐ移動するのか?
- 同じ場所に停滞するのか?
という視点です。
停滞すれば、
と予測できます。
例題③:南海上の台風
最後は台風パターンです。
南海上に台風、
大陸側から高気圧が張り出している場合。
まず想像できるのは、
です。
しかしここで注意。
高気圧から強い北東風が吹いている場合、
のです。
「台風がある=必ずサイズアップ」
とは限りません。
うねりの向きと、
沿岸部の風向き。
この組み合わせまで考えられると、
予想精度は一段上がります。
自然相手なので100%はありませんが、
まとめ:天気図から風と波を予想する
ここまでの後半パートを整理します。
- 高気圧と低気圧の位置
- 等圧線の向きと間隔
- どこで長い距離風が吹いているか
- 気圧配置の推移(3日前から)
- 周期の変化
- フェッチの長さ
- どの方向から吹くか
- 強まりそうかどうか
完璧を目指す必要はありません。
この感覚が身につけば、
海へ向かう前のワクワク感は
確実に変わってきます。
さいごに
ここまで、
天気図から風と波を予想していい波をあてる
をテーマにお伝えしてきました。
サーフィンは自然相手です。
だからこそ難しいし、
だからこそ面白い。
次に海へ向かうときは、
このひと手間を加えてみてください。
きっと、海に着いたときの景色の見え方が
少し変わるはずです。
サーフィンを楽しみましょう!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。