海から上がったあとの、あの塩と砂まみれの体。さらに追い打ちをかけるように冷たい風……。
夏に人気のポイントでの混雑したシャワーを待つ時間や、冬場の凍えるような冷たい水しか出ない蛇口、体を流せないまま車に乗り込むストレス──そんな経験、サーファーならきっと一度や二度はありますよね。
- 「もっと気軽にシャワーが浴びられたらな…」
- 「冬でも温かいお湯が使えたら…」
波乗りを楽しんだあとのアフターケア──実はこの“締め”の部分がかなり大事だったりします。道具も体もキレイにしてこそ、楽しかったサーフィンの余韻に浸りながら帰路につきたいですよね。
でも、お湯の温度がすぐに下がってしまったり、車に積むのが大変なサイズだったり、なにかと手間やストレスが多いのも事実。せっかく気持ちよく波に乗ったのに、帰り道の「不快」でその余韻が台無し……なんてことにならないように。
このブログを読んでくれている方は、すでにお持ちの方も多いとお思います。
収納性、携帯性、保温性、そして実用性──このあたりを兼ね備えたアイテムを使えば、サーフィン後の「面倒」が「快適」へと変わります。
この記事では、実際の使用シーンをイメージしながら、サーファー視点で選んだおすすめモデルと、選ぶ際にチェックすべきポイントについて、詳しくご紹介していきます!
サーフィンにポリタンクを持っていく理由とは?
「ポリタンク=水を運ぶだけ」と思ったら大間違い。
このパートでは、なぜポリタンクがサーファーにとって必須のアイテムなのか、3つの視点から見ていきましょう。
体についた塩水を流すため
海から上がった直後、肌や髪にまとわりつく塩分や砂──放っておくと、かゆみや乾燥の原因になることもあるようですけど…
海に上がってそのまま水を頭からかぶらずに、帰りの2時間のドライブするのは、ちょっと気持ちわるくてしんどいですよね…。
そんなときに役立つのが、ポリタンクに入れておいた真水(冬はぬるま湯になったお湯)。
さっと体を流すだけで気分もリセットされ、帰り道もずっと快適に。
サーフィンは海水浴場でやることばかりではないので、公共シャワーがないポイントのほうが多いといってもいいでしょう。
だから、海上がりの髪と体を洗い流すためにも、サーファーはポリタンクに水(冬はお湯)を入れて海へ向かうのです。
本ブログのメインの読者の方は”週末サーファー” ですが、具体的に私が想定している”週末サーファー” がどんな人なのかは、このブログの一番最初の頃に書いた以下の記事に記載があります。[sitecard […]
冬の寒さ対策にお湯を活用
冬の海から上がった瞬間、あの芯まで冷えた体──。
手はかじかんで使い物にならないし、ブーツやセミドライのウエットがなかなか脱げないし、北風ビュービューだったりするし…。
そんなとき、ポリタンクに入れておいた温かいお湯でシャワーを浴びれば、体がじんわりと温まっていきます。
あの真冬の海から上がってきたときに、程よい温度のお湯をウエットの中に流し込んだときは、「至福の瞬間」といったら大げさかもしれませんけど、なんともありがたい気持ちになりますよね。
後で紹介しますけど、自宅でいれたお湯がなるべく冷めないような保温バッグや専用カバーを使えば、朝に入れたお湯でも午後までじゅうぶん使える温度をキープできるケースもあります。
前回は冬のサーフィンを快適に楽しむための防寒対策アイテムについて記載しました。冬のサーフィンで気をつけること~防寒対策アイテム編[sitecard subtitle=関連記事 url=https://asasfsas24.c[…]
サーフボードやギアの洗浄用途にも最適
波乗りを終えたあと、ボードやフィン、ウェットスーツなどに付いた塩や砂──そのまま放置してしまうと劣化が早まってしまいます。
真水でしっかりと流してあげるだけで、次に海に行くときも気持ちよくサーフィンできますよね。
水圧のあるシャワーヘッド付きタイプを使えば、洗浄力も格段にアップしますよ。
サーフィン用ポリタンクの選び方|初心者にもわかりやすく解説
ポリタンクといっても種類はさまざま。
ここでは「容量」「形状」「保温性」「シャワー機能」という4つの軸から、自分にぴったりのポリタンクを見つけるためのポイントをお伝えします。
容量で選ぶ(10L〜20Lが主流)
1回分の使用水量の目安
1人分の“サッと体を流すだけ”なら5〜8Lほど。
ウェットやボードも洗うなら10Lは欲しいところです。
20Lあればファミリーや仲間同士でも安心です。
車載スペースとのバランス
車のトランクの広さや、他のギアとの兼ね合いも忘れずに。
四角いタイプのポリタンクは積載効率が良く、スペースを有効に使いたい方におすすめです。
最近のポリタンクはほとんど四角いタイプになっているかと思います。
素材・形状で選ぶ(四角型 or 丸型)
ポリタンクには四角型や丸型、そして柔らかいソフトタイプなどがあります。
フレックスバケツや折りたたみ式の利便性
ソフトタイプの「フレックスバケツ」は、使わないときはぺたんこに折りたためて超便利。形状も自在に変わるので、洗い物がスムーズにできますし、車載時の荷室スペース節約にも役立ちます。
こんなタイプがありますよね。
保温性の有無で選ぶ(冬の利用者向け)
寒い季節のアフターサーフで頼れるのが、保温機能付きのポリタンク。
保温カバー付きタンク vs 通常モデル
ネオプレーン素材の保温カバーを使えば、朝に入れたお湯が昼過ぎでもじゅうぶん使える温度を保ってくれます。冬場のシャワーはもちろん、子連れサーファーにも安心。夏中心の人は軽量な通常タイプでも十分です。
シャワー機能の有無
ポリタンクにシャワーヘッドを取り付けられるモデルを選べば、利便性が一気にアップします。特に女性サーファーやファミリーでの利用には、シャワー付きタイプがおすすめ。
手動/電動シャワーの比較
手動式はシンプルで壊れにくくリーズナブル。電動タイプは一定の水圧が保てるので、冬場でも寒さを感じにくく、手軽にシャワーを浴びることができます。
自作シャワーを作るDIY例も紹介
市販品だけでなく、ポリタンクにホースとシャワーヘッドをつなげて、自作する人も増えています。DIYなら、必要な水圧やホースの長さも自由に調整可能。コストを抑えたい人にも人気です。
こちらの記事で詳しく紹介しています!
サーフィン帰りに最適!ポータブル電動シャワーの魅力とは 電動シャワーの選び方と比較ポイント サーフィン用ポータブルシャワーおすすめ10選|楽天市場で買える人気モデル ポータブル電動シャワー:よくある質問(FAQ[…]
サーフィンに便利なバケツ&タンクおすすめ4選|楽天市場の人気モデルを比較
ここでは、ボクも使ったことのある商品や、楽天市場で高評価を得ているポリタンク&バケツをピックアップしてみました。
実際に使い勝手の良さや保温力、携帯性などが評価されているモデルを中心に、サーファー目線で4つのおすすめアイテムをご紹介します。
レビュー件数や価格帯もあわせてチェックしながら、自分のスタイルにフィットする一台を見つけてみてください。
MOSCO ポリタンクカバーセット(12L)|定番ど真ん中の実用派モデル
12Lという容量は、体を流すのにも、ギアを洗うのにも“ちょうどいい”絶妙なサイズ感。MOSCO(モスコ)のこのモデルは、専用保温カバー付きの定番セットで、まさに迷ったらコレという一本です。
ネオプレーン素材のケースは保温・保冷に対応していて、冬でもしっかりお湯の温度をキープ。シンプルで飽きのこない見た目も◎。持ち運びも楽なので、海以外でもアウトドアや災害時など幅広く活躍してくれます。
価格:4,180円/レビュー数:9件と、安定の人気モデル。初めてポリタンクを買う方や、保温タイプの入門機としてもおすすめです。
MOSCO ポリタンクセット(5L×2個)|扱いやすい小容量×2で柔軟に対応
「できるだけ軽く」「必要な分だけ持って行きたい」そんな声に応えてくれるのが、MOSCOの5Lタンク×2個セット。
合計10Lと、少量派にはぴったりのサイズ感。特に女性やお子さん連れのファミリーサーファーにとっては、扱いやすさという点で大きなメリットです。
専用バッグは保温・保冷どちらにも対応していて、季節問わず活躍。2本のタンクがすっきり収納できる構造で、車内もスッキリ整理整頓。
価格:4,290円/レビュー数:17件とこちらも実績十分。軽量で使いやすく、シンプルに使いたい人におすすめの1セットです。
NOGES 電動シャワー付きポリタンクセット(12L×2)|フル装備のオールインワンモデル
「波乗り終わりにすぐ温かいシャワーを浴びたい!」そんな人にピッタリなのが、NOGES(ノージス)の電動シャワー付きポリタンクセット。
12Lのタンクが2本、充電式の電動シャワー、保温対応の専用バッグもすべてセットになった“全部入り”タイプ。USB充電式の電動シャワーは、一定の水圧でしっかり洗えるうえ、使い方もとても簡単。
軽量で丈夫なポリタンクは、冬場のサーフ後でもしっかり温かさをキープしてくれます。海以外でもキャンプや防災用としても活用できる万能さが魅力。
価格:9,999円とやや高めですが、レビュー数:4件と満足度も上々。最初から“全部入り”で揃えたい方には非常におすすめのモデルです。
TAVARUA ホットポリタンクネオプレーンケースセット(12L)|機能もデザインも妥協なし
「どうせ持つなら見た目にもこだわりたい」そんなオシャレ感度の高いサーファーに刺さるのが、TAVARUA(タバルア)のネオプレーンカバー付きポリタンクセット。
12Lサイズのポリタンクと、ウェットスーツ素材の保温ケースがセットになっていて、保温力も見た目も◎。冬のサーフ後でもお湯がぬるくなりにくく、快適なシャワータイムが過ごせます。
軽量でコンパクトな設計なので、車への積み込みも楽ちん。女性サーファーにも扱いやすいサイズ感です。
価格:8,360円と少し高めながら、その分クオリティの高さは折り紙付き。まだレビューはありませんが、ブランドの信頼感からも満足度は高い一台と言えそうです。
ポリタンク活用のコツとメンテナンス方法
ポリタンクは、使いっぱなしではすぐに劣化してしまいます。
せっかくのギアを長く快適に使うためには、日頃のちょっとしたひと手間が大切。
ここでは、実際に多くのサーファーが実践している「保管・洗浄・温度管理」のコツを、わかりやすく整理してご紹介します。
長持ちさせるための保管方法
使い終わったポリタンクは、しっかりと乾かしてから風通しのいい場所で保管するのが基本。
直射日光に当たるとプラスチックが劣化しやすくなるので、夏場の車内放置や屋外放置はNG。
特に暑い時期は、熱膨張によって変形するリスクもあります。
湿気を避けて清潔に保管するポイント
フタを閉めたまま湿った状態にしておくと、内部でカビが発生しやすくなります。使用後は逆さにして水を切り、クエン酸や中性洗剤で定期的に洗浄しておくと安心です。
底に水垢が溜まりやすいので、スポンジやブラシでのケアも忘れずに。
なかなかそこまでメンテナンスできているサーファーは少ないとは思いますが…。
使用後の洗浄・乾燥方法
使ったあとは、そのまま放置せず真水ですぐに数回すすぎ洗いを。特にシャワーヘッド付きモデルは、ホースの中までしっかり洗っておくと長持ちします。
乾燥は、風通しの良い日陰がベスト。湿気を残さず、清潔に保ちましょう。
カビや臭いを防ぐための定期メンテナンス
月に一度くらいは、中性洗剤+ぬるま湯でじっくりと洗浄をするのがほんとはいいみたいです。
ニオイが気になるときは、重曹水や酢を使ったナチュラルクリーニングも効果的です。
ホースやキャップ部分も分解できるなら、外してしっかり洗っておくと清潔さをキープしやすくなります。
でも、ほとんどのサーファーはここまではやっておらず、そのまま数年は使っているんじゃないでしょうか。
お湯の温度管理のコツ
「朝入れたお湯が午後には冷えてた…」なんてこと、むかしはよくありましたよね?
お湯を温かく保つには、少しの工夫が必要です。
先ほど紹介したポリタンクはカバー付きのものでしたので、それなりに保温力もあるので、そのまま使ってもらえればよいと思います。
でも、ひと昔前みたいに、ポリタンクカバーがなかったとしたら、保温バッグやアルミシートでタンク全体を包むことで、熱の放散を抑えることができます。ボクは毛布にくるんでクルマの暖房があたるところに置いてたりしましたね。
朝7時に入れた60℃のお湯は何時間持つ?
一般的な保温カバー付きポリタンクでは、朝7時に60℃のお湯を入れても、昼12時でだいたい40~45℃前後をキープできることが多いようです。
ただし、外気温が5℃以下など寒すぎる環境では、当然ながら冷え込みも早くなります。
真冬の朝一サーフィンだと、ボクの場合は午前5時くらいに自宅でお湯をいれて、7時前に海に到着、7時から9時まで海に入るとすると、お湯をいれてから4~5時間後に使用するパターンが多かったです。
まとめ:サーフィン ポリタンクで快適なアフターサーフを
海上がりの体についた塩水、冷えきった体、そして砂まみれのギア──そんな“サーファーあるある”な悩みを、シンプルかつ実用的に解決してくれるのがポリタンクです。
この記事では、サーフィン後のケアを快適にするための道具として、ポリタンクの魅力をたっぷり(?)紹介してきました。使い方や選び方のポイントから、保温性やシャワー機能付きの便利アイテム、さらには楽天市場で人気のおすすめモデルまで。
たった一つのポリタンクがあるだけで、海から上がったあとの不快感がグッと減ります。冬でも温かいお湯で体を温められる安心感。ボードやウェットスーツをその場でキレイにできる手軽さ。そして、次に海に入るときにへ向けての準備が整うという心地よさ──。
「いつか買おうかな」と思っていた方へ──。もしかすると、それは“今”がベストなタイミングかもしれません。まずは気になったモデルから、ひとつ試してみてください。
レビュー数の多い定番アイテムから、電動シャワー付きのハイスペックモデルまで、きっとあなたのスタイルにぴったり合う一台が見つかるはず。
サーフィン後を、もっと快適に。そんな時間を手に入れるために、今すぐ気になるアイテムをチェックしてみてください。