ジャーフルって“いつからいつまで”着るの?湘南・千葉サーファーのための水温×時期ガイド

ジャーフルって“いつからいつまで”着るの?千葉・湘南サーファーのための水温×時期ガイド

はるべえ
「今日はジャーフルで大丈夫かな?」

春先や秋が深まり冬が近づいた時期のビーチでよく聞くフレーズです。

サーフィンを楽しむ上で、季節ごとのウェットスーツ選びは快適さだけでなく、時には安全にも直結する大切な要素です。

特に春や秋の移行期は気温と水温のバランスが難しく、ウエットスーツ選びを間違えてしまうと、寒さで唇が紫になってしまい早めに切り上げることにもなってしまいますよね。

  • 「朝一は寒かったけど昼間はめっちゃ暑い」
  • 「千葉北と千葉南では水温が違うからウエット何持っていこうか迷う」
  • 「南風が続いた後だから水温がめっちゃ下がってる」

こんなような経験はよくあることです。

同じ関東でもエリアや風向きによって体感が大きく変わり、一筋縄ではいかないのがウェットスーツ選びの悩ましいところです。

せっかくの週末に海に入ったけど、ウエット選びを間違えてしまって30分しかサーフィンできなかった…

そんなことがないように、適切な知識を持って季節や地域/ポイントごとの違いや特徴などを理解しておくことが重要です。

wetsuits

ウェットスーツにはシーガルやロンスプ、セミドライなどいろいろな種類がありますが、

はるべえ
その中でも特に汎用性が高く、春と秋の移行期を中心に活躍するのが「ジャーフル(ジャージフルスーツ)」です。

多くのサーファーにとって最初の1着となることも多く、使える期間が長いのが魅力。

だからこそ「ジャーフルをいつからいつまで着ればいいのか?」を知っておくことが快適なサーフィンライフにもつながります。

 

この記事では、ボクのこれまでの経験も踏まえ「ジャーフルを着るべき時期」について詳しく解説していこうと思います。

千葉と湘南エリアを中心に、ジャーフルを着るべき水温や気温の目安、さらには快適に過ごす工夫なども含めて、いろいろお伝えしていきます。

目次

ジャーフルとは?基本の特徴をおさらい

ジャーフルいつからいつまで_01

まずは「ジャーフル」とはどんなウェットスーツなのかを整理しておきましょう。

初心者サーファーやこれからウェットを購入する方にとって、種類が多くて混乱しやすい部分です。

このパートでは、ジャーフルの基本的なところと他のウエットスーツとの違いをわかりやすく解説していきます。

ジャーフルとは?(ジャージ素材のフルスーツ)

ジャーフルとは「ジャージ素材でできたフルスーツ」の略称で、全身を覆う長袖・長ズボンタイプのウェットスーツを指します。

一般的に厚さは3mm前後が多く、春から秋の中間的な水温で活躍します。

伸縮性が高く着心地も軽快なため、動きやすさを求めるサーファーに人気です。

特に千葉と湘南エリアでは、長いシーズン使える万能型のウェットスーツになるので、1年を通してサーフィンする方は1枚は持っていたいアイテムですね。

3mmフルスーツとの違い

よく混同されるのが「3mmフルスーツ」です。

こちらも全身を覆う長袖・長ズボンタイプのフルスーツですが、素材がネオプレーンゴム主体で防寒性に優れています。一方、ジャーフルは表面がジャージ生地なので軽く柔らかいのが特徴です。

水温が20℃前後であればジャーフルで十分ですが、気温や風次第では3mmフルスーツの方が暖かく感じることもあります。

つまり両者の違いは「防寒重視か、動きやすさ重視か」という点にありますが、

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千葉と湘南エリアで、より汎用的に使えるのは「ジャーフル」ではないかと思います。

セミドライとの比較

冬場の定番であるセミドライは、内部に水が入りにくい特殊な構造を持ち、3mm~5mm厚の生地がメインです。

真冬の千葉・湘南エリアでは必須ですが、防寒性を重視する分だけジャーフルと比較して重たく、多少なりとも動きにくさや窮屈さが感じられます。

ジャーフルはその逆で、防寒性はセミドライより劣るものの、軽さと柔軟性が魅力です。

水温が冷たい千葉北や茨城エリアではセミドライが必要な期間が長いことから、ゴールデンウイークあたりから、

はるべえ
やっとジャーフルが着れるようになった!

あの開放感がたまらない、という方も多いですよね。

ジャーフルを着るべき時期の目安

ジャーフルいつからいつまで_04

ここまでは「ジャーフル」の基本と特徴をご紹介してきましたが、

「ジャーフルはいつからいつくらいまで着られるのか?」

という点が一番気になるポイントですよね。

この点は、サーフィンするエリアやポイントによって水温が変わりますから、エリアごとの使用目安や季節ごとの切り替えタイミングを知っておくのが大事です。

水温・気温から見るジャーフルの適正時期

ウェットスーツを選ぶ際の最も大きな判断基準は水温です。

サーフィンは海の中にいる時間が長いので、気温よりもやはり水温でウエットスーツを選ぶことになります。

水温18〜23℃が快適ライン(千葉・湘南エリア)

これはかなり個人差にもよりますけど、一般的には…

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ジャーフルは水温18〜23℃前後で着用するのがよいのではないかと思います。

水温が18度より低くなれば、セミドライを着ることになりますし、さらに水温が低くなれば、ブーツやグローブを着用することになります。

最近はサーフィンで着用するドライスーツが浸透してきて、真冬の千葉北や茨城では、ドライスーツ着てる人もよく見かけるようになりました。

また初夏の頃になって、水温が23度くらいにまで戻ってくると、シーガル(半袖+長ズボン)を着用するのが快適になってきます。

水温は気温よりも遅れて暖かくなってきますので、初夏の頃は気温は高いけど水温がまだまだ低いという時期があり、そのころにちょうどよいのがシーガルとなりますね。

気象庁の日別海面水温データはこちらからチェックできます。

気温だと20℃前後が目安?

海に入ってしまえば、気温はそんなに気にならないことが多いんですけど、あえて記載するならおおよそ20℃前後が目安でしょうか。

気温が20℃前後になると、朝夕でも冷え込みが緩和され、ジャーフルで快適に過ごせる日が増えます。

ただし北よりの風が吹くと体感温度が下がるため、同じ水温でも肌寒く感じる場合があります。

シーガルがちょうどいい時期でも、風が強かったり季節が逆戻りするような日もあるので、そんなときにはジャーフルが活躍しますよね。

あとは梅雨の時期もどんより肌寒い日もあるので、やはりジャーフルを1枚持っておくと便利です。

気温についてはお馴染みの気象庁のアメダスをチェックするのがいちばんです。

地図コンテンツページです。気象警報、大雨危険度、台風情報、気象情報、天気予報、季節予報、ひまわり、アメダス、ウィンドプロ…

千葉・湘南エリア別ジャーフルカレンダー

ジャーフルいつからいつまで_02

同じ関東エリアでも、黒潮の影響や地形の違いによって水温は大きく変わります。

このパートでは、「千葉北・千葉南・湘南」の3つのエリアごとに、ジャーフルが快適な時期をまとめていきます。

千葉北と千葉南は、海流の関係もありちょうど御宿と大原の間のあたりを境界として、北と南で水温が2-3℃くらい変わることが多いです

はるべえ
本記事では、「この水温が変化するところをエリア境界とし、大原より北のエリアを「千葉北」、御宿より南のエリアを「千葉南」と呼ぶことにしています。

ただし千葉南エリアでも、場の内房エリア(東京湾内)はかなり冷たい場合があるので注意が必要です。

湘南は千葉南と同じくらいかそれよりちょっと冷たいかなという感覚があります。

水温の感覚としては極ノーマルと自負するボクの感覚も入っての記載となりますが…、千葉北と千葉南/湘南の2つのエリアで分けて考えてみます。

千葉北エリア

千葉北:5月中旬くらいから/11月中旬くらいまで

  • GW(ゴールデンウイーク)はまだセミドライを着て入ることが多い感覚があります。
  • セミドライからジャーフルに切り替える目安としては、5月中旬か下旬くらいからでしょうか。
  • 冬は12月にはセミドライが必要な日が多くなりますので、ジャーフル着れるのは11月中旬くらいまでが目安となりそうです。

黒潮の影響が少なく水温が低いため4月はまだ寒い

千葉北は黒潮の影響を受けにくいため、関東の中でも水温が低めです。そのためジャーフルのシーズンは他のエリアより短めになります。

春先の千葉北は水温が低く、4月はまだセミドライを着用する日が多いです。

気温が上がっても北風が吹くと体感温度が下がり、ジャーフルではちょっとキビシイという日が多いかもしれません。

初夏と晩秋~初冬の時期はジャーフルが活躍

水温が安定して18℃を超えるのは6月以降となることが多いです。その少し前の5月中旬くらいからは、日差しがあればジャーフルでもいける日がありそうですね。

また冬は、12月に入るとさすがにセミドライを着ないと寒いですので、その少し前の11月中旬くらいまでジャーフルでサーフィンできる日がありそうです。

ただし10月下旬くらいからは北風が強めに吹く日も多くなるため、インナーを持参して調整するか、クルマの中には念のためセミドライを積んでおいたほうが安心かもしれませんね。

千葉南/湘南エリア

千葉南/湘南:GWくらいから/12月初旬くらいまで

  • GWにはジャーフルで入れる感覚がありますので、4月下旬あたりからでしょうか
  • 12月でもまだジャーフルで入れる日あるかどうかといった感覚なので、12月初旬くらいまでが目安となりそうです。

千葉南は黒潮の影響で水温が高め

千葉南は黒潮の暖かい海流の影響を受けるため、水温は千葉北よりも高めなので、その分ジャーフルを使える期間も長いです。

湘南は黒潮の影響は千葉南よりも受けにくいですが、千葉北よりは水温は高い感覚があります。千葉南と同じくらいか少し冷たいくらいな感じでしょうか。

黒潮は日本の南海上を通っていることから、この暖かい海流の影響により、千葉より西の太平洋側のエリアは水温が高い傾向があります。

ですが、海流も自然の循環の中で発生しているものであり、「黒潮大蛇行」という現象のように、通常の流れよりも南北に大きく海流が蛇行する流れになることがあります。

直近では、2017年8月から黒潮大蛇行が始まり、2025年4月までの7年9か月もの長い期間、黒潮大蛇行が発生していました。

黒潮が沿岸から離れた海域を通ることにより、沿岸の水温が低くなることで、漁業や沿岸の海洋環境にも大きく影響します。

このように、自然環境は常に変化する可能性があり、ボクらがサーフィンするポイントの水温にも影響してくることがあるので、黒潮大蛇行のような現象があることは覚えておくとよいかと思います。

初夏と初冬の時期はジャーフルが活躍

4月下旬から12月初旬まで、長い期間ジャーフルでサーフィン可能です。

当然ながら夏にジャーフルを着るのは暑いのですが、初夏と初冬の時期はジャーフルが活躍します。

ジャーフル着て暑いぶんには、海の中に入ってしまえばそんなに問題ないですけど、寒いとなるとサーフィンどころではなくなってしまいますよね。

はるべえ
ボクは秋が深まってきた頃に海に行くときには、「先代のセミドライ」をクルマに積んでいくようにしています。

次のパートで詳しく記載します!

ジャーフルで快適にサーフィンするための工夫とアイテム

ジャーフルで快適にサーフィンするための工夫とアイテム

千葉と湘南エリアでジャーフルを着る時期は、「初夏」と「晩秋~初冬」の気温や水温の変化が大きい移行期でもあります。

そのため、工夫次第でジャーフルの快適さが変わってくることもあります。このパートでは、晩秋~初冬の防寒対策や便利なアイテムを紹介していきます。

インナーや防寒グッズで調整

さきほどのパートでは、おおよそのジャーフルのシーズンを記載しましたけど、当然ながら日によってはジャーフルだけでは寒さを感じることもあります。

そんなときは、インナーを組み合わせることで快適性を高められます。

セミドライにするほどではないけど少し寒いときに

ジャーフルの下に保温性のあるインナーを着ると、体温の保持力が格段に上がります。

特に起毛素材のインナーは効果的で、「セミドライにするほどではないが少し寒い」と感じる時期に重宝します。

インナーにもいろんなタイプがあり、ショートジョンのタイプや最近はシーガルタイプのものも出ているようですね。

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以下の記事では、「オニール O’NEILL インナーサーモXフル THERMO-X」という商品を紹介しています。
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長袖+長ズボンタイプのインナーで、ジャーフルではちょっと寒いかなという日にインナーで着ると、ちょうどよい感じでジャーフル着る期間も長くなるいい感じの商品だったのですが、どうも売り切れが続いているようです

代わりに、以下のシーガルタイプが楽天で販売されているようですので、気になる方はチェックしてみてください。

先代のセミドライをクルマに積んでおく

はるべえ
「先代のセミドライ」とは、1つ前に真冬に着用していたセミドライのことです(笑)。

セミドライは海に入る頻度にもよりますが、週末サーファーの場合ですと2シーズンか長くても3シーズン使うと、糸がほつれてきたりラバー部分が劣化したりといろいろ水が浸入しやすくなってきます。

そうなるとセミドライを買い替え・新調することになりますが、それまで使っていた「先代のセミドライ」は初冬のシーズンに着るにはちょうどよいときがあるんですよね。

ジャーフルだとちょっと寒そうなとき、水温は温かいけど北風が強くて冷たく感じるときなど、そんなときに重宝します。

クルマの荷物としてはかさばってしまいますけど、冬なので使わなかったらクルマの中にずっと置いておいてもいいと思いますし。

あと、ホントの真冬用に新調した「現役のセミドライ」の使う回数を少しでも減らして劣化をさせないようにするためにも、「先代のセミドライ」を活用するとよいのではないかと思います。

ジャーフルの着替えに便利なアイテム

ジャーフルが活躍する季節は、まだ少し外気が肌寒い日があったり、逆に晴れて紫外線が強いけど海の中はまだ水が冷たい、といった状況です。

そんな寒暖差の大きい季節の着替えに便利なアイテムをいくつか紹介します。

着替え用ポンチョ

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サーフィン後の「ウェット脱ぐの寒っ…!」という瞬間、ありますよね。

そんなときに救世主になるのが着替え用ポンチョです。

タオル地のふんわりタイプなら濡れた体を優しく包み込み、防風素材のタイプなら冷たい風をしっかりシャットアウト。
ビーチでも駐車場でも、体を隠しながらサッと着替えられるので、もうタオルが落ちてヒヤッとする心配もありません。

特に風の強い日や冬のセッション後は、一度使うと手放せなくなるアイテムです。
Amazonや楽天でも人気モデルが多く出ていますが、TOM.T.JUNIORのポンチョはデザインも使い勝手も◎。

また、Beach Accessさんでもスタイリッシュなサーフポンチョが多数ラインナップされています。
サーフィン専門のオンラインショップなので、ソフトボードやギアとまとめて選べるのも嬉しいポイント。

ソフトボードやサーフポンチョを取り扱うサーフィン専門のオンラインショップ【ビーチアクセス】

電動ポータブルシャワー

冬の1ラウンド入った後、手足がかじかんだまま冷たい水で体を流す…。

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あの「地獄の時間」、誰もが一度は経験したことがありますよね。

そんなときに本当にありがたいのがポータブルシャワーです。

温かいお湯を入れて車に積んでおけば、海上がりに体をゆっくり温めながら砂や塩を流せます。
寒い季節でも、まるで温泉に浸かったような解放感。もう冷水には戻れません。

ボクも一年中車に積んでありまして、これがあるだけで海上がりの快適さがまったく違います。
軽量タイプならどこでも使えて、ファミリーサーフにも最適です。

こちらの記事に「最強ポータブル電動シャワー10選」を紹介してますので、チェックしてみてください。

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初心者サーファーはどんなウェットスーツを買えばいい?最初の1着の選び方

初心者サーファーはどんなウェットスーツを買えばいい?最初の1着の選び方

ここまで読んで、「結局どんなウェットを最初に買えばいいの?」と感じている方も多いのかも…。

サーフィンは夏の期間限定ではなく一年中できるのが魅力ですが、それでも「初心者のうちからいきなり冬はちょっと…」という方も多いのではないかと思います。

一方で、夏の期間だけサーフィンするという方も一定数いるかと思うのですが、こんなに季節を感じながら自然と向き合うスポーツは他にはないかと思いますので…、

はるべえ
せっかくこれからサーフィンを始めるのであれば、ぜひ、春・夏・秋の3つの季節でサーフィンをするところから始めることをおすすめします!

それぞれの季節で、いろんな表情を海は見せてくれるかと思います。

3つの季節を通じて海に通うことで、その日その時のさまざまなコンディションでサーフィンをすることが出来ると思います。

でも、サーフィンを始めたばかりの頃は、季節ごとのウエットスーツを揃えるのが難しいですよね。

ここでジャーフルが登場するのですが、やはりおすすめは、春から秋までしっかり使えるジャーフルを中心にまずは考えて、そこに季節ごとのウェットを少しずつ足していくのが現実的でよいのではないでしょうか。

まずは1着、長く使えるジャーフルを

ジャーフルは春・夏・秋のサーフィンに対応でき、サーフィン初心者にとって最も頼りになるウエットスーツです。
動きやすく、保温性と柔軟性のバランスが取れているため、

はるべえ
春~秋までサーフィンするのであれば、まずはジャーフルを持っておけば安心です。

とはいえ、真夏の炎天下ではジャーフルは暑く感じることもあります。

水温が上がる7〜8月は、スプリング(半袖・半ズボン)タッパー+ボードショーツに切り替えると快適です。
ジャーフルはあくまで「春と秋を中心に長く使える万能選手」と考えておくとよいでしょう。

まずはジャーフルを1枚持っておけば、あとはサーフィンをしていく過程で、少しずつ季節に合わせてウエットスーツを追加していく。
サーフィンを続けながら、自分のスタイルに合ったウェットスーツのラインナップが自然とできあがっていきます。

ウェットスーツを使い分ける感覚を身につけよう

春~秋までの季節にサーフィンをするなら、まずはジャーフルを1着持っているとよいとは記載しましたが…

はるべえ
ウェットスーツは1年を通して同じものを使うわけではなく、季節ごとに快適なタイプを選ぶのが基本です。

ここではサーフィン初心者の方でも分かりやすい、季節別の使い分け方を紹介します。

春はシーガル/秋はロンスプが快適

春は気温が上がり始めても水温はまだ低め。特に千葉北では5月でも水が冷たい日が多いです。

はるべえ
そんな時期におすすめなのがシーガル(半袖+長ズボン)です

肩の動かしやすさを保ちながら、冷えやすい下半身をしっかり守ってくれます。

 

一方でロングスプリング(ロンスプ)は半ズボンタイプなので、春先の冷たい海には不向き。

はるべえ
むしろロンスプは、海水がまだ温かいけれど外気が冷え始める秋に活躍します。

水に入ると快適でも、風に当たると肌寒い…そんな秋口にぴったりです。

冬はセミドライへの切り替えが必須

11月以降になると海の冷たさが一気に厳しくなります。

千葉・湘南エリアでは11月下旬〜4月末くらいまでがセミドライのシーズン。
特に水の冷たい千葉北や茨城では、早めの切り替えが必要です。

ジャーフルで無理をすると保温力が足りず、体力の消耗やケガのリスクも高まります。

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セミドライは着脱こそ手間ですが、その分、真冬のサーフィンを支えてくれる、コアなサーファーには必須のアイテムです

また、最近はセミドライよりもドライスーツを選ぶ方も多くなりました。
セミドライは、水の侵入が極力少なくなるように様々な工夫がされていますが、とはいえ水が入ってきてしまうこともあります。

その点、ドライスーツは水の侵入が一切ない構造になっていることから、ここ最近は水温の低いエリアの多くのサーファーを中心に選ばれるようになってきています。

ですが、セミドライよりも伸縮性がなく動きにくく感じる場合があったり、着脱が大変だったり、エア抜きが必要だったり、よりメンテナンスが大事になったりと、セミドライと比較してのメリットデメリットをよく確認してから選んだほうがよいでしょう。

季節ごとのウェットスーツを揃えるなら

ここまで紹介してきたジャーフル・シーガル・セミドライ・スプリングなど、季節ごとのウェットスーツを揃えるのに、

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サーフィン初心者の方におすすめなのが、人気ブランドのO’NEILL(オニール)です。

公式アウトレットストアでは定期的にセールが行われており、タイミングによっては50%OFFなどお得に購入できるチャンスがあります。

シーガルやジャーフルくらいまででしたら、わざわざオーダーしてウエットスーツをつくるまでもなく、既製サイズで自身の体系に近いものを購入すれば問題ないかと思います(ここは考え方に個人差がありますが…)。

セミドライも既製サイズになってしまいますが、体型が合う人であれば、真冬も十分使えるセミドライをお得なお値段で購入できるタイミングがあります。

オニール公式アウトレットストア からメールマガジンに登録しておくと、お得なセール情報を見逃さずにゲットできるのでおすすめです。

楽天とAmazonにも公式オンラインモールがあるので、こちらからもチェックできます。

➡オニール(O’NEILL)オフィシャル・アウトレット(楽天)
➡オニール(O’NEILL)オフィシャル・アウトレット(Amazon)

ウェット選びは「快適に続けられるか」が大事

サーフィンは自然と向き合うスポーツです。

海に行くたびにコンディションは異なり、また当然ながら水温や風向き・強さは人間がコントロールできるものではありません。

だからこそ、「海の中で快適にサーフィンできる装備」=長く続けられるモチベーションにつながります。

ウェットスーツを選ぶときは、価格やデザインだけでなく、自分が一番多く入る季節・エリアをイメージして選ぶのがおすすめです。

これからサーフィンを始めようとする方が、各季節に応じたウエットスーツをいきなり全て揃えるというのは現実的ではないと思います。

海の中では寒いよりも暑いほうがぜんぜんマシですので、春~秋にかけてサーフィンをしようと思っているのであれば、

はるべえ
まずはジャーフルから揃えてみてはいかがでしょうか?というご提案です。

まとめ|ジャーフルは「季節をつなぐ万能ウェットスーツ」

ここまで解説してきたように、ジャーフルはサーフィンにおいて非常に汎用性の高いウェットスーツです。
特に季節の変わり目となる春と秋に活躍し、快適さと動きやすさのバランスが取れた“頼れる1着”といえます。

冬のセミドライから夏用スーツへの移行期、ジャーフルはまさに「季節の橋渡し役」
水温18〜23℃前後をカバーし、千葉と湘南エリアではおおよそ5月〜11月を中心に活躍します。

防寒インナーなどを組み合わせれば、春先や晩秋など水温が冷たく冷える時期にも対応できますので、1着で長いシーズンを支えることができます。

また、同じ関東でも、千葉北・千葉南・湘南では水温や風の傾向が異なります。

周辺海域の水温データや北風の強まり方、また中長期的な視点では黒潮の影響なども理解しておくことで、「今日はジャーフルで入れるか?」という判断ができるようにになります。

はるべえ
このような気象の知識を持つことは、快適さを保つだけでなく、安全にサーフィンを楽しむためにも欠かせません。

自然と向き合うサーフィンだからこそ、気象条件を読む力と適切な装備選びが上達するポイントにもなります。
今回の記事が、サーフィンライフをより快適で安全なものにするヒントになれば幸いです。

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ジャーフルって“いつからいつまで”着るの?湘南・千葉サーファーのための水温×時期ガイド
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