このブログは
風や波のコンディションが
サーフィンにどのように
影響してくるかについて
いろいろと書いているブログです。
海から上がってスマートウォッチを見たら、
思ったより消費カロリーが少なくて
「あれだけパドルしてクタクタなのに、この数字?」
とがっかりした経験はありませんか?
波と風のコンディション次第で
大きく変わります。
この記事では、
- サーフィン1時間の消費カロリーの目安
- 時間別×体重別の早見表(1〜4時間)
- 波・風・水温で消費カロリーが変わる理由
- サーフィンのダイエット効果と食事の注意点
について、気象とサーフィンの視点から
わかりやすく解説していきます。
結論:サーフィン1時間の消費カロリーの目安
まず結論からお伝えします。
体重60kgの人で約190〜320kcal程度です。
幅があるのは、のんびり波待ち中心の日と
パドルしまくりのアクティブな日とで
運動の強度がまったく違うからです。
ごはん普通盛り1杯(約240kcal)前後、
と考えるとイメージしやすいかもしれません。
「思ったより少ない…」と感じた方も
いるかもしれませんが、
これはあくまで平均的な目安です。
サイズのある日や風・流れに逆らう日は
この数字を大きく上回ることもあります。
(詳しくは後ほど解説します)
【早見表】時間別×体重別の消費カロリー
「2時間入ったら?」「3時間だと?」という方のために、
時間別×体重別の目安を早見表にまとめました。
数値は「のんびりめ〜アクティブ」の
幅で示しています。
| 体重\時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 |
|---|---|---|---|---|
| 50kg | 約160〜260kcal | 約320〜530kcal | 約470〜790kcal | 約630〜1,050kcal |
| 60kg | 約190〜320kcal | 約380〜630kcal | 約570〜950kcal | 約760〜1,260kcal |
| 70kg | 約220〜370kcal | 約440〜740kcal | 約660〜1,100kcal | 約880〜1,470kcal |
| 80kg | 約250〜420kcal | 約500〜840kcal | 約760〜1,260kcal | 約1,010〜1,680kcal |
半日みっちり4時間入れば、
体重70kgの人でおにぎり5〜8個分くらいの
エネルギーを使っている計算になりますね。
自分で計算する方法
この早見表は「METs(メッツ)」という
運動強度の指標をもとに計算しています。
= METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05
サーフィンのMETsは、
のんびりめで3、アクティブな日で5程度
とされています。
たとえば体重65kgの人が
アクティブに2時間入った場合は、
5 × 65 × 2 × 1.05 = 約680kcal
という計算になります。
当てはめて計算してみてください。
波と風で消費カロリーは大きく変わる
ここからがこの記事の本題です。
冒頭の「体感はクタクタなのに数字は少ない」
というギャップの正体は、
コンディションによる運動強度の差にあります。
サーフィンは同じ1時間でも、
海の状況によって中身がまったく別物になります。
波のサイズとパドル量
消費カロリーの大部分を占めるのは、
実は波に乗っている時間ではなく
パドリングです。
サイズが上がった日は、
- 沖に出るまでのドルフィン・パドルの回数が増える
- ポジションキープのためのパドルも増える
- ワイプアウト後の回復にも体力を使う
と、小波の日とは比べものにならない
運動量になります。
小波でのんびりの日は軽い有酸素運動、
サイズある日はかなり強度の高い運動、
というくらいの差があると考えてよいでしょう。
風と流れに逆らう日は消費が増える
風がサーフィンの波質を左右することは
オフショアの記事でも解説しましたが、
消費カロリーの面でも風は大きな要素です。
オフショアが強い日は
沖に流されないよう常にパドルで
ポジションを調整することになりますし、
横方向のカレント(流れ)が強い日は
同じ場所にいるだけで
「動く歩道を逆向きに歩いている」ような
状態になります。
クタクタになった日ってありますよね。
あれは気のせいではなく、
本当に運動していたということです。
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水温の影響:冬の海はさらに消費する
もうひとつ見落とされがちなのが水温です。
冷たい水の中では、体は体温を維持するために
熱を作り続けます(熱産生といいます)。
つまり同じ運動量でも、
冬の海のほうがエネルギー消費は
多くなる傾向があります。
真冬のセッション後にどっと疲れて
お腹がすくのは、運動に加えて
体温維持の分も消費しているからなんですね。
~
他のスポーツとの比較
サーフィンの運動強度を
ほかのスポーツと比べてみましょう。
(METsによる目安の比較です)
| 運動 | METs(目安) | 60kg・1時間の消費 |
|---|---|---|
| ウォーキング | 約3 | 約190kcal |
| 筋トレ(一般的な強度) | 約3.5 | 約220kcal |
| サーフィン | 約3〜5 | 約190〜320kcal |
| ジョギング | 約7 | 約440kcal |
| 水泳(クロール) | 約8 | 約500kcal |
数字だけ見ると、ジョギングや水泳のほうが
効率よくカロリーを消費できます。
ただしサーフィンには、
数字にあらわれない大きな強みがあります。
続けてしまっているということです。
ジョギングを3時間続けるのは
なかなかの苦行ですが、
サーフィンなら「え、もうこんな時間?」
となりますよね。
継続時間×継続率まで含めれば、
サーフィンは十分に優秀な運動と言えそうです。
サーフィンはダイエットになる?
結論としては、
「楽しく続けられる運動」としては優秀。
ただし過度な期待は禁物です。
- 週1〜2回の頻度でも、続けることで基礎体力・筋力の維持につながる
- パドリングで背中・肩まわり、テイクオフで体幹と下半身と、全身をバランスよく使う
- ただし「サーフィンだけで劇的に痩せる」ことは考えにくい
そして週末サーファーが
いちばん気をつけたいのがこれです。
消費した分を一瞬で取り返してしまう問題。
2時間がんばって消費した500kcalは、
ラーメン1杯でほぼ帳消しになります。
海上がりの食事は最高においしいので
無理に我慢する必要はないと思いますが、
「今日の消費分」を早見表で把握しておくと
食べすぎの抑止力にはなってくれるはずです。
逆に「食べなさすぎ」にも注意
一方で、最近のスポーツ栄養の研究では
逆の問題も指摘されています。
サーファーの食事を調査した海外の研究では、
調査対象の半数以上に
利用可能エネルギー不足(LEA)のリスクが
認められたと報告されています。
(出典:スポーツ栄養Web「サーファーの過半数が利用可能エネルギー不足(LEA)リスク」)
つまり、運動量に対して
食べる量が足りていないサーファーが
意外と多いということです。
エネルギー不足のままサーフィンを続けると
疲労が抜けない・パフォーマンスが落ちる
といったことにもつながりかねません。
ダイエット中の方も、
サーフィンする日はしっかり食べる。
特に炭水化物を極端に減らさない。
このバランスを意識してみてください。
消費カロリーを実測するには
自分の消費カロリーを知りたい場合は、
スマートウォッチでの計測が手軽です。
- Apple Watch:ワークアウトに「サーフィン」があり手軽。防水性能は水深50mまで
- Garmin:サーフ向けモデルなら波に乗った本数や距離も記録できる
ただし、どのデバイスも
心拍数などからの推定値であり、
完全に正確な数値ではありません。
「日々の比較や目安として使うもの」
と考えておくのがよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. サーフィン2時間・3時間だと消費カロリーは?
基本的には時間に比例して増えます。
記事前半の時間別×体重別の早見表で
ご自身の体重の行を見てみてください。
体重60kgなら2時間で約380〜630kcalが目安です。
Q2. 初心者と上級者、どちらが消費カロリーが多い?
同じ海なら初心者のほうが多くなる傾向があります。
上級者は波の見極めやパドルが効率的で
ムダな動きが少ないためです。
「最近疲れにくくなった」のは体力がついただけでなく、
省エネで動けるようになった証拠かもしれません。
Q3. 波待ちしている間もカロリーを消費している?
しています。波待ち中もバランスを取るために
体幹や脚は働いていますし、
冷たい水の中では体温維持の消費もあります。
陸で座っているよりは多くのエネルギーを使っています。
Q4. 冬のサーフィンは消費カロリーが増える?
増える傾向があります。
体温維持のための熱産生に加えて、
厚いウェットスーツでの動作は
それ自体が負荷になるためです。
そのぶん疲労も大きいので、
冬は食事と休養もしっかりと。
まとめ:数字を知ると、サーフィンはもっと楽しくなる
最後にポイントをおさらいします。
- サーフィン1時間の消費カロリーは体重60kgで約190〜320kcalが目安
- 消費量は波のサイズ・風・流れ・水温で大きく変わる
- 数字の効率より「楽しいから長く続けられる」ことが最大の強み
- 帰りのドカ食いにも、食べなさすぎにも注意
体感のキツさと消費カロリーの関係がわかると、
「今日はいい運動になったな」という満足感も
より確かなものになります。
そして、波と風を読んで
たくさん波に乗れる日を選べるようになれば、
楽しさも運動量も自然と増えていきます。
風の読み方はこちらの記事で
詳しく解説していますので、
合わせて読んでみてください。
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