2018年台風13号(T1813)~強いオフショアでうねり抑えられすぐにサイズダウン

週末サーファーがいい波に乗るために

週末サーファーがサーフィンできる時間は非常に限られていますが、その限られた時間の中で ”いい波” をあてるために知っておきたい気象や海に関する知識と経験則についての記事です。

・風の向き・強さ・持続時間によるうねりの向きと強さ

・太陽と月と地球の位置関係から変化する潮まわりと毎日の干潮・満潮の時間による潮の動き

・ポイント毎の向きと地形・周辺ロケーションの環境などによる波のコンディション

その他、台風の記録や安全にサーフィンを楽しむための情報を記事にしています。

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関東地方に向けてまっしぐら、沿岸すれすれを北上し三陸沖へ

台風13号はマリアナ諸島付近で熱帯低気圧から昇格し8/4に発生。

接近前の予報では、関東から東海地方に接近し上陸して東へ転向する予報が出ていたため、関東地方には危険なコースとして警戒が強まった。

接近するに従いコースが東にシフトしてくる予報に変わっていき、千葉沿岸をかすめて鹿島灘に沿うように北上。
福島沖あたりで北東方向へシフトし三陸沖へ抜けるというコースとなった。

関東に接近したことから、千葉や茨城では暴風域に入り大荒れの天候で交通機関にも大きな影響。
東京でも風の強い状況が続いたが、通過後の朝の電車はほぼ平常運転となり大きな混乱にはならなかった。

パタゴニア

以下は、2018年8月8日 午前3時の地上天気図。
関東地方に最も接近した時間帯のもの

2018年8月8日 午前3時 ASAS



台風13号からのうねりの推移

8/5

  • 小笠原の近海にあり北西へ毎時20kmで進行中。
  • 中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/s。

8/6

  • 北緯25度あたりの小笠原近海にあって北北西に10ktで進んでいる。
  • 千葉エリアには朝一は台風からのうねりの反応はなかったが、午後から一気に反応してきて急激にサイズアップ。

8/7

  • 台風13号は父島の北にあり北北西に11ktで進んでいる。
  • 千葉エリアは北東の非常に強い風。千葉北エリアはほぼクローズでこの時間出来そうなのは御宿岩和田と飯岡くらい。
  • 千葉南も全域でクローズ。南東うねりなので内房には反応してない。
  • 湘南もサイズアップ、鵠沼から西のポイントはクローズ気味。鎌倉エリアは胸肩から頭くらい、由比ヶ浜は腹胸くらい。

8/8

  • 台風13号は八丈島の東にあり北西に9kt。
  • 千葉エリアは極強い北の風。昨日よりうねりが東にシフトしてきている状況に。
  • 千葉のメジャーポイントはほぼ全域がクローズアウト。
  • 湘南は、鎌倉エリアでは昨日よりサイズダウン、由比ヶ浜は昨日は胸肩から頭くらいだったけど今朝は膝腿から腰くらい。
    七里ガ浜も腰腹くらいで落ち着いたファンウェイブ。
  • 鵠沼から西は肩頭サイズでセット入るとハード、西湘方面はうねりが強く入りクローズアウト。

8/9

  • 台風13号は犬吠埼付近にあり北へ8kt。千葉エリアは西からの暴風。
  • 千葉北エリアは台風に近いためまだクローズアウト。
  • 千葉南エリアは台風から距離が出てきたことと西からのオフショアでうねりが抑えられ、朝一から既に落ち着いた状況で胸肩から頭サイズに。
  • 湘南も前日からの北の極強いオフショアで落ち着きが早く、鎌倉エリアでは膝腿、鵠沼でも腿腰と物足りないコンディション。
  • 西湘方面は腰腹サイズ。

8/10

  • 台風13号はゆっくりと東北地方沿岸沿いを北上。
  • 九十九里エリアは胸肩サイズ、一宮周辺は台風へ吹き込む南西風をかわして胸肩から頭サイズでいい波が割れている。
  • 千葉南エリアも千歳と千倉が風をかわし胸肩サイズでコンディション良い。
  • 湘南は鵠沼から西のエリアでは腰腹サイズが続く。


台風13号からのうねりの反応まとめ

台風通過前

  • T1813のコースの場合、最初は南東ベースのうねりが入りはじめ、次第に東うねりへシフトしていく。
  • 湘南では台風の位置的にうねりが真東にシフトし東うねり。また接近前に強い北からのオフショアが吹いた
  • 鎌倉方面では東うねりには反応しにくいため、接近するに従いサイズダウンするという状況に。
  • 鵠沼から西のポイントでは強い東からのうねりに反応し、頭オーバーのハードなコンディションかクローズアウト。

台風通過後

  • 千葉エリアは台風の南に位置するようになり、強い西からのオフショアが吹き荒れる状況。
  • 強い西からのオフショアが吹いたことで、千葉南エリアは台風通過後からの落ち着きが早かった。
  • 湘南は台風から離れているという点と台風接近前の北からの強いオフショアによりうねりは抑えられサイズダウンが早い。
  • 犬吠埼付近に台風中心がある時点でも、鵠沼で腰腹くらいまでのサイズにダウン。
  • うねりの向きが真東にシフトしたことと、接近前後で強いオフショアが吹き荒れたことで、うねりは抑えられサイズダウンが早い台風となった。
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台風通過後に湘南では水温が顕著に低下

台風13号接近時の強い北からのオフショアにより、表面の温い水が沖に流されて深いところにある冷たい水が湧き上がり、湘南ではかなり水温が下がるという現象が発生。

千葉や茨城で南風が数日強く吹くのと同じ現象(沿岸湧昇)。
シーガルがあった方がよい時間もあったようなので、このような気圧配置となりオフショアが強く吹き続いた時にはウエットスーツを持参することを忘れないようにしたい。

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