サーファーが知っておきたい台風の知識-その4- (台風の波とうねり)

サーファーと台風についてのKindle電子書籍
【Kindle】サーファーが知っておきたい台風の知識

サーファーが知っておきたい台風に関する知識シリーズ4回目です。
前回までの記事をざっとおさらいしておきますと
1回目はそもそもの台風の定義のところから、台風の強さや大きさのカテゴリについて記載しています
https://asasfsas24.com/20190709/wave-8409/
2回目は台風がどこで発生してどんなコースをたどるのかをメインとして、台風の発達のメカニズムまでの内容を記事にしてみました。
https://asasfsas24.com/20190805/wave-8852/
3回目は台風の風について、台風の移動に伴う風向の変化や、風速と風圧の威力について記載してきました
https://asasfsas24.com/20190908/wave-9619/
今回の4回目は、サーファーにとって一番気になる「台風による波とうねりについての話です。
かなりボリュームのある記事となってしまいましたので、お時間あるときにじっくり読んで頂けたらと思います。

波の発達と波高

波の発達についておさらい

波の発達には強い風が必要であり、風が強ければそれだけ波は発達しますが、風の強さだけでなく風の吹く距離(吹走距離と風の吹き続けている時間(吹続時間が波の発達には関係してくることは、以下の記事にて記載したとおりです。
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波をつくるための風
風速が強いほど波は発達しますが、たとえその風がかなり強い風でも、風の吹く時間が短ければ波の発達には限界があります。また強い風が長時間吹いても、その吹く距離が短ければ波の発達には限界があります

これが波の発達のベースとなる考え方であり、波とうねりを計算する際にはこれら考え方を使った複雑な計算式に、いろいろな観測されたデータや推定される値を代入して、ある地点ある時刻の波高や周期が計算された結果として出てきます。

天気予報でも解説のある波の高さのデータや少し専門的ですが波浪予想図などにもこれら計算結果が反映されています。
また最近では、波情報でも波高に加えて周期の情報も掲載されるようになってきました。

有義波高

ただここで注意が必要なのは、これら計算で出てきた波高については、全て「有義波高」を表しており、我々サーファーが一番気になる沿岸の波のサイズではありません。
有義波高とは
ある地点で一定時間に観測される波のうち、高いほうから順に1/3の個数を選んだものを「有義波」といい、この有義波を平均したものを「有義波高」といいます。
実際に波の観測者が目視で観測する波高や周期に近いのが、有義波高と言われています。
有義波高
気象庁ホームページから引用 https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/wave/comment/elmknwl.html
ただし、実際の海面には有義波高よりも高い波や低い波が存在し、有義波高よりも1.5倍から2倍の波が観測されることがあることは良く認識しておく必要があります。
沿岸で割れる波は、これら沖合の波の高さだけでは表現できるものではなく、ポイント毎のうねりの向きとうねりの反応具合、海底の深さ、潮回りなどの更に多くの要因により決まってきます。
ただ全然この波高や周期のデータが使えないという訳ではなく、おおよその波高と周期によって経験則的にざっくりと沿岸で割れる波を想定するのに活用できます。活用方法については別の見出しにて記載していきます。

台風の波の推定

それでは実際に台風からの波とうねりについて、どのような考え方で推定しているのでしょうか?
ここでは基本的な考え方による推定の仕方を記載していきます。
天気予報などで予想としてでてくる波の高さはどのような考え方をベースに計算されてでてくるのか?
少々ややこしい話にもなってきますので読むのが面倒なら飛ばしてもらって結構です。

波をつくるエリア:風場

波を立たせるには風が必要であり、繰り返しになりますが、
風が強くて、長い時間・長い距離を吹くと、波は大きくなります
台風からの波が目標とする地点にどれくらいの波高で到達するかを検討するには、目標とする地点に向けて吹く台風の風が、
  • ①どれくらいの強さ
  • ②どれくらいの距離
  • ③どれくらいの時間
吹いているのかを知るところから始まります。
例えば千葉南エリア:平砂浦の波高を推定する目標地点として設定したとすると、はるか南海上にある台風のどの範囲が平砂浦に向けた波をつくる風が吹いているエリアなのか、を見つけることからはじまります(以降この目的地に向けて波がつくられる範囲のことを「風場」と表現します
日本の場合は、接近時の台風は南から北上してくることがほとんどなので、その場合は南よりの風が吹いている台風の東側に風場があります。
以下は令和元年の8月8日の地上天気図
この日は南海上に台風9号と10号がそれぞれある気圧配置です。
天気図上に赤い四角で記載したところが、この台風が千葉南エリアに向けて波をつくる風の範囲=風場となります。
ここではおおよその考え方としてざっくり以下のように表現しています(本当はもっと厳密にとる必要あり)。
この赤枠の範囲・エリアの風によって、千葉南エリアに向けた波がつくられます。
令和元年8月8日12時の地上天気図SPAS (気象庁HPより引用し一部追記)
そして千葉南エリアに向けた風場(上記赤枠範囲)における以下3点をまず算出します。ざっくり記載すると
  1. どれくらいの風速
    風場が台風の中心からどれくらい離れたところにあるのかで、中心付近の最大風速から風場の風速を推定する。
  2. どれくらいの距離(吹走距離)
    千葉南エリアに向けた風場の範囲の大きさ(千葉南に向けて風が吹いている距離≒赤枠の長辺の距離)を地上天気図から算出する。
  3. どれくらいの時間(吹続時間)
    地上天気図の時間推移から、千葉南に向けた風場がどれくらいの時間続いているかを推定する
ここで算出した上記①、②、③の値を、波の要素を導き出す複雑な計算式に値を代入して風場における波高と周期を推定算出します。

最も基本的な推定の考え方

では少し具体例をだして、千葉南エリアの波高を推定していく流れを記載してみようと思います。
まず、大まかに記載しますと、少し繰り返しの記載になる部分がありますが、
  1. 波の波高と周期を求める目的地を設定(→今回は千葉南エリア)
  2. 台風周辺で作られる目的地に向けた波の波高と周期を算出(→風場でつくられる波高と周期を算出)
  3. 2 で算出された波が目的地に到着する頃にはどんな波になっているのかを算出(→距離による減衰など考慮)
例えば、千葉南エリアに向けた風場として、上記8月8日の天気図上から台風9号の風場を例にとって考えてみます。
対象の風場は台風9号の風場なので天気図に記載した左側の赤枠として、「風速30m/sの風が、約300kmの距離を、約12時間吹き続く風場」であったとします。
※本来はこの風場の求め方が一番肝になってくるのですが、今回は風場が既に求まっている前提で記載します。
簡単に記載すると、
  • 風場内の風速は台風の中心付近の最大風速から推定
  • 距離は設定した赤枠長方形の長辺の長さから算出
  • 吹き続く時間はこの時間の前後の天気図から推定

として風場の中の風の状況を推定します。

これを風場でつくられる波を求める複雑な計算式に当てはめて代入してみると(詳細は割愛)、ざっくりその風場によって以下の波高と周期が求まります。
  • 波高;9m
  • 周期;11秒
ここで出てきた計算結果は台風周辺にある風場によって作り出される波のことです。つまり、風場の一番千葉南よりで作り出された波の高さと周期ということです。
では、この 波高;9m、周期;11秒 の波が千葉南エリアに届くころにはどれくらいの波になっているのでしょうか?
これは台風周辺にある風場と千葉南との距離によって推定して求めことができます。
例えば風場と千葉南エリアとの距離が1,100海里(≒2,037km : 1海里は1.852km)だった場合とします。
風場で作られた波が千葉南エリアに到着するころにはどんな波になっているのかは、先ほど風場で算出した 波高;9m、周期;11秒 という値と距離の1,100海里を用いて、距離減衰などを考慮した複雑な式に代入して計算すると、
  • 到達時間;55時間
  • 波高:3.6m
という値が算出されてきます。つまり、
台風9号によって千葉南エリアに向けて作り出された波は、55時間後に3.6mという有義波高で到達する
といったことが計算結果として出てくることになります。
台風からの波の推定のやり方としては、基本的には上記で記載したような考え方が最もベースとなっていますが、ただこの推定はあくまで台風と目的地の間に何も考慮する事項がない場合の計算結果だということに留意。
今回の例も台風9号からの波のことしか考えてませんが、実際には台風10号からの波も合成されて反応してくるはずであり、気象庁から出てくる沿岸波浪予想図に記載されている各地点の波高と周期も、その他のいろいろな周辺の要因や実測データなども考慮に入れて計算されたものになっています。
実際は、台風と目的地の間に前線があったり、目的地の方向から逆向きのうねりが発生していたり、今回の例のように複数の方向から波が作り出されている場合など、様々なパラメータを用いて複雑な計算をする必要があります。
ここではこの推定の仕方の精度というよりも、基本的な波の予想に関する考え方を知っておいてもらえればよいかと思います。

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サーファーにとっての台風の波

繰り返しになりますが、上記でツラツラと記載してきた内容は、あくまで沖合の有義波高の値として算出されたものです。
ではこれらデータを活用して、我々サーファーの乗る波はどのように予想することができるでしょうか?
サーファーにとって台風の波で気になるのは、大きくは以下の3点かと思います。
  • どれくらいの大きさの波になるか
  • うねりが反応するタイミングはいつか
  • うねりがいつまで続くか
前項で地上天気図を用いて記載したような、台風がつくる波はどれくらいの大きさになるのか、またビーチにはどれくらいの大きさでどれくらいの時間に到達するのかを毎回計算することは、現実的には海に行く前には出来ないでしょうし、記載したのはあくまで基本的な考え方のみです。
現在はインターネット上に波に関しても様々なデータが掲載されており、いつでも閲覧することが可能な環境にあるので、これらデータを活用しない手はありません。
そこで、これらデータを使ったもう少し簡易なサーファーにとっての波について考えていきます。

台風の波はどれくらいのサイズになりそうか

これは台風に限った話ではありませんが、現在提供されている様々なデータから、どれくらいのサイズがありそうなのかを推定できればいいですよね
できれば容易に取得できるデータを使って簡単に推定できるようにして、毎週末にどれくらいのサイズがありそうなのかでポイント選びに活用したいところです。

沿岸波浪予想図の活用

まず、容易に取得できるデータとして、気象庁から提供されている「沿岸波浪予想図」が誰でも容易にデータを閲覧することができるものかと思います。
沿岸波浪予想図(気象庁ホームページ)
具体的にどうやってこれを見て活用していくかといいますと、まずは先ほどのリンク先ページの下のほうにある「沿岸波浪24時間予想図(FWJP)」を開くことから始まります。
この予想図に記載されているデータを元に、簡易に推定していきます。
ただ、この波浪予想図における波高と周期のデータは大まかなエリア毎に算出されているものなので、各ポイント毎に推定できるようなものではありません。その点だけ前提としてもらえればと思います。
この沿岸波浪24時間予想図(FWJP)の見方については、以下の気象庁のHPに詳しく記載がありますので、そちらをご参照ください。

沿岸波浪実況図/24時間予想図の見かた(気象庁ホームページ)

詳しい予想図の見方は上記を確認してもらうとして、、、ではこの波浪予想図を使って自分のホームエリアにはどれくらいの波がありそうなのか?
沿岸波浪予想図
気象庁ホームページから引用 http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/wave/comment/chart/crefer.html#point
まず波のサイズを知りたいエリアを決めないといけませんが、例えば千葉の九十九里エリアのサイズを推定したいとします。
この波浪予想図を開いて見てみると、房総半島沿岸部には「E」という文字が記載されています。同様に相模湾の沖合には「F」石廊崎の沖合には「G」という文字がそれぞれ記載されており、その他のエリアの沖合にもそれぞれ同じように英大1文字が記載されています。
この英大1文字と左上の「WAVE FORECAST」の表の中に記載の英文字が対応しています。
「WAVE FORECAST」の表の中には「WAVE」と「WIND」がありますが、今回は「WAVE」のデータが必要ですので読み取っていきます。
「WAVE」の欄には、気象庁が数値予報で算出した各地点の有義波高のデータ(卓越波向(方位)、周期(秒)、波高(m))がそれぞれ記載されています。
この右のWAVE FORECASTの表で「E」のデータを見てみると、以下の値が読み取れます。
  • 卓越波向は「ENE」→ 波の向きは東北東
  • 周期は「13」→ 13秒
  • 波高は「1.7」→ 1.7秒
気象庁の数値予報では対象の予想時刻における九十九里沖合では、上記のような有義波高となることが計算結果として算出されたことになります。

周期データが重要な理由

ここで波のことを今一度イメージしてもらいたいのですが、以前の記事にも記載しましたが、波の要素としては「波高」「波長」があります。
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波の要素と種類について
波高と波長
気象庁ホームページから引用 https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/wave/comment/elmknwl.html
  • 波長
    隣り合った波の山と山(もしくは谷と谷)を結ぶ水平距離のことを「波長」といいます。
  • 波高
    波の山の頂上と谷の底の高さを「波高」といいます
  • 波の周期
    1つの波の山(谷)が通過してから次の波の山(谷)が来るまでの時間を「波の周期」といいます。
1つの波としてざっくりと考えたときには、波は1つの三角形として捉えることができそうです。
波高が「高さ」、周期が「底辺」に相当してきます。
周期は谷が通過してから次の谷が来るまでの時間として考えれば、底辺として考えても良さそうです。
この三角形の面積が波のサイズに大きく影響してきます。
こちらも以前の記事に記載したことがありますが、うねりはビーチに近づいて海底が浅くなると波の速度が遅くなり波高が高くなります。
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はるべえはるべえ@波乗りお天気ブログを毎日更新している気象予報士です今回も「波」についていろいろと深堀していきたいと思います・・・Kindle電子書籍には本記事の内容をベースにより詳しく内容を[…]

海底の地形と波アイキャッチ
ざっくりポイントだけ記載すると、
  • 波は水深が深いほど速く進み、水深が浅いほど遅くなる
  • 水深が波長の1/2以下になると海底の地形の影響を受けるようになる
  • 波長の1/7の高さになると波のトップが地球の重力により下に崩れる
水深が浅くなった三角形の先頭部分は波の進むスピードが遅くなり、三角形の後半部分の波に追いつかれ、その追いついた後半部分の波が横方向への行き場をなくし縦方向へ伸びていきます。つまり、三角形の面積は変わらないまま、底辺と高さの割合が変わったということで、底辺が短くなり波高が高くなります
以上のことから、
波高が高く、周期が長い(=波長の長い) 波の方が、海岸でブレイクする波は大きくなる
ということができます。
波のデータを確認するときに、波高とともに周期のデータがあるのは、こんな内容も理由の1つです。
また、波の周期が長いということは、それだけ波のエネルギーも大きいということでありパワーのある波になります。
逆に周期が短い波というのは、間隔の短い波が多いということなので波のエネルギーが小さくパワーが少ない波となります。
周期の長いパワーのある波は、それだけ遠くから伝搬してきた波ということもあり、伝搬してくる間に波の面は次第に整えられます。
そんな波がサンドバーやリーフにヒットしたときには、パワーがあることからしっかりとしたショルダーの張った波がブレイクして、サーフィンに適した波となります。
つまり
周期が長い(=波長の長い) 波の方が、波のクオリティが良い
ということも言えます。
よく「グランドスウェル」という言葉を聞くことがありますが、これははるか沖合で発生した台風などから、非常に長い周期の波が長い距離を伝搬して沿岸部まで到達したときのうねりです。通常の台風で良く見る波の周期は長くても12秒くらいのものですが、グランドスウェルが到達したときの波の周期は15秒や16秒になることもあり、そんな周期の波が湘南に届いていたとしたら、稲村クラシックが開催されるような波が鎌倉エリアでブレイクしているはずです。
この周期の秒数によって、「風波」と「うねり」はこんな感じで区別されていると覚えてました。
  • 周期が8秒以下 → 風波
  • 周期が8秒を越える → うねり
ですが、この8秒で区分けするという内容をどのサイトを見ても記載されていなく、、、どこかで習ったような気がしたのですが。
海上保安庁のHPにはうねりの階級としては以下のように定義されているようです。
  • 短く:波長100m未満、周期8.0秒以下 
  • 中位の:波長100~200m、周期8.1~11.3秒
  • 長く:波長200m以上、周期11.4秒以上
オンショアによる風波や陸地から近い位置にある低気圧からの波は周期が短く、風波の場合は5~6秒くらいのときが多いです。
一方で陸地から遠く離れた海上からの周期の長い波は「うねり」としてビーチに押し寄せ、10秒以上の長い周期の波となります。
周期が長くなればなるほど、波のスピードは速くなり、エネルギーも強くなります。
時速で換算してみると、周期8秒の波なら時速22km、周期16秒では時速45kmの速さです。
同じ波高が1mの波でも、この周期が短いか長いかによって、波のパワーが全然違ってくるということ。
先ほど記載したように、波のサイズは三角形の面積の大きさと関係してくることから、台風からの周期の長いうねりが反応すると、しっかりと筋張ったうねりとしてパワーのある大きなサイズの波がブレイクします。

サーファーの乗る波のサイズ推定

波高と周期の三角形の面積が大きければ、ビーチでブレイクする波も大きくなりパワーも大きくなるということはわかりました。
では実際にこの三角形の面積とサーファーの使う波のサイズにはどのような関係があるのか??
これは、ぜひ以下のサイトの情報を参照してもらいたいと思います。
波伝説のレポーターの方が実際に自身でチェックされた波のサイズと、波高と周期の三角形の面積との関係を調べた内容です。
これで明日の波のサイズがわかる(かも?)数値予報を楽しむ方法|MINのウラナミVol.273
ここに記載してある波のサイズは、個人的には非常にいい感覚として表現されていると思ってます。
私はちゃんとデータを取得したことはないのですが今までの経験からしてみて、おおよそここに記載されている感覚と私の感覚はかなりマッチしています。とても簡単化された指標となっていて使いやすく、素晴らしいと思います。
ざっくりとその内容を記載しますと、先ほども記載した、「波高」× 「周期」× 1/2  の三角形の面積の数値と波のサイズの関係は以下のようになるというものです。先ほど記載したリンク先のから、以下部分を引用させていただきます。

面積1:モモ以下
面積1.5:腰
面積2:腹
面積3:胸
面積4:肩
面積5以上:頭以上

以下は2019年7月20日午前9時の沿岸波浪実況図(AWJP)です。
この日は台風5号が東シナ海を北上しており、太平洋側には南西から南うねりが反応した一日でした。
沿岸波浪実況図
2019年7月20日午前9時 沿岸波浪実況図 (気象庁ホームページから引用し一部追記)
ここで赤枠で囲った地点「F」の相模湾の波高と周期のデータを見てみると、
  • 波高は「1.5」→ 1.5秒
  • 周期は「10」→ 10秒
  • 卓越波向「S」→ 南うねり
→ 1.5 × 10 × 1/2  =  7.5
つまり面積が「5」以上なので、頭以上のサイズの南うねりが湘南や千葉南エリアでは反応していることが推定できます。
実際は以下の記事にも記載していますが、台風5号からの南西から南うねりが湘南と千葉南エリアにて朝から反応し、湘南エリアでは胸肩~頭サイズの波がブレイクしていました。
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これは台風の波だからこのように推定できるという訳ではなく、台風ではない通常のときの波でもこの相関データは活用できます。

地点毎に波のデータを知りたい場合

沿岸波浪予想図を用いての波のサイズの推定については、あくまでも目安での波のサイズであり、波の向きやポイント毎の海岸の向きなどは考慮されていません。
例えば房総半島沿岸の「G」というポイントで計算してみたとしても、うねりの向きによって一宮と飯岡では全然異なるサイズになってきます。
一番簡易にデータ取得できる沿岸波浪予想図を用いた場合は、日本全域が対象となっていることから、どうしてもこのような、ある地点のデータしか計算結果として出てきません。
ただ今の時代はこのようなベースとなる地点のデータから、内挿や外挿などの様々な手法と計算方法を用いて、もっと細かな地点毎の波のデータを取得することも可能になってきました。
その1つの方法として、Windy.com を活用した方法があります。
Windy画面
Windy.com
「Windy」は無料で使えるサイトですしアプリもあって、気圧配置の推移や風向き、波やうねりの伝わり方などが視覚的に非常にわかりやすく見ることができる非常に便利なツールです。
この使い方だけでも何個もの記事が書けてしまうくらいの豊富な機能がありますが、私はこの中でも「天気ピッカー」を表示させる方法でよく見ています。
ざっくり表示方法を記載しておきますと、
  1. アプリならハンバーガーメニュー、PCなら画面右のメニュー から「波」を表示させる
  2. 「波」が表示された状態で、波のデータを見たい地点をクリック(アプリなら長押しタップ)
  3. 「天気ピッカーを表示」というメニューが出てくるのでそれを選択
  4. クリックした地点の風向風速、卓越波向、波高と周期 が表示される
沿岸の波
Windy.comより https://www.windy.com/35.160/139.130/waves?waves,34.819,139.263,9,i:pressure
これで沿岸波浪予想図と同じようなデータが視覚的に、かつ選んだポイント毎のデータが見れるようになります
上記の画像は2019年9月19日 15時のデータです。
天気ピッカーは真鶴町を指してますが、湯河原の吉浜ポイント付近の風と波のデータが表示されています。
風は東北東から秒速3m、うねりは2種類表示されてますが、SWELLと記載されている方がメインのうねりとなるので主にこちらの値をみておけば良いでしょう。ここでは、波高:0.6m、周期:8秒、南東うねり として表示されています。
この表示されたデータから、三角形の面積を算出してだいたいのサイズと照らし合わせすれば、おおよそのサイズ感のイメージをつけることが出来ます。これは便利ですね
→  0.6 × 8 × 1/2  =  2.4
この時の吉浜ポイントの波は腰腹サイズの南東うねりがブレイクしていました。
先ほど引用した三角形の面積と波のサイズの関係を見てみると腹胸サイズくらいなので、だいたい合ってますね。
うねりの向きやポイント毎の反応する波などをよく知った上で、このようなデータを見ればかなり便利で使えるデータになると思います。

参考)使用する予報モデル

このWindy.com は気象庁の予報モデルによって計算されたデータを使っているのではなく、基本的にはヨーロッパの予報モデルとなるECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts) というものを使ってます。
週末の波のサイズがどうなのかを考えるだけなので、別にどの国の予報モデルを使おうが知ったこっちゃないかとは思いますけど、一応記載しておきます。予報モデルとして「ECMWF」を使っている場合は、10日先までの予想データが見れるようになっており、週末サーファーにとっては非常にありがたい予報モデルです。週末サーファーが波のサイズを予想するくらいであれば十分活用できるデータです。

ただこちらのデータはコンピューターで計算されたデータをそのまま表示させており、予報官の立場の人の目を通しているという訳ではありません。まだまだ10日先の予想精度はブレる場合が多いため、予想がコロコロ変わることがほとんどと思っておいたほうがよいでしょう。

1週間以上も先の状況を見るというよりかは、明日からせめて明後日くらいまでの直近の波の予想データを見るような使い方がよいのではないかと思います。

台風のうねりはいつ反応してくるか

波浪予想データの活用方法

日々の天気図から波を予想するときは波のサイズが気になりますが、台風のときにはどちらかというと、いつからうねりの反応があるのか?の方が気になることかもしれません。
台風からのうねりの到達時間はについても、沿岸波浪予想図や Windy.com のデータを見れば、おおよそは想定できます。
  • 沿岸波浪予想図では予想時刻が決まっているため、その時刻においてどんな波がありそうなのかはわかりますが、いつ頃から反応しそうかといった観点では情報が不足します。
  • Windy.com では1週間先までの波とうねりの予想がデータと視覚の両方で出てくるので、予想時刻のカーソルを動かしていけば、どれくらいのタイミングで周期の長い台風からのうねりが入るのかがざっとわかります
Windy.comのデータを見て、周期:10秒以上の波がどのタイミングで反応してくるのかをざっと見ておけば、台風からのうねりがどのタイミングで反応してきそうなのか、ざっくりとわかるようになります。

経験則的な推定方法

波浪予想データを活用した方法、特に Windy.com を使った方法はここ数年で便利にデータ活用できるようになったのに対し、以前よりサーファーの経験則的なところからうねりの入るタイミングを推定する方法もあります。
その1つが、
台風が北緯20度を越えてくると、太平洋側にうねりが入りだす
というもの。
これは私の知る限りでは、誰かが統計的にデータを取得したというものではなく、ベテランサーファーが感覚的に天気図を見ていたら大体これくらいだ、という経験則から来たものだと思います。
私は少し古いタイプなのかもしれませんが、全て計算で算出されたデータからの推定よりも、こういう長年の経験からくる法則といいますかパターンのようなものを重視する傾向にあり、こういう経験則はとても貴重なものだと思います。
ですが、ここ数年の状況から思うことは、
最近は台風が北緯20度線を越えてきても、なかなかうねりが反応してこなくなったような気がします。
確かに、以前はといっても10年とか前のスパンの話ですけど、天気図みて台風が20度線を越えてきたらサイズアップしてくる感覚がありました。
もちろん毎回そうではなかったですけど、だいたいはこの目安が当たっていたように思います。ですが、ここ数年はというと、台風が20度線を越えてきたとしても本州の太平洋沿岸へのうねりの反応はあまりないように思います。
これもちゃんと統計を取ったわけではないので、私の感覚的な内容になってしまいますし、何でそうなってきたのかなんて勿論わかりませんが、そんな感覚を最近は持っています。
なので、ここ最近は主に以下の状況をチェックして、うねりが反応してくるタイミングを自分なりに検討していたりします。

うねりの反応タイミングに参考となるデータ

活用できそうないろいろなデータを見て、台風のうねりがビーチに届くタイミングを推定していきます。

ここでの推定の前提は、以下2点です。

  • 台風が南海上を北上してから北東方向に進む、典型的な夏~秋にかけての台風の進路をベースとして考えています
  • 首都圏のサーファーの目線として、千葉や湘南をメインとして記載しています

各エリア毎に同じように目安になるデータがあると思いますが、今回は湘南と千葉エリアの観点からの記載となります。

西日本〜東海エリア : 南向きポイントの波情報チェック

南海上を北東へ進む典型的なコースの台風の場合は、千葉や湘南より西に位置する西日本〜東海のポイントの反応をみるのが確実な情報です。各社の波情報でチェックされているメジャーなポイントをリファレンスとしておくとよいと思います。
具体的には、
  • 西日本エリアでは、四国だと内妻、和歌山の磯ノ浦伊勢の南張ジャン などの南向きのポイント
  • 東海エリアでは、遠州灘の伊良湖から御前崎まではほぼ南向きのポイントなので千葉や湘南に一番近い御前崎の反応を見ることが多いです。
  • 伊豆の多々戸も南向きポイントなので、ここも参考になります。
twitterに投稿された情報や各社の波情報サービスの情報から、これらポイントのうねりの反応状況をチェックします。
磯ノ浦、御前崎、多々戸はtwitterで波の動画を共有してくれる方がいるので、とても参考になります。
タイミングの見計らい方は全く持って定量的ではなく実に感覚的な感じで、
  • 西日本までうねりの反応があるようだから、明日には湘南にも南西うねりが反応しそうだね、っとか
  • 御前崎までサイズアップしてきているから、明日の朝には湘南もサイズアップしているはず っとか

それくらいです。

もちろん台風の強さや大きさ、進路と速度、また周辺の気圧配置と沿岸の風など、かなり複合的な要因でうねりの反応タイミングはまったく異なる状況になります
ただ無理やり1つの指標を作るのであれば、湘南と千葉南エリアに南西〜南うねりが反応してくるタイミングは、以下を目安にしてみてもよいかと思います。前提としては、南海上を北東へ進む典型的なコースとなった場合で西からうねりの反応が見られるケースです。
  • 磯ノ浦がサイズアップしてから12〜24時間くらい
  • 御前崎がサイズアップしてから3〜9時間くらい
※あくまで参考に
繰り返し記載しますが、その時々の状況によって反応の仕方は全く異なるので、上記の範囲内に反応しないことや逆に同じくらいのタイミングでサイズアップすることも多々あることだけご留意ください。これは私が勝手に想定した、おおよその反応タイミングというだけです。

波浪観測データを活用してみる

地理的にうねりが先に反応するであろうエリアの波情報からうねりの反応するタイミングをざっくり想定はできそうなものの、そのエリアの波情報が更新されなかったり更新タイミングが合わなかったりすると、何もあてにすることができなくなってしまいます。
そこで、波浪観測としてデータ提供している気象庁のデータ国土交通省のデータを参考にするもの1つの方法です。
私は南西うねりが好きなので、いつも南西〜南うねりが入りそうな台風のコースになると必ずチェックするのが石廊崎の波浪観測データです。
波浪観測データ
気象庁HPから引用:https://www.jma.go.jp/jp/wave/47656.html

波浪観測情報:石廊崎

こちらは石廊崎における1時間毎のレーダーによる波浪観測データが随時気象庁のホームページにアップされていきます。
グラフとしては有義波高のデータが表示されますが、同ぺージ下には波高と周期のデータもあり、ここで石廊崎に台風のうねりが反応してきたかどうかを簡易的にチェックすることができます。
私は台風の特に南西うねりが反応しそうな時にはこちらのデータを毎時間のように見ており、このデータをトリガーとして海に向かうこともあります
以下にこのデータを活用した最近の事例をいくつか紹介します。
①2019年7月20日:台風5号からの南西うねりの反応
この時は7月20日の午前0時頃から観測データに変化が見られ、波高は前日の夜あたりからじわじわ上昇、周期データは20日の午前0時を境に10秒以上のデータが連続して観測されるようになりました。午前1時のデータでは、波高1.6m、周期11.2秒 が観測されています。
台風5号のうねり

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この日は午前4時半くらいに千葉南エリアの南うねりが反応するポイントに到着。
実際の湘南と千葉南エリアへの反応ですが、午前5時くらいから入水したときはうねりの反応はあるけどまだ大きなサイズアップまでには至らない腰腹くらいの状況でしたけど、午前8時くらいからうねりが本格的に反応してきて胸肩サイズのクリーンなブレイクに!
同じく南西うねりに反応する、鎌倉の由比ヶ浜や七里ヶ浜などのポイントでも肩頭サイズまでアップ。
この時は、石廊崎の周期データに反応がでてから約8時間後に大きなサイズアップがあったことになります。
②2019年8月15日:台風11号からの南西うねり
8月15日の午前0時と1時に石廊崎の波浪観測データを見たら、
午前0時をまわったところで波高:3.5m & 周期:11.5秒まで一気に上昇。午前1時のデータ値も波高:3.9m & 周期:12.3秒
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このデータ反応を見て急いで朝一の千葉エリアに向かいましたが、既に湘南と千葉南エリアには十分なサイズの波が反応していました。
日の出頃の朝一はまだそれほど大きなサイズの反応がなかったようなのですが、午前6時から7時までには南西うねりが本格的に入りだした模様。
午前0時に石廊崎が反応しはじめたとして、6~7時間後には実際に千葉南エリアは台風からのうねりによりサイズアップしたと見られます。
しかしこんな時もありました。
③2019年8月25日:台風11号からの南西うねり
この時も同じように石廊崎の波浪観測データで周期データの反応が見られてから出発してもいいだろうと思っていたのですが、実際は波浪観測データに現れるよりも前から湘南と千葉南エリアには台風からのうねりが反応していました。
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午前6時までは10秒以下の周期の波でしたが、午前7時からは周期が12秒の波が観測。
この日の朝一には、四国の内妻や和歌山の磯ノ浦で腰腹くらい、御前崎や多々戸は腹胸くらいの反応、湘南と千葉南エリアにも腰腹から胸くらいのサイズが入っていたようで、大きなサイズではないですが既に南西うねりが反応していた事例です。
この時はもう1つ特徴があって、西日本の反応から御前崎の反応、湘南と千葉南エリアの反応にタイムラグがそれほど発生しておらずほぼ同じようなタイミングで一斉にサイズアップしたようなパターンでした。南西うねりというよりかは南うねりが卓越していたのではないかと想定されます。
このように実際観測されているデータを使っても、ざっくりとうねりが反応するタイミングを見計らうことはできそうな訳で、上記3番目の例のようにうねりの向きによっては想定どおりにはいかないこともよくありますが、おおよその目安として活用することは出来るのではないかと思います。
自然のことなので、そんな簡単に法則のようなものは出来ないですけど、何も目安がないよりかはマシではないかと。
あとはこれを参考に活用するかどうかはその人次第です。
ここでは石廊崎の波浪観測データを紹介しましたが、気象庁HPには西日本の沖合にもブイによる観測が行われており、屋久島でも同様なデータを観測しています。
気象庁:波浪観測情報
その他では、国土交通省 リアルタイム ナウファスというデータでも波浪観測データが毎時でアップされており、四国の室戸岬沖合データは西日本のサーファーにとって十分活用できるデータではないかと思います。
国土交通省:リアルタイム ナウファス
石廊崎のデータは一例なので、自身のホームポイントの参考になるような観測データを見つけて、あとはそのデータと自分の足で経験値を積んでいけば、オリジナルなうねりの反応に関する目安が出来てくるかもしれません。

まとめ

台風からの波とうねりに関して、今回はかなりのボリュームとなりましたが、、、
ざっと以下内容について事例を用いて私の経験則的なところもふんだんに取り入れながら、記事にしてみました。
  • 波の発達についてのおさらい
  • 波の推定に関する基本的な考え方
  • 台風の波のサイズはどれくらいになるのか
  • 台風のうねりはどのタイミングで反応してくるか
ベテランのサーファーの方からしてみれば、このようなデータを見るよりも、もっと他の方法で波のあがるタイミングを知っているのかもしれませんが、いまのところの私の知識と経験則をまとめるとこんな感じになります。
このような経験則や観測されているデータから波がどのタイミングで上がるのかを想定し、風向きや潮回りとうねりの方向などの様々な複合要因を総合的に判断していい波を当てることができたら、、、かなり満足感も高い最高の波乗りが出来るのではないかと思います
私が思うに、このように
波を予想していい波をあてるということも
サーフィンの奥深さのひとつであり、サーフィンの醍醐味のひとつ
ではないかと思っています。私はこんな奥深いサーフィンが大好きです。
かなり長い記事になってしまいましたが、台風の波ということで書き出したら止まらなくなってしまいました
ですが、まだまだ記載したいことはたくさんあるのですが、台風の波に関する内容はここまでとして、以降は気圧配置と波のパターンとしての記事にて台風のケースを記載していこうと思います。

本記事の内容は
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以上、 「サーファーが知っておきたい台風の知識-その4- (台風の波とうねり)」でした。
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