異例のコースとなった記憶に残る台風
2018年の台風12号は記憶に残る台風となった。
南の海上で発生した台風12号は日本に向けて北上し北緯30度付近から西へ向かう。当初は関東地方に上陸する予報がでていたが、実際は南の海上を西北西に進み三重県の伊勢市付近に上陸した。
その後、奈良県を通って大阪市内へと紀伊半島を横断。そのまま瀬戸内海沿岸を西に進み広島県から山口県を通り九州へ再上陸。
九州を南に縦断するというこれも知る限りでははじめてのコースとなり、種子島と屋久島のまわりをぐるりとゆっくり1週まわってから、東シナ海にでて大陸方面へ。
前代未聞のコース
これはもう多くの報道にて解説されているためここでは多くは記載しないが、上空にあった寒冷渦による影響によるもの。
AUPQ35で500hpaを見てみると台風の北側には寒冷渦があり、この寒冷渦が北西方向へ移動するのに従って台風も吸い込まれるようなコースに。
すでにWikipediaにも台風12号のことが記載されているので、コースや発達の状況などはこちらを参照されたい
台風12号からのうねりの推移
7/25
北緯20度線を越えたが、この時点では当然だけどまだうねりは入らない。ただ台風12号の前の台風11号からのバックスウェルが千葉エリアにはヒットしていてすでにクローズアウトな状況。
7/27
北緯25度付近に達しており、外房は引き続きクローズアウトなポイント多いが飯岡や御宿はまだスモールサイズ。東よりのうねりで湘南はまだサイズアップの反応はなく、吉浜で少し反応でてきたくらい。
7/28
八丈島の北まで中心が移動してきていて関東地方は強い北の風。千葉エリアも御宿や飯岡は腰腹くらいで、ストレートなオフショアのポイントはうねりが抑えられてサイズアップしにくい。15時くらいからマルキもクローズアウトとなり平砂浦は胸肩くらいだけど北東の風が強くほぼクローズ。
湘南も吉浜で腰腹くらいまでサイズアップしたけど、その他ポイントはまだスモールサイズ。15時時点では鎌倉は膝、鵠沼で腿、平塚から大磯で腿腰、吉浜で腹から胸くらいと西に行くほどサイズアップしているが、まだ反応は弱い状況。だが夕方になり一気にサイズアップして頭オーバーの波が入ってきた。
7/29
関東地方に最接近し遠州灘を西へ進み伊勢市付近に上陸。
千葉北から千葉南のメジャーポイントはクローズアウトがほとんど。
平砂浦は腰腹から胸くらいで面は整い比較的できるコンディション。
湘南は朝一からサイズダウンが早くも進み、夕方には鎌倉で腿腰サイズまでダウン。鵠沼では腰腹サイズで遊べるコンディション。
平塚から大磯も腰腹から胸くらい、吉浜は南東うねりがダイレクトに反応し頭サイズが続いている状況。
茨城エリアも朝は全域でクローズアウトしてたけど、夕方にはうねりをかわす波崎では胸サイズまで落ちてできるようになってきた。
内房エリアのうねりの反応
28日夜に関東の沖合を西に進んだ翌29日は内房エリアへのうねりの入り方を確かめに。今回の東から西へ進むコースで、内房エリアにどのようにうねりが入るのか、朝一から富津から平砂浦まで各ポイントチェック。
だがやはり東から西へ進むコースでは十分な吹走距離と吹続時間が得られないため、台風からの南うねりは反応せず。一番反応していたのが、ストレートに南うねりに反応する富津エリアで、サイズは腰腹くらい。
その他ポイントはうねりの向きが合わずほぼフラット。岩井も膝くらいだけど多くのサーファーが入っていた。平砂浦では腹胸くらいのワイドなうねりが反応。
台風12号からのうねりの反応まとめ
台風接近前
外房のメジャーポイントはほぼクローズアウトでできるのは御宿か飯岡くらい
勝浦のリーフなポイントはおそらく楽しめていたと思われる。
平砂浦も胸肩サイズあるけど、風クローズ気味となる。内房は反応なし。
湘南はうねりの反応が鈍く、接近直前になって一気にサイズアップ
台風通過後
九十九里エリアでは胸肩から頭くらい、一宮周辺は肩頭くらいでまだハード気味御宿から部原は腹胸くらい。
千葉南エリアは無風から北西の風で胸肩から頭サイズのグッドコンディション
湘南は鎌倉エリアで腰腹くらい、鵠沼では腹胸くらいでかなり混雑。吉浜も腹胸サイズでコンディション良くサーフィン可能。
内房エリアはほぼ反応なし。南うねりダイレクトに反応する富津で腰腹くらい(29日朝一の状況)
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本ブログに掲載する天気図はすべて気象庁ホームページより引用しています。
出典:気象庁ホームページ https://www.jma.go.jp/jp/g3/詳細はサイト説明に記載しています