2018年台風12号(T1812)~日本列島を東から西へ進んだ前代未聞の台風

週末サーファーがいい波に乗るために

週末サーファーがサーフィンできる時間は非常に限られていますが、その限られた時間の中で ”いい波” をあてるために知っておきたい気象や海に関する知識と経験則についての記事です。

・風の向き・強さ・持続時間によるうねりの向きと強さ

・太陽と月と地球の位置関係から変化する潮まわりと毎日の干潮・満潮の時間による潮の動き

・ポイント毎の向きと地形・周辺ロケーションの環境などによる波のコンディション

その他、台風の記録や安全にサーフィンを楽しむための情報を記事にしています。

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異例のコースとなった記憶に残る台風

2018年の台風12号は記憶に残る台風となった。

コースは上記の気象庁HPに掲載されている台風経路図のとおりで、文字にすると以下のようなコースを辿ったことになる。

今まで経験したことのない台風進路となり、前代未聞の台風となったのは間違いない。

  • 南の海上で発生した台風12号は日本に向けて北上
  • 北緯30度付近から西へ向かいはじめる
  • 当初は関東地方に上陸する予報がでていたが、実際は南の海上を西北西に進み、三重県の伊勢市付近に上陸
  • その後、奈良県を通って大阪市内へと紀伊半島を横断
  • そのまま瀬戸内海沿岸を西に進み、広島県から山口県を通り九州へ再上陸
  • 九州を南に縦断するという、これもまた知る限りでははじめてのコースを辿り
  • 種子島と屋久島のまわりをぐるりとゆっくり1週まわってから、東シナ海にでて大陸方面へ。
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日本列島を東から西へ前代未聞のコース

多くの報道にて解説されているためここでは詳しく記載しないが、異例のコースを辿った要因は上空にあった寒冷渦による影響によるもの。

AUPQ35で500hpaを見てみると、台風の北側には寒冷渦がありこの寒冷渦が北西方向へ移動するのに従って台風も吸い込まれるようなコースになっている。

すでにWikipediaにも台風12号のことが記載されているので、コースや発達の状況などはこちらを参照されたい。

なお、この台風12号のアジア名は ジョンダリJongdari
台風委員会のルールにて北朝鮮が用意した名前で、「ひばり」の意味

台風12号からのうねりの反応まとめ

7/25

  • 北緯20度線を越えたが、この時点では当然だけどまだうねりは入らない。
  • ただ台風12号の前の台風11号からのバックスウェルが千葉エリアにはヒットしていて、すでにクローズアウトな状況

7/27

  • 北緯25度付近に達しており、外房は引き続きクローズアウトなポイントが多数
  • 飯岡や御宿はまだスモールサイズ。
  • 東よりのうねりで湘南はまだサイズアップの反応はなく、吉浜で少し反応でてきたくらい

7/28

  • 八丈島の北まで台風の中心が移動してきて関東地方は強い北の風。
  • 千葉エリア 御宿や飯岡は腰腹くらいで、ストレートなオフショアのポイントはうねりが抑えられてサイズアップしにくい状況。
    15時くらいから鴨川マルキもクローズアウト、平砂浦は胸肩くらいだけど北東の風が強くほぼクローズ。
  • 湘南も吉浜で腰腹くらいまでサイズアップしたが、その他ポイントはまだスモールサイズ。
    15時時点では鎌倉は膝、鵠沼で腿、平塚から大磯で腿腰、吉浜で腹から胸くらい。
  • 西に行くほどサイズアップしているが、まだ反応は弱い状況だったが、夕方になり一気にサイズアップして頭オーバーの波が入る

7/29

関東地方に最接近し、その後遠州灘を西へ進み伊勢市付近に上陸

  • 千葉北から千葉南のメジャーポイントはほぼクローズアウト
  • 平砂浦は腰腹から胸くらいで面は整い比較的できるコンディション。
  • 湘南は朝一からサイズダウンが早くも進み、夕方には鎌倉で腿腰サイズまでダウン。
  • 鵠沼では腰腹サイズで遊べるコンディション。
  • 平塚から大磯も腰腹から胸くらい、吉浜は南東うねりがダイレクトに反応し頭サイズが続いている状況。
  • 茨城エリアも朝は全域でクローズアウトしてたが、夕方にはうねりをかわす波崎で胸サイズまで落ちてできるようになってきた。

内房エリアのうねりの反応チェック

台風12号は28日夜に関東の沖合を西に進んだ。

翌29日は、内房エリアへのうねりの入り方と反応の仕方を確かめに、内房へ向かうことにした。
台風のうねりが入ったときのポイント巡りとチェックが楽しい。

今回の東から西へ進むコースで、内房エリアにどのようにうねりが入るのかを確かめておかねば。
こんなチャンスは滅多にないので。

ということで、朝一から富津から平砂浦まで各ポイントを北から順々にチェック。

想定していたとおりだが、以下のような結果に。

  • 東から西へ進むコースでは十分な吹走距離と吹続時間が得られないため、台風からの南うねりは反応せずな状況。
  • 一番反応していたのが、ストレートに南うねりに反応する富津エリアでサイズは腰腹くらい。
  • その他、内房のポイントはうねりの向きが合わずほぼフラット
  • 岩井も膝くらいだけど多くのサーファーが入っていた。
  • 平砂浦では腹胸くらいのワイドなうねりが反応。

台風12号からのうねりの反応まとめ

台風接近前

  • 外房のメジャーポイントはほぼクローズアウトでできるのは御宿か飯岡くらい
  • 勝浦のリーフなポイントはおそらく楽しめていたと思われる。
  • 平砂浦も胸肩サイズあるけど、風クローズ気味となる。内房は反応なし。
  • 湘南はうねりの反応が鈍く、接近直前になって一気にサイズアップ

台風通過後

  • 九十九里エリアでは胸肩から頭くらい、一宮周辺は肩頭くらいでまだハード気味、御宿から部原は腹胸くらい。
  • 千葉南エリアは無風から北西の風で、胸肩から頭サイズのグッドコンディション
  • 湘南は鎌倉エリアで腰腹くらい、鵠沼では腹胸くらいでかなり混雑。吉浜も腹胸サイズでコンディション良くサーフィン可能。
  • 内房エリアはほぼ反応なし。南うねりダイレクトに反応する富津で腰腹くらい(29日朝一の状況)

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