サーフィンの楽しみや喜びは、波に乗る瞬間に凝縮されますが、時にはその波に翻弄されて怪我をすることもあります。
今回の記事では、サーフィン中に起こりうる怪我のパターンや、怪我をしてしまったときの具体的な対処法を詳しく解説していきます。
怪我の当日のコンディションやその後の処置についてのリアルな状況とその時にとった行動と反省点も交えて紹介していきます。
サーフィンを楽しむ全ての人が、安全に、そして波にのることを最大限に楽しむための知識を身につけていただければ幸いです。
そして万が一、ボクと同じような状況になってしまったときに、この記事が少しでも役に立ってもらえれば・・・。
ぜひ最後までご覧ください!
サーフィン中に怪我をするケース・パターンとは
サーフィンを長いことやっていると1度や2度ではおさまらないく
サーフィン中に怪我をしてしまうケースはいろんなパターンがあり
人が相手のケースとしては、他人のサーフボードが当たったり、
自然が相手のケースとしては、岩で足を切ってしまったり、
自損のケースとしては、
私ももう25年以上サーフィンしているので、
ですが、
今後同じような状況になってしまったときに、
インサイドで巻かれて自分のボードで頭部を強打
今回やっちまったのは、
怪我した当日のコンディション
怪我をしてしまった当日の波は腰腹から胸くらい。ぜんぜん大きなサイズではありませんでしたが、
セット以外はブレイクせず、
周囲にはサーファーはチラホラな感じで10人以下くらい、空いていました。
私はセットのレギュラーにのりインサイドまで少し走れる波だった
バックウォッシュと重なるインサイドのブレイク
何本目かのインサイドでバックウォッシュと重なったブレイクに巻
右側頭部にかなり強い衝撃を感じました。
まわりに人はいなかったので、
血がべっとり。
でも海の中だとわからないんですよね。
板があたったことによる痛さはすぐになくなったので、
再度 傷のあたりを触ってみると、
サーフィン中に頭に傷をおってしまったらすぐに最寄りの病院へ
駐車場で車のミラーで確認しようとしましたが、
ただ海の中ではそれほどでもないと思った出血ですが、思ったよりも出て
着替えをして帰り支度が終えるころには出血はほとんど止まってい
これが一つ目の失敗。
海の中で頭に傷をおってしまったら、
特に傷口がどれくらいの大きさや深さなのかがわからないのであればな
というのも、、、
後から病院の先生に言われたのですが、海に入っていた時の傷なので、そこからワルイ菌が入ってしまったら一度傷が塞がったあとに再度切開してワルイ奴らを取り除かないといけなくなるかもしれないとのこと。
たぶん、この切開が激痛・・・
~
救急セット単体でもよいですが、海に行ったときに大きな地震や津波が発生したときの備えとして「防災かばん」をクルマに積んでおくと安心です。
もちろん防災かばんの中には、15点入りの救急セットが含まれています。
休みの日なら救急外来のある病院へ
以下、千葉県内の救急外来のある病院一覧です。
千葉県 救急医療機関一覧
https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/taiseiseibi/kyukyuiryoukikan.html
PDFファイル:
https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/taiseiseibi/documents/ichiranhyou300801.pdf
ポイントから近そうなところにある病院だけざっとピックアップしておきます
千葉北
- 医療法人社団慈優会九十九里病院 山武郡九十九里町片貝2700
- 大網白里市立国保大網病院 大網白里市富田884-1
- 国保匝瑳市民病院 匝瑳市八日市場イ1304
- 地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院旭中央病院 旭市旭市イ1326
- 公立長生病院 茂原市本納2777
- 医療法人SHIODA塩田病院 勝浦市出水1221
千葉南
- 医療法人鉄蕉会亀田総合病院 鴨川市東町929
- 南房総市立富山国保病院 南房総市平久里中1410-1
- 社会福祉法人太陽会安房地域医療センター 館山市山本1155
頭部の傷処置はかなりの激痛!!
近くのクリニックで1時間待ちの失敗・・・
いつものとおり鴨川有料道路から下道を使い袖ヶ浦インターまでい
最寄りの病院は皮膚科でしたが、
土曜日の昼前で混んでおり、かつ初診だったため、
ここでまた一つ失敗があります。
問診表には頭部に怪我をしてしまい傷口を診てほしいという内容を記載し、受付の人にもその旨を伝えました。
でも予約の人が優先でなかなか呼ばれず、結局呼ばれたのは受付をしてから1時間後くらいのこと。。。
それからやっと処置室に入って傷を見てもらったのですが、、、
怪我をして傷を見てほしいときはその旨をはっきり受付の人に伝えて、怪我をしているから早く診て欲しい旨を要望しましょう。
私は特にその時点では痛さもなく気分もわるいとかそんなんではなかったので、普通に待ってしまいましたが、、、
ちゃんと怪我をしていることを伝えないと、そこでも時間が経過してしまい何かの手遅れになってしまうことにもなりかねません。
ここはちゃんとアピールして優先的に診てもらうようにお願いしましょう。
あとでクリニックの看護師さんにも言われました。
「あんた、怪我しているのに普通に待ってたの?そういうときは怪我してるから早く診てっていいなさい」
別の看護師さん
「ごめんなさいね、ちょっと気づいてあげればよかったわね・・・」
クリニックでの暫定処置
とりあえず処置室に入って先生に傷口を見せたところ、結構大きな傷になっているとのこと。3㎝くらいで深さが7mm~8mmくらいのようなことを言われました。
その皮膚科クリニックでの扱う範疇を越えているとのことで、大学付属病院に紹介状を書くから今からそこに行きなさいとのこと。。。
看護師さんが大学付属病院に電話してくれて、午後になってしまうけど診てもらうように調整してくれて、紹介状を持参してすぐに向かうことになりました。
その間、その皮膚科で傷口の消毒をしてくれたときからだんだん気分がわるくなり、目の前に星がチラホラ見える感じになって血圧が一気にさがり目の前が暗くなってしまったので、皮膚科で少し休んでから大学付属病院に行くことに・・・
大学付属病院での処置・・・激痛
そこから大学付属病院へ移動し、時間外の救急外来に向かいます。
その病院ははじめてでしたので診察券をまず作成したりとかもろもろの手続きをすませ、担当してくれるのは脳神経外科の先生とのことで、救急外来の処置室前にてしばし待ちます。
10分ほど待ってから待合のソファに看護師さんが来てくれて、皮膚科クリニックで頭にあててくれたガーゼをとり再度その場で消毒をしてくれました。
それから更に10分ほど待ってから、今度は脳神経外科の先生に呼ばれて処置室に入ります。
ここからいきなり処置がはじまりました。
私が処置室に入るや否や頭の傷をみて、「もう早いとことめてしまおう、〇〇と〇〇・・・」的な言葉をおっしゃられ看護師さんに言葉少なめな指示がありました。
なにが始まるのかと思いきや、、、先生が手にもっていたのはハンディタイプの何かの器具。いきなり何の説明もなしに事が進んでいったため、どんな処置をするのかと聞いたところ、「傷口をホチキスでとめる」とのこと。
手に持っているものが何かに似ていると思っていたのですが、それを聞いて思い出しました。「タッカー」です。
今回先生が持っているのは当然建築などで使うタッカーではなく、「医療用ステープラー」というものでした。
でもやることはタッカーと同じようですけど・・・
「傷口を7針でとめるから」
「痛いですか・・・?」
「そりゃあ痛いよ」
「・・・」
そんな短い会話のあと、いきなり一発目が頭にぶち込まれます。
麻酔はありません。
かなりの激痛・・・
思わず声をあげてしまうほどの激痛
そんな一発目の痛さが冷めやらぬ間に、2発目、3発目・・・とどんどん頭にでかいホチキスがぶちこまれ、5発目が入ったところで、少し間がありました。
「あと2つね」
もうこの時点であまりの痛さにより気分がわるくなり、その状態でさらに2発がブチ込まれ、7つの針が頭に入ったころには、まさに血の気が引いた状態。
その日2回目の目の前にチラチラ星が見えたあとに目の前が暗くなり、横にならざるを得ない状況で倒れこみました。
あまりの痛さに方針状態。
しばらく横になって血圧が戻るのを待ちながら、「月曜日に消毒に来てください」と先生から言われ、軽く頷くことしかできない状態。
頭を洗ってはダメとのこと、海上がりのそのままの状態で洗髪ができないのはかなり気持ち悪い、、、でもそんなことは言ってられない状況。
血圧が戻ってきて少し復活してきたので、とりあえずその日の処置は終了。
処置室をでて待合いのソファに座ってしばらくボーっとすることしかできない状態。
待合いでしばらくボーっとしていると、薬剤師さんがやってきて、抗生物質を2日分持ってきてくれたのでそれを受け取って、お会計を済ませて病院を後にしました。
その後の処置:消毒~抜鈎まで
何もやる気にならない週末
怪我をして処置をした土曜日当日と次の日曜日は、もう何もやる気が起きない週末。
頭に刺さっているホチキスの針がなんか違和感を感じさせ、手でどの辺かを少し探ると確かにホチキスの針のようなものが刺さっているのがわかりました。
頭が痛いのとなんともいえない気怠さといいますか倦怠感がマックスな状況。
その週末は家で安静にしていました。
1回目の消毒とCTスキャン
翌月曜日は1回目の傷口の消毒する日となり、朝から病院へ。
前回処置してくれた先生とは違う先生に診てもらい、傷口はきれいになってきているとのこと。今日から洗髪してもいいとのことを言われてホッとする。
いかんせん、海からあがったままの状態で丸二日程度過ごしてしまったもんだから、頭がかゆい訳ではないけど早く髪を洗いたかったので。
そして頭部にかなり強打したことから念のためCTスキャンをすることに。
この時点で2日経過しているから、何かあれば問題が出ているとのことでしたが、すぐに終わるようなので受けてみることに。
別の場所に移動して5分くらいでスキャン終了。
画像みてもらって、特に頭蓋骨にはひびなどはないこと確認、脳への影響もないでしょうとのことで、その点では一安心。
次の土曜日には、ホチキスを抜けるとのことだったので、土曜日の予約をとって病院をあとにしました。
1週間後の処置:抜鈎
ホチキスをいれたときがあまりにも痛くて、これを抜くときはどうなのかといろいろネットでも調べる日々。
痛いと書いてある人もいれば、それほどでもないと書いてある人も。
まあ、痛みの感じ方は人それぞれってことですけど。
1週間後の土曜の朝一から病院へ。
もちろん、この週はNo Surfな週末に。
担当の先生は、ホチキスを投入してくれたあの先生。
またどんどん作業を進められてしまう感じかと思いきや、今日は比較的余裕のある行動に見える。
前回は救急外来で入ったから、なんかそのあとの予定の前とかで急いでいたのか?っとか勝手に勘ぐってみる。
「傷ってどこだっけ?」
傷口を診るや否や、「じゃあ今日はこれ取り外しましょう」といい、看護師さんに「抜鈎ね」みたいな感じで話されて準備がはじまりました。
普通に縫った糸を抜くのは「抜糸」でこれはよく言われる言葉ですが、今回は糸ではなくホチキスなので、これを抜くことを「抜鈎(ばっこう)」というらしいです。はじめて聞く言葉でした。
どんな準備をするのかと思いきや、先生が手にしているのは、ニッパーらしき器具。
昔、タミヤのプラモデルをつくるときによく使っていたニッパーに似た器具で、いきなり傷口にあるホチキスを抜き始めました。
付近にある髪の毛も一緒に抜かれた感じで、痛みはどちらかというと髪の毛を抜かれた痛みのほう? 30秒もしないうちに7つのすべてのホチキスが取り除かれ、「はい、終了」って感じに。
もうだいぶ傷口が回復してきたからなのか、身構えていたほど痛くはありませんでした。
「今日は洗髪はやめておいてね、明日からはシャンプーしてもOK」
そこですかさず聞いてみました。
「もう海に入ってもいいですか?」
「ああ、全然いいよ。別に明日からでもいいけど。まあでも明日はやめておいたら?」
「はい。」
そんな感じで処置は10分もしないうちに終了。
お会計を済ませてホッとしながら病院を後にしました。
まとめ:サーフィン中に頭に傷をおったときの対処方法
- 波に巻かれたときは頭や顔を覆うようにする。
特にインサイドで巻かれたときは、海面に浮かび上がったときの自分のボードに要注意。 - 海の中で頭に傷ができてしまったら、すぐに最寄りの病院へ
大丈夫と思っても近くの病院で診てもらうように。時間が経過すればするほど悪化してしまう場合もあるので。 - 病院では怪我していることをちゃんと伝えて優先的に処置を依頼
時間が勝負になる場合もあり、大丈夫と思っても優先的に処置してもらうようにちゃんと伝えましょう
サーフィンは楽しいけれど自然が相手になり常に危険も伴うスポーツです。
怪我をしないように注意することはもちろんですが、どうしても怪我をしてしまう場合があります。その時に、こんな事例を思い出してもらえればと思います。
今回は頭部の傷について記載しましたが、他にもいろんなケースで傷をおってしまうことがありますので、その他のケースについても順次記載していこうと思います。
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