いい波に乗るために~波の要素と種類について解説~

はるべえ
はるべえ@
波乗りお天気ブログを毎日更新

している気象予報士です

今回はいよいよ「波」について
いろいろと書いていきます・・・

 

前回こちらの記事にて
波をつくるための風について
記載しました。

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波をつくるための風

今回からは風によって作られた
”波” について書いていこうと思います。

波についても記載すべき内容は
いろいろあるのですが、

1回の記事で書ける内容も限られるので、
何回かに分けてサーファーにとっての
”波“について記載していきます。

波の要素とは

気象庁ホームページより引用

まず、波を表現するときにはどんな要素があるのか。

これは直感的にわかる方も多いと思いますが、
波には以下の要素があります。

波の”山” と “谷”

海面が最も高くなった部分を
「波の山」といいます(峰という場合もある)。

そして最も低い部分を
「波の谷」といいます。

波長

隣り合った波の山と山(もしくは谷と谷)を
結ぶ水平距離のことを「波長」といいます。

 

波高

波の山の頂上と谷の底の高さを
「波高」といいます

 

波の周期

1つの波の山(谷)が通過してから
次の波の山(谷)が来るまでの時間を
「波の周期」といいます。

 

どんな波なのかを表現するときには、
波長、波高、波の周期
の3つで主に表現することになります。

”風浪”と”うねり”

気象庁ホームページより引用

普段一言で“波”といっても
大きく分けると2種類あります。

風浪うねり です。

風浪はこのブログで
毎日記載している波の状況においては、
「風波」と記載することが多いです。

「風波」は風からエネルギーを
もらって発達していっている波のことです。

つまり、
海上を吹く風によって起こる波のことを
「風浪」とか「風波」と言っています。

 

風について知るの記事にも記載したとおり、
以下の3つの要素により
波の発達具合が異なってきます。

  • 海上で吹く風の強さ
  • 風の吹く距離
  • 風が吹いている時間 
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波をつくるための風

海上で風が吹いているエリアで
波はつくられて大きくなっていきますが、

この風が吹いているエリアは、
風によって波は押しつぶされ
波長の短いすぐに崩れる波となり、

海面は白波だらけの状況に
なっています。

台風や低気圧の中心付近などの
等圧線の混んだエリアでは、

風が非常に強く吹くことで
波がどんどん発達していきますが、
海面はぐちゃぐちゃな荒れた状態です。

その海上を吹く風により発達した風浪が、
風からのエネルギーを受ける
海域から離れると、

風の影響がなくなることで
次第に波としての形状が
整い始めてきます。

このときの波を「うねり」
と呼んでいます。

うねり

サーファーはうねりとオフショアが好き

以上のように波には
風浪」と「うねりがあることを
記載しましたが、

サーファーが好きなのは
うねりです。

 

一番よいのは、
海岸からかなり離れた海上にて
低気圧や台風などにより風浪がつくられ、

風の弱い海域で次第に
「うねり」としてまとまり出し、

海岸にうねりが到着するときは
陸から弱めに吹くオフショア
が吹いているか無風のときが最高です。

 

一例として挙げると
こんな気圧配置がサーファーは大好きです。

2017年8月3日 3時の地上天気図 台風5号

サーファーが好きな気圧配置

台風5号が北緯20度線を
越えてから非常にゆっくりと
西~北西に進んだことから

千葉と湘南では
約2週間はこの台風からの
うねりの反応があり、

毎日ファンコンディション
が続きました。

台風5号接近時の8/3気圧配置と波情報

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8/3 3:00 ASAS台風5号は紀伊半島のはるか南の海上を北北西に6KTでゆっくり進んでいる。東経160度付近の熱帯低気圧は台風11号に昇格した。台風5号はこのままゆっくりとトカラ列島付近を北西方向を指向して進み、日曜か月曜には転向[…]

IMG

T1705 台風経路図

台風の近くでは
10m以上の波が風浪として発達。

そこで発生した波は
太平洋沿岸にむけて進み出し、

やがて台風の影響がなくなり
風の弱くなる海域を通るに従い
「風浪」から「うねり」に変化し
まとまり出します。

うねりの状態は
風によるエネルギーが与えられてない状況なので、
太平洋側に近づくにつれて波も減衰し
波高も小さくなるが、

ビーチには胸肩から頭サイズの波が
程よいセット間隔で打ち寄せます。

 

風は陸からの弱いオフショアで
油をたらしたような
グラッシーなフェイス。

1つのピークから
レフトとライトの両方向に規則正しく
崩れていく、

いわゆる “Aフレームの波” に・・・。

こんな状況になれば最高です。


波の発生から終わりまで

波はひとつとして
同じものはないと言います。

 

発生する海域が違えば、
ビーチに到達するまでの
経路や状況も異なるでしょうし、

ビーチに到着したとしても
風向きや潮汐によって
波はまったく異なるものになります。

ひとつとして同じ波がないこと

これがサーフィンの魅力の
ひとつ大きなところだと思います。

個々の波はそれぞれ発生した
海域をでて「うねり」となり、

ビーチに到着するころには
オフショアの風に出会い面は整えられて、

浅くなった海底まで達すると波は崩れ、
1つの波としての生涯を終えます。

普段サーフィンしているときは
こんなこと意識してやってる訳では
ないですが、

サーファーは個々の波の長い旅の
最後のひとときを楽しませてもらっている

ということですね。

 

今回は波の要素と波の種類、
そして波の発生から終わりまで、
波の基本的な事項を中心に記載してみました。

次回は、
サーフィンにおける波のコンディション
について記載していこうと思います。

以下のKindle本には本記事よりも
詳しい波の発生から終わりまでなどを
記載しています

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本記事の内容は
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内容一部追記・更新して出版しています。

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