ポイント毎に異なるうねりの反応
前回の記事ではサーフエリア毎の特徴とうねりの反応について、千葉を起点にして伊良湖までのエリアについて記載しました。
ポイント毎に異なるうねりの反応前回の記事では「うねりの向き」について記載してみましたが、今回は日本のサーフエリアの特徴や反応するうねりの向きについて記載してみようと思います。ポイントの向きによってうねりが入りやすいのかどうか[…]
今回は西日本の太平洋側のエリアについて記載していきたいと思います。
前回も記載したとおり、個別のポイント毎にうねりの反応する向きやオフショアとなる風は異なりますが、
まずはざっくり各エリア毎(県単位くらいのレベル)
※今回もSurfingRepsさんのホームぺージにわかりやすいサーフポイントがありますので、そちらを引用させていただいてます。
伊勢エリア

紀伊半島の東端に位置する志摩半島、伊勢エリアのメインとなる国府の浜から市後浜は東向きに開いたポイントです。
大阪や名古屋から多くのサーファーが集まるエリアです。
どちらのビーチも東向きに開いているため、東~南東ベースのうねりにメインに反応します。
ただし冬になり西高東低の気圧配置になると北西の季節風が強まり波は完全に抑えられてしまいフラットな日が続くようになります。
千葉のようにいつでも波がある訳ではないため、天気図をみて東うねりが反応するタイミングに行くようにしないと、大阪から3時間半かけて来たけどフラットなんてことになってしまいます。

また鵜方から西へ向かって車を走らせると、南うねりに反応するジャンと南張というポイントがあります。
台風などの強い南うねりのときに反応するリーフのポイントです。
志摩半島は非常に複雑な海岸線をしており、記載した波情報に掲載されているメジャーなポイント以外にもいろいろなポイントがあります。
市後浜から更にR260を南下していけば台風のうねりがヒットしたときにできるようになる御座白浜やその間にもまだポイントがあるかもしれません(このエリアは私もまだ探索したことないエリアです)
更に南張からR260をひたすら西へ走らせてやっと到着できる紀北から尾鷲エリアにも、
波情報には載らない東から南東うねりに反応するポイントがいろいろあります。
和歌山エリア

磯ノ浦周辺
大阪市内から阪和道を使えば1時間程度で行ける磯ノ浦周辺は南ベースのうねりがメインに反応します。
台風からの南うねりや強い南風による風波によるサイズアップがメインとなり、コンスタントには波はないので、天気図で波のあがるタイミングをよく見ておく必要があります。
台風からの強いうねりが入ると、磯ノ浦から更に西の加太方面まで反応するポイントが現れます。
また、磯ノ浦がクローズになるくらいの強いうねりのときには、更にうねりの入りにくい浜の宮などのポイントでサーフィンできるようになります。
南紀エリア
紀伊半島の海岸線には、多くのポイントが点在しています。
波情報には載らないポイントが多数あり、西側のポイントは南~南西うねりに主に反応しますが、リーフのポイントや奥まったポイントが多いため、ある程度のサイズがないとブレイクしないポイントがほとんどです。
有田~御坊~串本までの海岸線は、普段はほぼフラットだけど台風からの強い南~南西うねりが入ったときだけサーフィンできるポイントが多く存在します。
このエリアのポイント探索は非常に奥が深く楽しめます。
伊勢と同様、冬になると北からの季節風によりうねりは抑えられてしまいフラットな日が続きます。
ですが、北~北西の強い季節風により紀伊水道で風波がサイズアップしてでできる北向きのポイントもあったりします。
また、紀伊半島の東側に位置する串本から新宮までにもさまざまなポイントがあり、東うねりに反応してコンスタントに波があるポイントもたくさんあります。
徳島エリア

徳島県は和歌山とは逆に東に向いた海岸線をしているため、ベースは南~南東うねりの反応となります。
地図を見てもらえればわかると思いますが、和歌山の磯ノ浦でサーフィンできるということは、その対岸にある徳島市周辺でも地形次第でサーフィンできるポイントがあるということ。
鳴門周辺や徳島市内のポイントは南~南東のうねりに反応します。
徳島市内からR55をひたすら南下すると、生見までの間にも多くのポイントが存在します。
基本的には南~東ベースのうねりに反応するポイントが多く、南にいくほど東うねりに反応しやすくなります。

内妻ポイントは南うねり到達の目安に
台風からの南うねりの反応を確認するときに、内妻ポイントの波の状況を参考にすることがよくあります。
内妻ポイントはR55からも見えるある意味メジャーなポイントですが、南に開いた小さな湾となっていて南西~南東のうねりに敏感に反応するポイントです。
この内妻と磯ノ浦がサイズアップしていれば、台風からの南~南西うねりが西日本まで届き始めているということがわかり、あとどれくらいで湘南や千葉にグランドスウェルが届くのかの参考になります。
以下のサーフィンレップスさんのサイトに内妻の写真が掲載されています。
高知エリア
高知エリアは南向きの高知市周辺エリアと東向きの中村エリアに大きくわかれます。

高知市周辺エリア
四国といえばリバーマウスですが、そのほとんどが高知市周辺エリアにあります(ちなみに海部は徳島)
6つのリバーマウスがあり、中でも物部川河口と仁淀川河口はリバーマウスとして昔から有名なポイントです。
※リバーマウスについては以下の記事も参照ください
波はどうして崩れるのか?前々回のこちらの記事にて波の発生から終わりまでについて記載しました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://asasfsas24.com/20181029/wave-509[…]
高知市周辺エリアは南向きのポイントがほとんどなので、南~南西のうねりに反応するポイントが多いです。
仁淀川は西よりに位置するため東うねりにも反応します。
中村エリア
以前は中村市だったためこのように記載していますが、今は四万十市になっています。
四万十川の近くの平野を中心として双海や入野など素晴らしいロケーションのポイントが多く、東~南のうねりに反応するため年間とおしてコンスタントにサーフィンできるエリアです。
特に太平洋高気圧からの南東うねりが入りやすい気圧配置のときにはよく反応します。
宮崎で波があるなら、中村エリアにも波があると思ってもよい感じです。
わたしの印象では、ビーチクリーンが積極的に行われていてサーファーもみんな笑顔で挨拶してくれる人が多く雰囲気のいいビーチが多いイメージです。
ただ大阪市内からは車で行くと6時間以上は片道でかかるため、ショートトリップ先としては最高のエリアだと思います。
宮崎エリア

温暖な気候と温い水温、ビーチ・リーフ・玉石などバラエティに富んだブレイク、コンスタントに波のある宮崎はサーフィンするには絶好のエリアです。
非常に多くのポイントがあり、ポイントにより北~南までの広範囲なうねりに反応します。
基本的には東に向いたビーチが多く、東うねりがメインで反応します。
メジャーなポイントとして過去に何度もコンテストが開催された木崎浜は北~東うねり、小倉ヶ浜は北東~南東までのうねりに反応し、フラットになる日が珍しいくらいコンスタントにブレイクしています。

また台風の強いうねりでビーチのポイントがクローズしたときにも対応するポイントが多くあり、かなり昔ですが、トム・カレンがケリー・スレーターとトム・キャロルと3人でサーフしたカレンズ・ポイントなど有名なポイントが多く存在します。
千葉を起点として西へ進み宮崎まできました。
エリア毎のロケーションやポイント毎のビーチの向きによって、
どの気圧配置のときにはどの方向からうねりが来て、どのエリアのどのポイントに反応がありそうだ、、っということが、地上天気図を見ただけでざっくりわかるようになればと思います。
次回は、日本海側を北上してみようかと思います。
ポイント毎に異なるうねりの反応前回と前々回の記事にて、千葉から宮崎までのメジャーなエリアを中心に、どのエリアにはどんな方向のうねりが反応するのかをざっくり書いてみました。[sitecard subtitle=関連記事 url[…]
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