東海沖からの西うねり

東海沖からの西うねり~真冬の湘南に打ち寄せるミドルサイズのいい波の仕組み~

季節毎の特徴的な気圧配置のときに、
どのような風と波のコンディションに
なるのでしょうか?

このブログでは、
こちらのカテゴリにて、

様々な気圧配置と天気図パターンによる
波のコンディションについて
解説してきています。

いい波に乗るために
https://asasfsas24.com/category/surfmeteorology/

 

はるべえ
今回は、湘南と千葉南エリアの
冬の波としてなくてはならない

「東海沖からの西うねり」
について解説していきたい
と思います。

 

冬型の気圧配置が強まったときに、
主に湘南と千葉南エリアに
反応してくる西からの波・うねり。

この西うねりとはそもそも
どんなものなのか?

どのようにして発生し、
どんなときにどんな波になるのか?

 

毎日の天気図と波の様子から
見て取れる経験則と
実データを交えながら、
解説していきます。

週末サーファーがいい波に乗るために・・・
参考にしてもらえれば幸いです。

目次

東海沖からの西うねりとは?

そもそも「東海沖からの西うねり」とは?

そもそも
東海沖からの西うねり
とは何でしょうか?

 

湘南や千葉エリアでサーフィンを
される方なら、

冬場の西うねりの反応については
聞いたことがあるかと思いますが、

一般的には
東海沖からの西うねり
と言われても何のことか
さっぱりわかりませんよね。

今回の記事のテーマである
東海沖からの西うねり」は、

主に冬型の気圧配置が強まったときに
東海沖(遠州灘)で発生する西風によって
つくられた波・うねり

のこととして取り扱います。

Windy.comより動画を掲載

この東海沖の強い西風によって
作られたうねりは、

御前崎から石廊崎の沖合を通り、
伊豆半島から回り込んで
相模湾へはいり
湘南の海岸に打ち寄せます。

またそのまま西へと進み
平砂浦や千葉南エリアのポイントにも
西からのうねりが反応してきます。

 

 

千葉エリアは外海に面していることと
地形的に東からのうねりにも
十分反応することから

冬場でもコンスタントに
波は入ってくる位置にある
のですが、

湘南は内海に面しており
東側には房総半島があって
東からのうねりには
反応しにくい位置にあります。

 

よって湘南の場合は波が入ってくる
主な方向は南からということに
なりますが、

冬場は台風からの南うねりは
期待はできませんし、

頻繁に低気圧が日本付近を通過する
という訳でもないので、

そこだけ見ると
冬の湘南には波が入りにくく
サーフィンできるような波は立たない
ようにも見えますが、、、

この「東海沖からの西うねり」があるおかげで、
冬場の湘南でもコンスタントにサーフィン
することができます。

 

この西うねりがあるからこそ、
冬でも多くのサーファーが湘南を訪れ
サーフシティとして発展してきた
一因にもなっているのではないかと、
勝手に想像してしまいます。

もしこの西うねりが冬場の湘南に
反応してこなかったら、

冬場の湘南エリアはフラットな日が
長く続いてしまい、

鵠沼にこんなに多くのサーファーが
毎日訪れたり移住したりすることにも
なってなかったのではないでしょうか。

ちょっと大げさかもしれませんけど、
それくらい、この西うねりの存在は
大きいと思います。

 

はるべえ
「東海沖からの西うねり」とは、
西高東低の冬型の気圧配置が
強まったときに
東海沖(遠州灘)で発生する
強い西風によってつくられた
波・うねりのこと

 

ちなみに、
千葉北(主に九十九里エリア)や
茨城エリアなどの東向きのエリアでは
地形的に西からのうねりは入りにくい
ため、

この記事では
主に西うねりが反応する
湘南と千葉南エリアを
ターゲットに記載
していきます

※伊豆エリアもこの西うねりによって
いい波になりますが、
今回は湘南と千葉南をメインに
記載します。

 

東海沖からの西うねりの特徴

特徴1:波のサイズ

この西うねりの特徴としては、
うねりが反応してきたからといって
そんなに大きなサイズアップ
までには至らず、

反応する湘南や千葉南エリアの
ポイントでは

腰腹~胸くらいの
程よいサイズの波

になるときが多いです。

この程よいサイズ感が好きな
サーファーにとっては
「嬉しいうねり」
ではないかと思います。

私もこれくらいのサイズの
波が大好きです😅

 

また冬型の気圧配置が続いているときは
西うねりも続くことが多いです。

南西の風が強まったときには
湘南はオンショアでサイズアップしますが
翌日にはすぐにサイズダウンして
しまうこともよくあります。

ただ、この冬の西うねりは
低気圧の通過時に強まった
南西の風でサイズアップ
したあとも、

サイズは少し下がりますが
ミドルサイズの波が数日続く
ということも良くあります。

 

こちらは2019年12月4日の
石廊崎の波浪観測データです。

12月2日に波高が大きくなっている
山の部分は、低気圧への吹き込みによって
南から南西の風波による
サイズアップしたところ。

通常の風波だと、
このピークが越えると
山がすぐになくなってしまうのですが、

冬の西うねりが反応するときの波高は
下がったものの
全く波がなくなったという訳ではなく、
波が続いているのがわかります。

このデータの丘の部分が
西うねりに該当する部分です。

 

こんな感じで
冬型の気圧配置が続いている間は、

そこまで大きなサイズはないけど
程よいサイズの波が続くことが
よくあるというのも特徴の1つです。

 

冬型が緩んでくると
御前崎沖合の風も弱くなり、

湘南や平砂浦への西うねりの反応も
なくなってきます。

石廊崎の波浪観測データ

特徴2:沿岸部の風

また西うねりが反応したときの
湘南と千葉エリアの風向
について、

こちらの動画を再掲して
見てみますと、、、

 

Windy.comより動画を掲載

湘南や千葉南エリアには
東海沖で吹く西風の帯がかかってなく、
弱めな北よりの風が吹くときが多いんですよね。

西高東低の気圧配置なので、
北よりの風が吹くというのは
わかるのですが・・・、

西うねりが反応してくると
湘南はそれほど強くはない
北風になる日が多い傾向です。

 

千葉南は、東海沖からの吹く西風の
帯に近いこともあり、

西~西南西の風の影響を受ける
ときもありますが、
北風のときの方が多いと思います。

東海沖で吹く強い西風によって
つくられた風波は、

伊豆半島を回り込んで
相模湾に入っていく過程で北風に出会い、

沿岸部に進むにつれて
オフショアによって波は整えられていき、

面がクリーンな腰腹~胸のミドルサイズの
波となってブレイクしていきます。

西うねりが反応するときに
湘南は弱い北風になることが多いのは、

やはり
地形的な要因が大きく影響しているはずで、

特に
富士山と箱根の山、および
伊豆半島の東側に位置している

というところが大きな要因ではないかと思います。

 

 

はるべえ
  • 西うねりの反応は
    クローズアウトになるような
    大きなサイズアップとはならず、
    腰腹~胸くらいで
    程よいミドルサイズの波に
    なることが多い
  • 冬型の気圧配置が続くと
    西うねりの反応が
    数日間続くこともよくある
  • 西うねりが反応するときは、
    湘南は北風で弱いオフショア
    になることが多い

 

西うねりはどうやってつくられるのか?

東海沖からの西うねりとはどんなものなのか、
ざっくりわかったところで、

では
この西うねりはどのようにして
つくられるのでしょうか?

先ほども記載したとおり、
西高東低の冬型の気圧配置に
なったときに、

遠州灘では強い西風が発生することにより、
西うねりがつくられることになります。

まず冬型の気圧配置から
見ていきましょう。

西高東低の冬型の気圧配置

冬になると日本付近の気圧配置は、
西高東低の気圧配置となります。

このことは
もう一般的にも広く知られている
内容であり、

なぜ西高東低の気圧配置になるのか
などの部分の解説は割愛します。

 

西高東低の気圧配置とは、
読んで字のごとく、
西に高気圧、東に低気圧がある
気圧配置
です。

 

一口に西高東低の気圧配置といっても
いろんなパターンがあります。

代表的なものとしては、
西はシベリアに強い勢力の高気圧が出現し、
東はカムチャッカ半島~アリューシャン列島
あたりで低気圧が猛発達している
ような気圧配置です。

 

こちらは
2020年12月31日の大みそか
午前3時の気圧配置

西にある大陸のシベリアのあたりには
いくつもの勢力の強い高気圧があり、

また東海上には、
これからアリューシャン方面へと
発達しながら北東進する低気圧
が解析されています。

日本列島には8本の等圧線が
縦じま模様にかかり、

広範囲に北西からの季節風
強く吹きました。

実況天気図

冬型の気圧配置が
強まってくると・・・

西の高気圧と東の低気圧は
それぞれ発達することで、

日本付近はこの2つの間で
多くの等圧線が縦に走る気圧配置
となります。

 

そしてシベリアにある高気圧は、
下層に蓄積していた寒気を日本付近へむけて
吹き出してきます。

シベリアにある高気圧から
時計回りで風は吹きだされ、
等圧線の流れに沿って
風が吹いていきます。

北西の季節風
というものですね。

 

大陸育ちの高気圧からの
北西の季節風は

乾燥した状態で吹き出しますが,
対馬海峡から流れ込む暖流によって
相対的に温かい日本海の上空を
吹き抜ける過程で、

水蒸気をたっぷりと含んだ
湿った季節風へと変化し、

この湿った季節風が
日本海側に大雪をもたらします。

日本海側に大雪をもたらした季節風は、
たっぷりと含んだ水蒸気を
日本海側で使いきってしまい、

脊梁山脈を境にして
太平洋側では乾燥した空気となって
吹きおりてくるというのが典型的な
「山雪型」のパターンです。

また「山雪型」に対して
沿岸部や平野部でも大雪となる
「里雪型」というパターンもありますが、
ここでは説明は割愛します。

そんな感じで冬型の気圧配置のときには、
日本海側は雨や雪、太平洋側は乾燥した晴天
という天気分布となってきます。

 

日本海から太平洋側へと吹き抜ける風

こちらはまたWindy.comからのビデオを
使わせていただいてますが、

冬型の気圧配置が強まった日の
等圧線と風の様子です。

Video by Windy,com

北西の季節風の流れは、
こちらの冬型の気圧配置のときの
風の流れを見てもらうと
わかりやすいですね。

この風の流れを見てみると、
日本海側には
シベリアからの寒気の吹き出し
による北西の風が
モロに吹き寄せているのですが、

強い北西の風は
太平洋側までも強く吹き荒れている
のがわかるかと思います。

三陸沖なんかは
かなり北西の風が強く吹いてます。

そして今回のテーマとなる
東海沖の状況を見てみると、、、

伊勢湾あたりから御前崎の沖合
あたりにかけて
西北西~西の風が強くなっている
エリアがあるのがわかります

これが「東海沖からの西うねり」
を発生させている西風です。

 

もう少しアップで見てみましょう。

Video by Windy,com

伊勢湾のあたりから伊良湖をとおり
浜松のあたりから西風となって

御前崎から石廊崎を抜けて
吹いているのがわかります。

でも
湘南のある相模湾では
西風は強くは吹いてない
ですね。

 

このように
東海沖だけ西風が強く吹くというのは、
この周辺エリアの地形的な要因に
よるものが大きいはず。

日本海で吹く北西の季節風が
太平洋側まで吹き抜けやすいエリア
があることによって、

東海沖で西風が強まる
ということにもなります。

 

その吹き抜けやすいエリア
というのは、

先ほどのWindyの動画を見てもらえれば
わかるかと思いますが、

北陸の若狭湾から琵琶湖を通り
濃尾平野から伊勢湾を通って
遠州灘へと抜ける風の流れ

です

このルートを通る北西の季節風によって、
太平洋側の遠州灘では強い西風が吹く
ことに繋がります。

 

このだいぶ離れたエリアの地形が
湘南や千葉に西うねりとして
いい波をもたらす要因にもなっている
というのが、

とても面白いですよね。

日本地図を見てもらえるとわかるとおり、
福井の若狭湾から伊勢湾までの
このエリアは、

本州の中で
最も幅が狭いエリアです。

そして日本海と太平洋が最も近い
このエリアには、

更に琵琶湖があり
濃尾平野が広がるエリアです。

 

福井の若狭湾から入ってきた
北西の季節風は、

まず琵琶湖の上空を
通ります。

その後、
伊吹山地や鈴鹿山脈などの比較的標高の低い
1000m級の山々を越える風、

またこれら山脈の問の地峡となっている
関ケ原をとおる風などの
複数の経路から濃尾平野へと吹き込み、

そのまま伊勢湾や三河湾を通って
遠州灘へと抜けていきます。

この風の流れが、
東海沖で吹く強い西風へと繋がり、
西うねりを発生させることに
なっていくのです。

 

はるべえ
東海沖の西うねりの発生には、
日本海側から太平洋側へと
吹き抜ける季節風の流れが
大きく影響しています

 

ちなみに北西の季節風は、
琵琶湖と濃尾平野の間にある
1000m級の伊吹山地と鈴鹿山脈を
軽々と越えて吹きおりることで、

伊吹おろし」「鈴鹿おろし
を発生させます。

またこの2つの山脈の間には、
天下分け目の戦いの場となった関ケ原があり、

2つの山脈の間で
標高が低い風の通り道
になっていることから、

日本海からの雪雲が
この関ケ原を通って名古屋まで到達し
雪を降らせるというパターンも
しばしば見られます。

 

この日本海から太平洋側へと
抜けやすい風の通り道があるがゆえ、
遠州灘で西風が強まり
西うねりがつくられていきます。

西うねりは
御前崎~石廊崎の沖合を通り
伊豆半島を回り込んで相模湾へと入り、

湘南のビーチには
クローズアウトにはならない
ミドルサイズの程よい波が
入ってくることになります。

 

もし伊吹山地や鈴鹿山脈が
3,000m級の山々だったり、
琵琶湖がこのエリアに
なかったりしたら・・・

湘南エリアの冬場に
西うねりが入ってくることは
ほとんどなかったのかも
しれませんね。

 

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西うねりの反応をチェックする

西うねりがどんな気圧配置のときに、
どのようにして発生するのかが
ざっくりとわかったところで、、、

湘南や千葉南エリアに
西うねりが反応してくるタイミングは
どのようなケースかを見ていきたい
と思います。

以前にこちらの記事でも
記載した内容も踏まえ、

改めて西うねりについて
整理していきます。

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まずは西高東低の冬型の気圧配置から

まず西うねりが発生しそうかどうか
を知るところから始まります。

先ほどから何度も記載しているとおり、
「東海沖の西うねり」は
日本付近が西高東低の冬型の
気圧配置になるかどうか

からまずチェックします。

※今回の西うねりは冬場の遠州灘で発生する
強い西風でつくられるうねりのことを
対象としています。

 

衛星画像
2021年1月8日 午前7時の衛星画像 ・・・ 強い冬型の気圧配置により日本海には寒気を伴った筋状の雲が敷き詰められています

 

私の場合は
毎日の天気図をチェックしているので、

いつ頃に西高東低の気圧配置に
なるのかがわかりますが、

そんな毎日見ている人も
多くないでしょうし、、、

 

そんなときは
週間予想天気図などをチェックすると、

ざっくりこのあたりで西高東低の
気圧配置になりそうだな
というのがわかります。

 

いろんなサイトで
週間予想天気図が見れますが、
いくつかリンク先を掲載しておきます。

週間気圧配置図 | バイオウェザーサービス
https://www.bioweather.net/chart/pressure.htm

JWA気象情報:週間天気図
http://www.micosfit.jp/wakayama08/week_tenkimap/index.html

 

少し先の天気図を見たり、
ニュースで冬型の気圧配置が強まります
などの言葉を聞いたら、

東海沖からの西うねりが
湘南や千葉南エリアには反応してくる
かもしれない期間が
ざっくりとわかることになります。

 

西うねりが反応してくるかどうか?

次に
実際に西高東低の気圧配置に
なってきてからチェックしていく
データを紹介していきます。

 

西高東低の気圧配置になっただけでは、
湘南や千葉南エリアに西うねりが
入ってくるかどうかは
まだわかりません。

この西高東低の気圧配置と
一言で言っても、

その時々でいろんなパターンがあるので、
西高東低になったからといって
必ずしも湘南に波があるわけではありません

 

ではどんなところをチェックしていくと
よいのでしょうか?

私は以下のポイントで
いつもチェックしていってます

  1. 前崎灯台の風向風速
  2. 石廊崎の波浪観測データ
  3. 東京湾~相模湾沖の風向風速

1つ1つ見ていきましょう

チェック1:御前崎の風向・風速

まず西高東低の気圧配置になってきたら、
御前崎の風向風速をチェックします。

こちらは私がいつも見ているサイト
海上保安庁の海の安全情報 です
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/micsgis/sp/map.html#

このサイトで遠州灘のあたりを見て
西寄りの風が吹いているかどうか
をまず見てみます。

西うねり

海の安全情報より引用掲載 https://www6.kaiho.mlit.go.jp/micsgis/sp/map.html#

 

はるべえ
伊勢湾のほうから御前崎を通って
石廊崎あたりまで
西風が吹いているかどうか?
まずはざっくり見て把握します

 

上記の地図上で表示される
風向風速の状況を見て、

西北西~西南西くらいまでの風の流れが
あるかどうかをまずざっくり把握。

西風の流れがあったときは、
御前崎灯台の風向と風速
を個別に見ていきます。

御前崎灯台の風

海の安全情報より引用:御前崎灯台の風向・風速
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimizu/omaesaki_lt/kisyou/index.html

  • 風向グラフは、
    縦軸は方角(W:西-S:南-E:東-N:北)、
    横軸は前12時間の時間軸を示しています
  • 風速グラフは、
    縦軸は風の強さ(m/s)、
    横軸は同じく前12時間の時間軸です。
  • 風速は30分毎に更新されます

 

ここでチェックしたいのは、

御前崎灯台で
“10m/s以上” の “西風” が
何時間くらい吹き続いているか?

です。

 

今までの経験上では、
海の安全情報のサイトで掲載される
御前崎灯台の西風が
10m/s以上が6~8時間くらい続いたとき
には、

湘南や千葉南エリアに西うねりが反応
することが多いのではないかと
思っています。

あくまで経験則です。

 

もう少し細かく言うならば、
西うねりが発生する風速と吹続時間の関係
以下を目安としています。

これもざっと私の感覚値ですけど・・・

  • 風速12m/s ➡ 6時間
  • 風速10m/s ➡ 8時間
  • 風速8m/s ➡ 12時間

 

上記の海の安全情報サイトの
御前崎灯台のデータにて、

西風の風速と風向
および吹いている時間

を見て、

西うねりが発生しているかどうかを
まずはざっと把握しています。

 

はるべえ
御前崎灯台の西風が
10m/s以上で6~8時間くらい続いたときは
西うねりの反応を要チェック

 

チェック2:石廊崎の波浪観測データ

次にチェックしたいのは、
実際に波浪観測データとして
波高が高くなってきているか
どうかです。

ここでは御前崎より東側に位置する
石廊崎」の波浪観測データで
チェックしています。

石廊崎は伊豆半島の
最南端に位置しています。

 

この石廊崎の波浪観測データは
本ブログでも毎日のように
チェックしており、

特に台風からの南うねりが到達
しているかどうかや、

南西の風波でサイズアップ
してきている様子、

また今回の東海沖からの西うねり
反応しているかどうか

等をチェックしています。

 

今回の東海沖からの西うねり
の場合には、

冬型の気圧配置になっているかを見て、
御前崎灯台のデータで
西風が長い時間強く吹いているか
どうかを確認し、

石廊崎の波浪観測データで
実際に反応してきているかどうか
を見ていきます。

 

反応してきているかどうかですが、

石廊崎の波浪観測データの
波高が1m以上で観測されているときは、

湘南や千葉南エリアに届くような
西うねりが発生しているとして
目安としています。

 

以下は2021年1月12日午前6時
の波浪観測データです。

この1月12日時点では
すでに西うねりはなくなってしまっているのですが、

1月7日から11日まで
波高が1mを越える時間帯が続きました

石廊崎の波浪観測データ

まず1月7日に一気に波高が高くなったのは、

この日に発達中の低気圧が通過したことによる、
南西からの爆風が吹いたことによるものです。

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コンディション急変

 

低気圧が通過したあとは
西高東低の気圧配置となり、

8日~9日にかけても
御前崎灯台では西風が強く
吹き続きました。

波高も1m以上をほぼほぼキープしています。

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路面凍結に要注意

 

そして10日~11日にかけて
冬型の気圧配置は緩んできて、

西うねりは11日には波高1m以下に
ダウンしていきました。

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西うねりダウン

 

こんな感じで、
冬型の気圧配置が強い期間中は、
遠州灘では強い西風が吹き続き
石廊崎の波浪観測データでも
西うねりが観測されます

低気圧による強い南よりの風により
一気にサイズアップした波は、

その後、冬型の気圧配置となることで
一気にサイズダウンすることなく
数日は西うねりが続くことが多いです。

 

はるべえ
冬型の気圧配置になったときは、
石廊崎の波浪観測データの波高が
1m以上かどうかをチェック!

 

チェック3:東京湾~相模湾沖の風向・風速

ここまでは、
西うねりをつくりだす風が
吹いているかどうかと、

実際に
波として反応してきているかどうか
についてデータを見てきました。

なんですけど、
今度はそのつくりだされた

西うねりを打ち消すような状況に
なっていないかのチェック

です。

 

それには、
御前崎の風向・風速を見るのと同時に、

東京湾~相模湾沖で反対方向からの風が
強く吹いていないかもチェックします

先ほど紹介した海の安全情報のサイト
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/micsgis/sp/map.html#
からチェックしておいたほうがいいのが、

以下の3つの灯台の風向と風速データですね。

  • 三浦半島の先端にある剱崎灯台
  • 房総半島の南端にある洲崎灯台
  • 伊豆大島の伊豆大島灯台

 

この3つの灯台の風向・風速が、

北東~東の風で風速10m/s程度で
6時間くらい続くと

西うねりの反応が鈍くなる
傾向にあります

 

こちら伊豆大島灯台の風向風速データです。

こちらを見ると
左の図の風向は22時くらいまでは西よりの風
が吹いていたんですけど、

23時くらいから北東~東の風にシフト
してきているのがわかります

風速も東~北東の風が
平均して8~9m/sくらいで吹いていますね。

伊豆大島灯台の風向風速

海の安全情報より引用させていただきます
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

このように
東京湾~相模湾沖において
東~北東の風が入ってしまうと、

西うねりは反対からの強い風により
抑えられてしまう傾向

となります。

こんな時は
西うねりが反応しない、もしくは反応が鈍くなり、
湘南や千葉南に反応していた西うねりは
サイズダウン傾向になることが多いです。

 

はるべえ
3つの灯台の風向・風速が、
北東~東の風で風速10m/s程度で
6時間くらい続くと、
西うねりの反応が鈍くなってくる

 

 

ということで、
西うねりの反応をデータとして
チェックする切り口を、

あくまで私の個人的な経験則をもとに
記載してみました。

西うねりが湘南や千葉南エリアに
反応してくるかどうかは、

これらのデータをチェックしてみると
海へ向かうタイミングを掴める

のではないかと思います。

はるべえ

西うねりがいい感じで反応するかどうかは、
下記3点のデータをチェック!

  • 御前崎灯台の風向・風速データ
  • 石廊崎の波浪観測データ
  • 3つの灯台の風向・風速データ

 

西うねりが反応した具体例

ここまでは、
西うねりが発生するメカニズムから、
どんなときに西うねりが発生するのか、

またどんなデータを見れば
西うねりの状況がわかるのか、

について記載してきました。

ここからは
実際に西うねりが反応したパターンや、
思ったよりも反応しなかったパターン
などを紹介していきます。

低気圧の通過後に強い冬型へ、南西の風波→西うねりが続いたケース

2020年12月14日~18日にかけて
西うねりがコンスタントに続いた
ときの様子です。

西高東低の気圧配置が続いていることと、
御前崎灯台の西風の強さ・
石廊崎の波浪観測データをチェック
していれば、

西うねりが続いているのかどうかが
大体わかります。

1日目:12月14日午前3時の実況天気図

低気圧が前線を伴いながら
東へと移動しているところでした。

実況天気図
12月14日午前3時の実況天気図

 

湘南と千葉はこの低気圧と前線の
南側暖域に位置しており、

西~南西の風が朝から強く吹いていて、
強いオンショアにより湘南は
頭サイズまでジャンクアップ。

千葉南の鴨川や白渚は
そこまでサイズアップしてないけど
流れもありまとまらない波で
サーファーはゼロ。

この後、
寒冷前線が関東地方を通過したことで、
湘南は昼頃には北風に変わり、
千葉南部も昼過ぎには北風に変わりました。

湘南はこの日の夕方は、
昼から北風オフショアが吹いたことで
ジャンクだった波はまとまって

サイズも十分残り、
十分いい波のコンディションでした。

関連記事

おはようございます。はるべえです。12月14日月曜日の天気図と波情報/波予想を本日も更新していきます。先週からこちらのブログでもお伝えしていますとおり、本格的な冬を迎える1週間がはじまりました。まだこの時期は体が寒さ[…]

強い寒気

2日目:12月15日午前3時の実況天気図

低気圧は発達しながら
北東方向へ進みまとまりながら、

オホーツク海からカムチャッカ半島付近で
低気圧が猛烈に発達。

西高東低の強い冬型の気圧配置
となりました。

実況天気図
12月15日午前3時の実況天気図

 

湘南は前日にオンショアにより
サイズアップした波はダウンしてきますが、

西高東低の気圧配置になってきたことで
東海沖の遠州灘では西風が強まり、
西うねりが反応してきたことで
鵠沼では腰腹サイズをキープ。

千葉南エリアも鴨川マルキでは
腰腹~胸サイズのライト方向に走れる
いい感じのコンディション。

和田・白渚ポイントも
腰腹~胸くらいで
程よいサイズのいい感じの
コンディションとなりました。

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寒いけど朝一の波

 

3日目:12月16日午前3時の実況天気図

西高東低の強い冬型の気圧配置
が続きます。

実況天気図

このときの御前崎灯台の西風は
10m/s以上で強く吹く状態が
ずっと継続していて、

石廊崎の波浪観測データも
14日から波高は1mを越えた状態が
続いています。

石廊崎の波浪観測データ

湘南には
この日の朝も腰腹サイズの程よいうねりが
ブレイクしており、

鵠沼~辻堂あたりでは十分楽しめる
コンディション。

千葉南エリアも鴨川や白渚で
同じくらいの腰腹サイズが
反応していて、

こちらも小ぶりながらも形良く
ブレイクして楽しめる波。

平砂浦も腰くらいのサイズは
あったようですね。

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東海沖では西風

 

4日目:12月17日午前3時の実況天気図

西高東低の冬型の気圧配置
が続きます。

実況天気図

この日も東海沖では西風が10m/s以上で
吹き続いており、

西風が吹いている時間が
長くなってきたことで、

石廊崎の波浪観測データも
前日16日よりも波高はややアップ
してきています。

石廊崎の波浪観測データ

この日の湘南も
腰腹サイズの遊べる波が続いて、
いい感じのコンディションと
なっていました。

西高東低の強い冬型の気圧配置が続くことで、
このように、湘南には数日に渡って
腰腹サイズの程よい波が続くことがあります。

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強い寒気と西うねり

 

5日目:12月18日午前3時の実況天気図

ようやく強い冬型の気圧配置が
緩んできた日の朝の天気図です。

実況天気図

この日の御前崎灯台のデータが残ってなくて
データをお見せできないんですけど、、、

冬型の気圧配置が緩んできたこともあり、
前日の17日夜から御前崎灯台の西風が
弱くなってきていました。

西風が弱くなったことがあらわれたのか、
石廊崎の波浪観測データは
18日早朝にガクッと波高が下がっている
のがわかります。

石廊崎の波浪観測データ

そしてこの日の湘南は、
前日よりもサイズダウンして
膝腿~たまに腰くらいの
少し物足りない波になって
きていました。

この14日~18日にかけての
冬型の気圧配置が強まったときには、

このように湘南には
5日間もアベレージで
腰腹サイズで十分遊べる波が
続きました。

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氷点下のあさいちの波

 

実際はこの翌日19日から
再び冬型の気圧配置が強まり、

19日の朝一から
湘南はまた西うねりがアップして
遊べるコンディションとなりました。

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強い冬型の気圧配置は長続きせず→西うねりは一気にサイズダウン

このケースでは
強い冬型の気圧配置となって
西うねりが反応していい波に
なったんですけど、

長続きはしなかった
パターンです。

翌日の予想気圧配置を見て
冬型が緩んできそうであれば、

迷わず冬型の気圧配置となっている
その日のうちに海へ向かったほうが
良いでしょう。

1日目:2021年1月19日午前3時の実況天気図

実況天気図

低気圧が
日本海から太平洋側へと抜けて、
これから寒冷前線が関東地方を
通過しようかというところ。

北西の季節風が非常に強く吹いており、
東海沖では西風が強く吹いていました

Video by Windy,com

この日の朝の湘南は西うねりが反応して、
前日の波の残りもあったのか
胸肩サイズの波が続き、
十分いい感じのコンディションでした。

朝のうちは
前日までの南西の風の影響があって
ややまとまりない感じ、

午後は北風により波はまとまって
十分なサイズのいい波だったようです。

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2日目:2021年1月20日午前3時の実況天気図

こちらは翌日20日の実況天気図。

西から高気圧が早くも
張り出してきており、

冬型の気圧配置は緩んできている
タイミングの天気図です。

実況天気図

こうなってくると
東海沖の西風も弱まってきて、
西うねりもサイズダウン
してきてしまいます。

石廊崎の波浪観測データを見ても、
19日には波高2mくらいの状態が続いており、

湘南と千葉には十分なサイズの
西うねりが反応していたんですが、

19日夜以降は一気に波高もサイズダウン
しているのがわかります。

石廊崎の波浪観測データ

この日の朝一は
湘南と千葉南エリアでも西うねりの
反応がかなり弱まり、

サイズダウンした物足りない波
となってしまいました。

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伊豆大島付近の東~北東の風が西うねりに影響したケース

ここで紹介するケースは、先ほど
記載した西うねりのチェック項目の3つめ

「東京湾~相模湾沖の風向・風速」

が西うねりに影響したと思われる
ケースです。

 

反対方向の風向きの影響にも
左右されることが多く、

変化する周辺の風向風速によって
西うねりの反応も常に強弱があります。

 

ケース1:2020年11月8日の西うねり

冬型の気圧配置であり
御前崎灯台の西風も平均して
10m/sくらいで吹いていて、

東海沖で西うねりが
そこそこ発達していると
想定できました。

実況天気図

御前崎灯台では西風が10m/s以上で
前日から吹いており

翌日の11月9日の湘南は腹~胸サイズの
西うねりで十分いい感じの
コンディションになるかなと
思ったのですが、、、

翌日9日の朝一は
腿腰~たまに腹くらいのサイズで
少し抑えれらた感じでのスタートに。

そこで伊豆大島灯台の風向風速データ
を見てみると、

前日8日の深夜から
風向きが西→北東~東へと
方向がシフトしており、

風速も平均して8~9m/sくらいで
吹いていました。

伊豆大島灯台の風向風速

海の安全情報より引用(https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

東海沖で作られた西うねりは、
このように東京湾~相模湾沖にかけての
東よりの風が入ってしまった場合は、

西うねりは反対からの強い東風により
波が抑えられてしまうことがあります

なので、御前崎灯台の風向風速と
石廊崎の波浪観測データを
チェックするとともに、

東京湾~相模湾沖の風向・風速も
合わせてチェック
しておくと、

波がアップ傾向なのかダウン傾向なのかが
ざっくりとわかることになります。

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ケース2:2020年12月18~20日の西うねり

この日の西うねりも
東京湾~相模湾沖の東寄りの風に
影響を受けたケースです。

12月18日~20日にかけても
西高東低の気圧配置が続きましたが、

伊豆大島灯台の風向風速の変化により
湘南エリアの波のサイズにも
微妙な変化が現れた具体例です。

実況天気図

12月18日~19日の御前崎灯台の風速
は西風が10m/s以上の状態で続いています

12月18日~19日の御前崎灯台の風速

御前崎灯台の風

海の安全情報より引用(https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

 

19日の朝の湘南エリアは、
西うねりが反応していて腰腹くらいで
いい感じの波だったようですけど、

午後はサイズ下がってきて
しまったようです

そこで、12月19日午前~午後までの
伊豆大島灯台の風向風速を見てみると、

午前7時過ぎくらいに
西風から東風に変わっていました

12月19日午前~午後までの伊豆大島灯台の風向風速

伊豆大島灯台の風

海の安全情報より引用
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

 

石廊崎の波浪観測データを見ても、
19日の前半は波高が1mの時間帯が
ありましたが、

午後は波高も下がってきている感じ
が見てとれます

以下の図で青枠で囲った時間帯ですね。

石廊崎の波浪観測データ加工

気象庁HPより引用し一部加工(https://www.jma.go.jp/jp/wave/47656.html

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ただ、
この翌日20日も御前崎灯台の西風
10m/s程度で昨夜から続いており、

湘南や千葉南エリアに
西うねりが反応するだけの風は
吹いている状況が続きます

20日の御前崎灯台の風向風速

御前崎灯台の風

海の安全情報より引用(https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

 

そして伊豆大島灯台の風向風速
20日の午前5時過ぎくらいから、
再び西~北西の風へとシフト
していきました

20日の伊豆大島灯台の風向風速

伊豆大島灯台

海の安全情報より引用
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/izuoshima_lt/kisyou/index.html

 

20日の湘南エリアは、
伊豆大島灯台の風向風速が
再び西よりに転じたことも起因してか?

昼から夕方までは
再び腰腹サイズの波まで少しアップ
してきて、
十分遊べる波が続いたようです。

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西うねりの反応

 

このケースのように
周辺の風の変化によっても、
微妙にコンディションが変化してくる
ことがあります。

 

はるべえ
  • 東京湾~相模湾沖の風向・風速
    が東海沖からの西うねりに
    影響するケースがある
  • 周辺の風向風速の変化によって、
    西うねりの反応も常に強弱があり
    常に変化する

 

まとめ:東海沖からの西うねり

東海沖からの西うねりについて、
長々と記載してきました。

そもそも
「東海沖からの西うねり」とは何なのかから、

西うねりの発生メカニズム、
そして西うねりが反応するときに
チェックしておきたいデータと、

実際に西うねりが反応した具体的な事例を、
天気図と各種データを交えながら
説明させていただきました。

 

ここで記載した内容は、
毎日の天気図と波の状況を見るなかでの
私の経験則的なところをメインに
書いているため、

ここで紹介した様々な内容
あくまでそのような事例があった
ということで、

こんな傾向があると思われる
といったものです。

 

はるべえ

サーフィンの波のコンディションに
影響を及ぼす 風・波/うねり・潮・地形
などは、

全て自然の現象なので・・・

ここで記載したような
単純な法則性があるとは思っていませんが、

過去の実データと私の考察も交えて
具体例を紹介させてもらいました。

 

いい波に乗って楽しむのが
サーフィンだと思います。

こんな季節毎の自然の流れを読み取って、
いい波に乗ってサーフィン楽しみたいですね。

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※アイキャッチ画像は Windy,com より引用し
一部加工したものを使用しています。

 

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