東うねりの南岸低気圧

東うねりの南岸低気圧パターン、低気圧へ吹き込む強い北よりの風が続きそう【2022.2.9】

はるべえ
はるべえ@
波乗りブログ毎日書いてる
気象予報士
です

2月9日 水曜日の
気圧配置と風と波の状況を

本日も更新していきます。

明日の関東地方は
大雪になる可能性がある
ということで

そんなニュースを見た人たちが
ホームセンターで雪かきスコップを
購入して売り切れになっている
というニュースをみました。

普段は何気なくみている
気象・天気に関する情報は
実は我々の行動に大きな影響を
もたらしており

今後ますますこの気象データを用いた
人々の行動予測やマーケティングにも
活用されていくことかと思います。

この分野は非常に面白い分野で
気象データというビッグデータと
AIとの掛け合わせによって

あらゆる産業の分野にて
新たな価値がうまれてくるのでは
ないでしょうか

サーフィンとは関係のない話ですけど
ホームセンターのスコップをみて
思ったことを少し書いてみました。

大雪になると海にいくのも
路面凍結などに十分注意しないといけなく
なるので、

できれば雨になって
欲しいのですが・・・

ということで
今日も気圧配置からみていきましょう

今日の気圧配置と風と波

午前9時の実況天気図

今日の午前9時の実況天気図です

日本海には高気圧が移動してきており、南海上には前線を伴った低気圧が東進しています。

冬型の気圧配置ではなくなってきましたが、今日は日本海にある高気圧の前面の吹き出しにより、沿岸部では朝から北東の風が強く吹いています。

この北東の風が強くなってきたことにより、風の影響をモロにうけてしまう千歳や千倉はサイドオンの風により、午前中から白波がチラホラ目立つようになってきました。

今日はこのまま北東の風が強い状態が続きそうで、午後は更に東よりの風にシフトして強く吹いてきそうです。

ここ最近反応があったはるか東海上の複数の低気圧からの東〜北東うねりがありましたが、

これに今日は北東からの風波が加わり、東向きのポイントではオンショアによりサイズアップしてきたものの、風に潰された厳しいコンディションとなりました。

湘南エリアも厳しいサイズが続き、今日もサーフィン楽しむ感じではなかったようですね、、、

こちらは朝の波の様子です。まだ東よりの風の影響が出てない時間帯でした。

北東うねり・風波の反応が良くなってきて、セットはワイドながらもたまに切れた波も入ってきていました。

北東の風はまだ弱かったですが風をかわして面はきれいでした。

こちらは北東の風の影響を少し受けてしまいザワつき気味なコンディション。

潮が多い時間帯で割れにくい波。

これからさらに北東の風の影響が大きくなってしまいそうです。

今日の暦と潮回り

千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)
2022/02/09
日の出:06:31 / 日の入:17:14
小潮
満潮:09:06(123cm) / -(-cm)
干潮:02:31(74cm) / 16:53(46cm)

湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)
2022/02/09
日の出:06:34 / 日の入:17:17
小潮
満潮:09:06(123cm) / -(-cm)
干潮:02:51(77cm) / 17:00(45cm)

明日の気圧配置と風と波

明日午前9時の予想気圧配置

明日午前9時の予想気圧配置です

明日も北日本の日本海側から
東シナ海にかけて
高気圧に覆われますが

南海上には前線を伴った低気圧と
もう1つ紀伊半島沖にも発生する予想
となっていて

その後発達しながら南岸を通過していく
予想となっています。

 

上空の850hPa(約1,500m付近)には
-3℃の寒気が南下してくる見込みで

この-3℃等温線は太平洋側まで広がる
予想となっていることから
平地でも積雪となるところがある予想に
なってきています

既に多くのニュースでも流れているように
東京では23区でも10㎝の積雪となる
恐れもあるようです。

明日は都内から海に向かうのは
途中の道路事情なども考えると
安全サイドで考えると様子を見て
積雪しているようでしたら
見合わせておいたほうがよさそうですね・・・

沿岸部の風は
南岸を東進してくる低気圧にむけての
北~北東ベースの風となり

朝から強めに吹くところが
多くなりそうです。

低気圧の動きが遅くなりそうなので
午後も北東~東の風までシフトしながら
強い風が続く見込み

千葉エリアに反応する波は
弱いながらもしばらく続いている
アリューシャン~はるか東海上の
低気圧からの周期の長い
北東ベースのうねりに加えて

南海上の低気圧の北側で
東よりの風波・うねりが
強まってくる見込みです。

朝の内はまだ東よりの波の反応は
大きくは出てこないかもしれませんが

午後からは東からの波の
反応が良くなってサイズアップ
してくるかもしれません

北東~東の風なので
多くのポイントでは風の影響を
受けてしまいハードなコンディション
にもなってしまいそうですが

北東の風と東うねりを軽減する
片貝、鴨川、飯岡、御宿などのポイントでは
サイズも出てコンディションも
良くなってくる可能性もありそうです。

沿岸部は今のところは雨の予想と
なっていますが

先ほどの1500m付近で-3℃の線が
もう少し南下してくると
沿岸部でも積雪となる可能性もありますので

海に行くのであれば行きかえりの交通状況も
踏まえた上で、十分に慎重に行動
されたほうがよろしいかと思います。

明日の暦と潮回り

千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)
2022/02/10
日の出:06:30 / 日の入:17:15
長潮
満潮:00:15(88cm) / 09:43(118cm)
干潮:02:44(86cm) / 18:19(42cm)

湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)
2022/02/10
日の出:06:33 / 日の入:17:18
長潮
満潮:00:12(92cm) / 09:37(118cm)
干潮:02:59(89cm) / 18:27(43cm)

明後日の気圧配置と風と波

明後日の午前9時の予想気圧配置

明後日の午前9時の予想気圧配置です

南岸を通過していく低気圧は
東海上で発達してくる予想気圧配置です。

日本海にある高気圧とこの低気圧との間に
日本列島は挟まれるような位置にあって

等圧線の間隔が狭く
高気圧からの吹き出しの風が
低気圧の西側へと吹き込んで

朝から北寄りの風が
かなり強い状態からのスタート
となりそう。

天気は回復してきそうですが北風が強く、
低気圧の北側で吹いた東~北東の風によって
東~北東ベースのうねりで
しっかりサイズアップしてきそうです。

この強い北風をかわすポイントで
北東~東うねりも軽減するポイントなら
朝からできるかもしれませんが

強い風に煽られて
しんどいコンディションになっている
可能性もあります。

北風は夕方まで続く見込みですが
朝よりはだいぶ弱くなってきそう、

北東~東うねりも続きそうなので
夕方にこれら風とうねりを軽減する
ポイントへ向かうほうが
落ち着いてサーフィンできるかも
しれませんね

湘南はこの低気圧からのうねりが
入るかどうかなんですが

今回の南岸低気圧は東うねりの
パターンとなるので
鎌倉方面には反応しにくいパターンの
南岸低気圧になる可能性があります

南東から回り込んだうねりが
どこまで反応してくるか
明日の夕方の状況などを見て
また更新していきます。

気象関連実況データ

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Waves

Swell1

過去の「今日の気圧配置と波情報」

過去5年分の今日の記事を紹介しています

2月9日の気圧配置と波情報
2021
https://asasfsas24.com/20210209/wave-17746/
2020
https://asasfsas24.com/20200209/wave-11652/
2019
https://asasfsas24.com/20190209/wave-6190/
2018
https://asasfsas24.com/20180209/wave-514/
2017
https://asasfsas24.com/20170209/wave-153/

今日の記事は以上です。


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