朝一の冬の海

いい波に乗るために~朝一の波をねらう

はるべえ
はるべえ@
波乗りお天気ブログを
毎日書いてる気象予報士
です

 

今回は「朝一の波」について・・・

知り合いにサーファーの方がいる方は
サーファーの行動についてよくご存じな方も
多いかと思いますが

サーフィンのことを知らない方には
サーファーが早起きして海に入るなんてこと
思いもしないのかもしれません…

なぜサーファーは朝早く起きて
海へ向かうのか?

今回はそんな内容の記事を書いて
いこうかと思います

やはり朝一は波がいい!

朝一の波
千歳ポイント@南房総

ボクは週末サーファーですが、
海の中にいれるのは毎週土日の
どちらかの日の朝の約3時間です。

毎週末のこの3時間は、
ボクにとってはとてもとても
貴重な3時間となっています。

この貴重な3時間に、
出来る限りいい波に乗りたい!

そりゃあそうですよね。

 

1週間のうちで海に入れる時間は
たったの2~3時間だとしたら、

その海に入れる2~3時間を
いい波がブレイクしている
時間帯やポイントで入りたいですし、
誰もがそう思うはず。

はるべえ
少しでもそんないい波に乗れる
確率を高くしたい…

なのでボクは週末に海に入るときは、
なるべく朝一の海に入るようにしています

サーファーは早起きして
朝早い時間の海に入る
というのはよく聞くことかと思いますが、
まさにその通りです。

なぜかというと、
単純に
朝一は波がいい”からです。

毎週末に海に行くとなると、
1年間でだいたい53回~55回くらい
海に行きます

そして毎日の気圧配置と波の状況を
チェックしていますが、
これまでの経験からですけど、

年間を通して言えば、

はるべえ
やはり朝一の波がいいのは
間違いありません。

当然ですが、
日によって朝一よりも昼のほうが
波が良かったりする場合もありますし、

入るポイントによっても
潮のタイミングや地形などの
事情が異なるので、
必ずしも朝一がよいという訳ではありません。

でも、1年を通してみれば、
朝一に海に入るほうが
いい波に乗れる確率はグンっと高まります

では、その朝一の波について
続いて記載していきましょう。

なぜ朝一の波がいい波なのか

朝一の波の写真
千倉ポイント@南房総

必ずしも毎日朝一の波がよいという訳ではない
ということを再度お断りしておいた上で
記載していきますが、、、

なんで朝一の波がいいのかというと、
朝一は風がいい/風が合うからです。

風がいい/風が合うとはどういうことか?

一般的な言い方をすれば、
「オフショアが吹きやすい」
からです。

もしくは、
「風が弱い」
からです。

なぜオフショアが吹きやすいのか?

これもその日その日の状況によって異なるので、
毎日の朝一にはオフショアが吹きやすい
という訳ではない

というのをお断りした上で記載しますが、、、

朝一は
海上の気温よりも
陸地の気温が低くなるから
です。

海岸での風の吹き方(海陸風)

海岸では陸地と海上との温度差により
風が吹きます(海陸風といいます)。

  • 陸地は温まりやすく冷めやすい
  • 海は温まりにくく冷めにくい

というのがベースラインの考え方です。

もう少し詳細に記載するとすれば、

  • 陸地の昼間は、
    晴れていると日差しにより
    地上が温められて
    気温が上昇します。
  • 温められた空気は
    上空に持ち上げられるので、
    その持ち上げられた空気が
    あったところにスペースが
    できます。
  • このスペースを埋めるために、
    陸地よりも気温の低い海上にある
    空気がこのスペースに流れこみます。

 

日中に陸地の気温があがると、
海から陸地に向けて風が吹く
ということです。

つまり
オンショア(海風)
が吹くということになります。

反対に夜はどうでしょうか。

夜は日差しがないので
陸地の気温は冷えてきますが、
海上の気温は陸地よりも
冷える度合いが少ないのです。

これは先にも書いたとおり、
海は温まりにくく冷めにくいためです。

よって、
陸地の日中と同じように、
海上の空気は陸地に比べて相対的に
暖かいので上空に持ち上がり、

その空いた空気のスペースを埋めるように、
陸地から海に向かって空気が流れ込みます。

つまり、
夜間に陸地の気温が下がると、
陸地から海に向けて風が吹く
ということです。

オフショア(陸風)
が吹くということになります。

以下、中学生学習練習問題サイトに
わかりやすい図がありましたので
引用して掲載させていただきます。

海陸風の説明
引用元:中学生学習練習問題サイトMonmoo 中2理科「気圧(高・低気圧)と風(海陸風)ポイントまとめhttps://mondaistock.com/kiatu/

 

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サーフィンにはオフショアがいい

朝日と波
南房総@千葉南エリア

サーフィンに適した風は
オフショア(陸風)
です。

  • 陸から海に向かって風が吹いているポイントは、
    波の面が整って筋張ったような波になります。
  • 逆に海から陸に風が吹いているポイントは、
    波の面が乱れて白波が多くなります

 

波の面を横に走るサーフィンは、
波の面がきれいなほうが
いい波になることが多いことから、
サーフィンにはオフショアが適しています。

一番よいのが、
緩い(弱い)オフショア ですね。

朝は風が弱くオフショアが吹くときが多い

日中と比較すると、上記のような理由から、

朝は風の弱い日が多く
オフショアになるときが多い
です。

 

日の出から2~3時間もすれば、
陸地が温められて海風が入ってしまう
ときが夏場を中心に特に多いので、

波の面が整ったきれいな
波に乗りたいのであれば、

日の出の時間くらいから海に入るように
すると、いい波に乗れるチャンスも増えるはず。

千葉エリアでは、、、

  • 夏至の頃が一番日の出が早く、
    4時24分くらい。
  • 冬至のころが一番日の出時間が遅く、
    6時50分くらい。

 

海まで片道2時間かかるとすると、
家を出るのが夏至の頃が一番しんどくて、
だいたい午前2時過ぎ。

冬も4時過ぎくらいには
家を出発するような感じになります。

朝一にいい波に乗るために

朝一の波
マルキポイント@鴨川

いい波にのる確率を高めるために、
日の出前から海風が入るまでの
朝一の数時間をねらう。

ということは、
朝一の貴重な時間を逃さないように、

どのエリア、どのポイントに
朝一の時点で到着するのかが
非常に重要になってきます

次回以降では、
天気図の見方とともに
どのエリアのポイントに向かうべきかについて
順次記載してきます

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