朝一の冬の海

朝一の波はなぜいい?サーファーが朝一の海を狙う理由

「朝一は波がいい」
サーフィンをしていると、誰もが一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。

でも、なぜ朝一の波はいいのか?
なぜ多くのサーファーが、眠い目をこすりながら朝一の海へ向かうのか?

この記事では、気象予報士であり、週末サーファーとして長年朝一の海に通ってきた筆者が、
朝一の波が良くなりやすい理由を「気象」と「現場経験」の両面から解説します。

  • 朝一の波が良くなりやすい気象的な理由
  • オフショアと海陸風の関係
  • 朝一の時間帯をどう狙えばいいのか

朝一の波が良くなりやすい理由を先にまとめる

「結論から知りたい」という方のために、朝一の波が良くなりやすい理由を先にまとめておきます。

① 朝は風が弱く、オフショアになりやすい

夜間から早朝にかけては陸地が冷え、海上との温度差によって陸から海へ向かう風(オフショア)が吹きやすくなります。
この風が波の面を整え、サーフィンしやすいコンディションを作ります。

② 日中よりも海面が乱れにくい

日中は海風(オンショア)が入りやすく、波の面が乱れがちですが、朝一はその影響が少なく、
うねり本来の形が残りやすい時間帯です。

③ 経験上、朝一に良い波に当たる確率が高い

毎週末、朝一を狙って海に通ってきた経験からも、
「1年を通してみると、朝一に良い波に当たる確率は明らかに高い」と感じています。

以下では、これらの理由を気象の仕組みと実際の海の変化を交えながら、もう少し詳しく解説していきます。

やはり朝一は波がいい!

朝一の波
千歳ポイント@南房総

ボクは週末サーファーですが、
海の中にいれるのは毎週土日の
どちらかの日の朝の約3時間です。

毎週末のこの3時間は、
ボクにとってはとてもとても
貴重な3時間となっています。

この貴重な3時間に、
出来る限りいい波に乗りたい!

そりゃあそうですよね。

 

1週間のうちで海に入れる時間は
たったの2~3時間だとしたら、

その海に入れる2~3時間を
いい波がブレイクしている
時間帯やポイントで入りたいですし、
誰もがそう思うはず。

はるべえ
少しでもそんないい波に乗れる
確率を高くしたい…

なのでボクは週末に海に入るときは、
なるべく朝一の海に入るようにしています

サーファーは早起きして
朝早い時間の海に入る
というのはよく聞くことかと思いますが、
まさにその通りです。

なぜかというと、
単純に
朝一は波がいい”からです。

毎週末に海に行くとなると、
1年間でだいたい53回~55回くらい
海に行きます

そして毎日の気圧配置と波の状況を
チェックしていますが、
これまでの経験からですけど、

年間を通して言えば、

はるべえ
やはり朝一の波がいいのは
間違いありません。

当然ですが、
日によって朝一よりも昼のほうが
波が良かったりする場合もありますし、

入るポイントによっても
潮のタイミングや地形などの
事情が異なるので、
必ずしも朝一がよいという訳ではありません。

でも、1年を通してみれば、
朝一に海に入るほうが
いい波に乗れる確率はグンっと高まります

では、その朝一の波について
続いて記載していきましょう。

なぜ朝一の波がいい波なのか

朝一の波の写真
千倉ポイント@南房総

必ずしも毎日朝一の波がよいという訳ではない
ということを再度お断りしておいた上で
記載していきますが、、、

なんで朝一の波がいいのかというと、
朝一は風がいい/風が合うからです。

風がいい/風が合うとはどういうことか?

一般的な言い方をすれば、
「オフショアが吹きやすい」
からです。

もしくは、
「風が弱い」
からです。

なぜオフショアが吹きやすいのか?

これもその日その日の状況によって異なるので、
毎日の朝一にはオフショアが吹きやすい
という訳ではない

というのをお断りした上で記載しますが、、、

朝一は
海上の気温よりも
陸地の気温が低くなるから
です。

海岸での風の吹き方(海陸風)

海岸では陸地と海上との温度差により
風が吹きます(海陸風といいます)。

  • 陸地は温まりやすく冷めやすい
  • 海は温まりにくく冷めにくい

というのがベースラインの考え方です。

もう少し詳細に記載するとすれば、

  • 陸地の昼間は、
    晴れていると日差しにより
    地上が温められて
    気温が上昇します。
  • 温められた空気は
    上空に持ち上げられるので、
    その持ち上げられた空気が
    あったところにスペースが
    できます。
  • このスペースを埋めるために、
    陸地よりも気温の低い海上にある
    空気がこのスペースに流れこみます。

 

日中に陸地の気温があがると、
海から陸地に向けて風が吹く
ということです。

つまり
オンショア(海風)
が吹くということになります。

反対に夜はどうでしょうか。

夜は日差しがないので
陸地の気温は冷えてきますが、
海上の気温は陸地よりも
冷える度合いが少ないのです。

これは先にも書いたとおり、
海は温まりにくく冷めにくいためです。

よって、
陸地の日中と同じように、
海上の空気は陸地に比べて相対的に
暖かいので上空に持ち上がり、

その空いた空気のスペースを埋めるように、
陸地から海に向かって空気が流れ込みます。

つまり、
夜間に陸地の気温が下がると、
陸地から海に向けて風が吹く
ということです。

オフショア(陸風)
が吹くということになります。

以下、中学生学習練習問題サイトに
わかりやすい図がありましたので
引用して掲載させていただきます。

海陸風の説明
引用元:中学生学習練習問題サイトMonmoo 中2理科「気圧(高・低気圧)と風(海陸風)ポイントまとめhttps://mondaistock.com/kiatu/

 

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サーフチェックサムネイル

サーフィンにはオフショアがいい

朝日と波
南房総@千葉南エリア

サーフィンに適した風は
オフショア(陸風)
です。

  • 陸から海に向かって風が吹いているポイントは、
    波の面が整って筋張ったような波になります。
  • 逆に海から陸に風が吹いているポイントは、
    波の面が乱れて白波が多くなります

 

波の面を横に走るサーフィンは、
波の面がきれいなほうが
いい波になることが多いことから、
サーフィンにはオフショアが適しています。

一番よいのが、
緩い(弱い)オフショア ですね。

朝は風が弱くオフショアが吹くときが多い

日中と比較すると、上記のような理由から、

朝は風の弱い日が多く
オフショアになるときが多い
です。

 

日の出から2~3時間もすれば、
陸地が温められて海風が入ってしまう
ときが夏場を中心に特に多いので、

波の面が整ったきれいな
波に乗りたいのであれば、

日の出の時間くらいから海に入るように
すると、いい波に乗れるチャンスも増えるはず。

千葉エリアでは、、、

  • 夏至の頃が一番日の出が早く、
    4時24分くらい。
  • 冬至のころが一番日の出時間が遅く、
    6時50分くらい。

 

海まで片道2時間かかるとすると、
家を出るのが夏至の頃が一番しんどくて、
だいたい午前2時過ぎ。

冬も4時過ぎくらいには
家を出発するような感じになります。

朝一にいい波に乗るために

朝一の波
マルキポイント@鴨川

いい波にのる確率を高めるために、
日の出前から海風が入るまでの
朝一の数時間をねらう。

ということは、
朝一の貴重な時間を逃さないように、

どのエリア、どのポイントに
朝一の時点で到着するのかが
非常に重要になってきます

次回以降では、
天気図の見方とともに
どのエリアのポイントに向かうべきかについて
順次記載してきます

本記事を含む「いい波にのるために」シリーズでは、
朝一の波の考え方から、天気図の読み方、ポイント選びまでを体系的にまとめています。

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