千葉は水温が高くなってきた?朝一は風弱く東うねり腹胸サイズのいい波!【2022.5.11】

「サーフィンは朝がいい」と言われるけど、なぜなのか?と疑問に感じたことはありませんか。

実は、朝の海には“いい波が立ちやすい”気象的な理由があります。
この記事では、気象予報士×サーフィン歴30年の筆者が、科学的な根拠と経験に基づいてその理由を解説します。

サーフィンはなぜ朝がいいのか?

  • なぜ朝は風が弱く、波の面がきれいになるのか
  • 潮の満ち引きと朝のコンディションの関係
  • 朝サーフィンで気をつけたい季節ごとのポイント

サーフィンはなぜ朝がいいのか?

はるべえ
サーファーの多くが「朝一で海に入る」理由は、単なる習慣ではありません。

風・潮・気温という3つの自然要素が、朝の時間帯にもっとも理想的なバランスになるためです。
以下では、それぞれの要因を気象学の視点から順に見ていきましょう。

① 朝は風が弱く“オフショア”になりやすい

朝の時間帯は、陸と海の温度差がまだ小さいため、海風(オンショア)が発生していません
夜のあいだに陸が冷え、陸から海へと向かう「陸風=オフショア」が吹きやすくなります。
このオフショアは波のフェイスを整え、面ツル(=表面が滑らかな状態)のきれいなブレイクを生み出します。
一方、日が昇るにつれて陸が暖まり、風向きはオンショア(海風)に変化。波面が乱れ始めるため、朝の静かな時間帯が“ゴールデンタイム”になるのです。

② 潮の動きと朝の波の関係

潮の満ち引き(潮汐)は、月と太陽の引力によって海面が周期的に変化する現象です。
満潮や干潮の前後など、潮位が大きく変化する時間帯は潮が動く時間帯と呼ばれ、波が割れやすくなります。
特に潮位変化の大きい“大潮”の時期は、波のパワーや形が良くなる傾向があります。

朝の時間帯は風が弱く、潮が動き始める時間と重なる日も多いため、結果的にコンディションが整いやすいことがよくあります。

ただし、潮汐は約12時間25分周期で日ごとに約50分ずつずれていくため、必ずしも毎朝がベストというわけではありません。
その日の干潮・満潮時刻を潮見表で確認し、ポイントごとの「引きがいい」「上げがいい」を把握しておくことが重要です。

(参考)いい波にのるために(5)〜サーフィンに必要な潮回りの知識
amzn.to/36mpfs3

③ 気温・水温のバランスが安定している

朝は気温と水温の差が小さいため、霧や風の発生が少なく、海面のコンディションが安定します。
また、強い日射によるサーマル(熱上昇風)が発達する前なので、視界もクリア。

特に春~秋は、朝のうねりがもっとも整いやすい時間帯といえます。

(参考)いい波にのるために(2)〜サーファーにとっての風と波
amzn.to/3opBknd

このように、朝は風・潮・気温の条件が「いい波」を生み出す方向にそろいやすいのです。
では、実際に今日の気圧配置と波の状況を見てみましょう。

今日の気圧配置と風と波

午前9時の実況天気図

今日の午前9時の実況天気図です

昨日の記事でも取り上げましたが、東海上の高気圧は等圧線の描かれ方が凸凹した感じになっていて、東海上でほぼ停滞しているとして解析されています。

今朝の関東沿岸部は雲が多いながらも日差しのでる時間帯もあって、気温は22℃くらいとなり過ごしやすい陽気です。

東海上の高気圧の鞍部が千葉沖合あたりにあり、ここには風のシアラインが出来ているようで、

朝の千葉と湘南エリアは、昨日の朝に続いて北よりの風からのスタートとなりました。

アメダス風向風速_220511_0700

今朝も千葉エリアには東海上の高気圧からの東ベースのうねりの反応があり、昨日と同じか少しだけダウンした感じで波の反応は続きました。

昨日の朝も東うねりと北風が吹いたことで、南向きのポイントでは十分楽しめるコンディションとなりましたが、

今朝も昨日と同じく、朝の北風の時間帯は十分楽しめるコンディションとなりました。

千葉エリアはGW連休中は
風があるとジャーフルだと少し
寒さも感じるくらいでしたけど

GW明けてからの今週は
だいぶ水温が高くなってきた
ように感じます。

風が弱い時間帯だからかも
しれませんけど
そろそろシーガルでも
いけるんじゃないの?っと

思わせられるくらいな
水温でしたけど
クルマの中にはフルスーツは
まだ積んでいったほうが
よいかと思います。

今日も朝の風の弱い時間帯は多くのポイントで楽しめるコンディションでした。

今朝も風は無風〜弱い北よりの風。

もう少しサイズダウンしてるかなと思いきや、昨日と同じくらいの腹胸くらいのセットがそこそこの波数で入ってきており、今朝も十分楽しめるコンディションでした。

こちら掲載した写真のように手前で乗ってる人と少しアウトでブレイクしている波に乗っている人がいるような感じのコンディション

昨日より人は若干少なめな感じで、今日も多くの方が楽しまれていたのではないでしょうか。

和田も今日もレフトの波がいい感じなコンディション。

サイズは昨日と同じくらいのセットは肩くらいはありそうな波が入ってきてました。

東うねりだとレフトの波がいい感じにブレイクしますね

白渚は昨日より波はまとまっていて、人も少なめながら昨日より全然乗れる波が入ってきてました。

でもみた時間は既に風が少し入りはじめていたので、またまとまりのない波になってきそうです。

辻堂_220511_195220

今日は夕方の辻堂の波の様子を
共有してもらいました

きれいな写真ですよね

湘南エリアも小ぶりながらも
モモくらいでサーフィンできる波が
続いているようですね

今日の暦と潮回り

【千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)】
2022/05/11
日の出:04:38 / 日の入:18:32
若潮
満潮:01:18(115cm) / 12:34(100cm)
干潮:07:32(77cm) / 18:59(44cm)

【湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)】
2022/05/11
日の出:04:41 / 日の入:18:35
若潮
満潮:01:46(126cm) / 13:00(109cm)
干潮:07:57(82cm) / 19:25(49cm)

明日の気圧配置と風と波

明日午前9時の予想気圧配置

明日午前9時の予想気圧配置です

明日も東海上の同じような位置に高気圧が居座るような感じとなり、関東地方はこの高気圧の西側に位置する予想気圧配置です。

また大陸から東シナ海を通って九州南部にかけては前線が停滞しており、明日は同じような位置に留まりそうです。

明日の朝の高気圧は、今朝のような等圧線が凸凹した感じではなくなり、丸みを帯びた曲線になってきそうです。

昨日今日のような風のシアラインは見られなくなりそうで、明日は朝から南東の風が入りやすい状況となりそうです。

ただ朝一の時間帯だけはオンショアながらも風が弱い可能性もありそうです。

沿岸波浪予想図

明日午前9時の沿岸波浪予想図です。

房総半島沖では東南東の波で
周期は9秒、波高1.4m

相模湾沖では東南東の波で
周期は10秒、波高1.3m

が予想されています。

今朝のデータから少し波高は下がりそうな値が出てますが、明日も千葉エリアには南東ベースのうねりの反応が続きそうです。

今日と同じくらいのサイズ感で反応する可能性があり、明日の朝一に風の弱い時間帯があれば昨日今日と同じような遊べる時間帯があるかもしれません。

朝一からサイズのあるポイントへ向かってみるのが良さそうで、明日は南向きのポイントに限らずに今日の夕方に比較的に出来ていたポイントへ向かうのが良いのではないでしょうか

夕方は千歳や千倉でも
そこそこサイズ残って
いたように見えましたので

すこしボヨつき気味かもですが
風の弱い時間帯は
遊べるポイントが
多くなってきそうですね

湘南も小ぶりながらも何とかショートでもサーフィンできるくらいの波が続いているようですので、

サーフィン初心者の方の練習にはちょうどよいコンディションも続きそうです。

中級者以上の方には物足りないサイズになりそうなので、厚めの板を持参するなどして楽しみたいですね

明日の暦と潮回り

【千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)】
2022/05/12
日の出:04:37 / 日の入:18:33
中潮
満潮:01:50(121cm) / 13:52(110cm)
干潮:08:09(61cm) / 19:54(46cm)

【湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)】
2022/05/12
日の出:04:40 / 日の入:18:36
中潮
満潮:02:16(132cm) / 14:15(121cm)
干潮:08:31(66cm) / 20:20(51cm)

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過去の「今日の気圧配置と波情報」

過去5年分の今日の記事を紹介しています

【千葉・湘南】今日の気圧配置と波情報(2022/05/11)
5月11日の気圧配置と波情報
2021
https://asasfsas24.com/20210511/wave-19318/
2020
https://asasfsas24.com/20200511/wave-13046/
2019
https://asasfsas24.com/20190511/wave-7332/
2017
https://asasfsas24.com/20170511/wave-241/

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今日の記事は以上です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 朝サーフィンは何時ごろがベストですか?

A1. 日の出から2時間以内が理想的です。風が弱く、潮が動き始める時間帯と重なることが多いです。

Q2. 夕方もオフショアになることがありますか?

A2. 夕方も陸が冷え始めるとオフショアに変わることがありますが、朝のほうが安定して風が弱く、波面が整いやすい傾向があります。
昼間の熱や海風の影響が残る夕方は風向が不安定になりやすいため、結果的に朝の時間帯が“確率的にいい波を当てやすい”のです。

Q3. 朝でも風が強い日はどう判断すればいい?

A3. 高気圧の縁辺部や低気圧通過後など、気圧傾度が大きい日は朝でも風が残ります。天気図で等圧線の間隔を確認し、風をかわすポイントを選びましょう。


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