波乗りお天気ブログ×6年目の
気象予報士です
今回も週末に通うサーフポイントについて
の記事を書きました!
週末サーファーが
毎週末に通うサーフエリア・ポイントについて
の記事の2回目です
今回は大阪市内に住んでいたとして、
関西エリアで毎週末に通えるサーフエリアは
どんなところなのか?
関西のエリア毎のサーフポイントの
概要を記載していきたいと思います。
サーフィン初心者・ビギナーの方は、
この記事を読めば関西の和歌山・伊勢・日本海
各エリアのサーフポイントについて
理解できますのでご覧ください!
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前回の記事では、
都内近郊に住んでいると仮定して
関東地方で週末に通える
千葉、茨城、湘南
の各エリアの概要について
記載してますので合わせてご覧ください。
はるべえはるべえ@波乗りお天気ブログを毎日更新している気象予報士です今回は週末に通うサーフポイントについていろいろご紹介していきます!週末サーファーは毎週のように海に通ってサーフィンする方[…]
~
大阪市内から週末に通うサーフポイント
今回は大阪市内に在住している
週末サーファーを想定し、
毎週末に海へ向かうには
どんなエリアがあってどんな特徴が
あるのか? を解説していきます
まずはこの記事で
関西エリアのサーフポイントの概要を
ざっくり掴んでもらえればという内容なので
波情報にも掲載されるようなメジャーな
ポイントを中心に記載していきますが、
波情報には記載していないポイントも
少しだけ・・・触れています。
~
特に関西エリアでのサーフィンは、
どこに波があるのかをある程度予想しておいてから
向かうエリアを決めないといけないので、
もしかしたら
天気図や波浪などの各種データ・情報を
関東のサーファーよりも
よく見ているかもしれません。
実は私も・・・、
気象とサーフィンについて
より深く知りたいと思ったのも
大阪市内に住んでいた時期でした。
大阪に住む前は千葉県北部に住んでいたことから、
千葉北か茨城にいけばどこかしらに
波があるような環境だったこともあり、
そこまで詳しく天気図をチェックしていたことは
なかったのですが、
大阪に住んでサーフィンをするとなると
海に行く日に波がどのエリアにあるのか?
を知るということが、非常に重要になってきます。
この記事では
そのあたりも踏まえて記載していきますので、
サーフィン初心者の方やこれから関西で
サーフィンはじめたいと思っている方は、
海に向かう前に読んでいただき
参考にしてもらえればと思います。
~
関西サーファーはよく走る
まず関西エリアのサーフィンを
前回の記事に記載した関東/都内のケースと
比較してみると、
以下のような点が異なるのではないかと
思います
- コンスタントに波のあるサーフエリアが遠い
- 季節により向かうサーフエリアが変わる
あと個人的な感覚では
風やうねりの向きなどに
敏感にならないといけない
というところです。
主なエリアとして記載すると、
和歌山、伊勢、日本海
の3つのエリアが週末に通える
ビーチのあるエリアです。
その他、
四国や伊良湖
という選択肢もありますが、
毎週通うのは距離的に結構しんどいですね・・・。
四国東部の生見までは大阪市内から
4時間くらいはかかるでしょうか
四国の西部にあたり中村エリア(四万十市)
になると6時間以上はかかるので
高速代・ガソリン代も含めて
金銭的にも毎週は結構キツイですね
でも、
関西サーファーの行動力は凄い!ので、
大阪市内から毎週末に四国や伊良湖まで
通っているサーファーも実際にいます。
みんなハイエースが多い気がします・・・
~
東京近郊に住んでいるなら、
波がある日は朝一だけ海に入って
昼前には自宅に帰ってくるという
スタイルができます。
ですが、関西エリアのように
近場にコンスタントに波があるビーチがない場合、
朝一の1ラウンドだけ海に入って
帰ってくるというスタイルを
毎週続けるのは、ちょっとしんどいです・・・。
和歌山の磯ノ浦にコンスタントに
波があればそんなスタイルも可能ですが、
磯ノ浦はそこまでコンスタントに波はなく、
どうしても他の波のあるエリアに
行かざるをえません。
はるべえはるべえ@波乗りお天気ブログを毎日更新している気象予報士です前回の記事ではサーフエリア毎の特徴とうねりの反応について、千葉を起点にして伊良湖までのエリアについて記載しました。[…]
ということで、
まずは大阪市内から一番近い、
和歌山エリア
から見ていきましょう。
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週末に通うサーフポイント:和歌山エリア
磯ノ浦
こちらの画像は2005年の夏に撮影したもの
雲っていてあんまり磯ノ浦らしさはわからない
画像ですけど
「サーフィンエリア」と書かれている
ライフセーバーの座る監視台が懐かしいです
~
大阪市内から一番近いサーフポイント
といえば、何度も記載しますが、
和歌山の磯ノ浦です。
大阪市内からは、
空いていれば高速を使って
1時間くらいで着くことができます。
場所は和歌山北部にあり
紀伊水道の一番奥に位置するポイント。
ポイントは南に開いて向いているので、
風は北がオフショア。
主に南~南西うねりに反応しますが、
南東うねりになると紀伊半島にうねりは
ブロックされて反応はほとんどしません。
大阪市内から一番近いので
コンスタントに波があればいいのですが、
によるサイズアップがメインとなります。
それ以外はほとんど波はたたないです・・・。
~
台風や低気圧からの南うねりや、
春一番など前線や低気圧に吹き込む
南の風が強まったときの風波により
サイズアップしてくる波。
そして
続いてしまいます。
~
そんな位置にあるポイントなのですが、
台風からの南~南西うねりが入ったときには
素晴らしい波をみせてくれるポイントです。
大阪市内から一番近いということもあり、
波があるときは湘南・鵠沼並みに混雑するときも
あります。
ポイントの近くには多くの駐車場があり、
サーファーはそのどこかの駐車場に停めて
海へ向かうというスタイル。
夏場は特に混雑してポイントへの
アクセスの道路も狭いので
車のすれ違い時などは注意が必要です。
~
磯ノ浦のメインのポイントは
ビーチブレイクですけど、
その周辺には
リーフのポイントも多く点在しており、
台風からのうねりが入ったときにしか
できないポイントもあります。
潮の時間を気にしておかないと
岩が露出しているポイントも
多くあり危険です
私も一度、少し露出している岩の上を
走ってしまい、サーフボードが
ボロボロになったことがあります・・・。
ポイントへのアクセスも難しいところもあり
路上駐車なども問題になっている所もあって
ビジターは簡単には入れないエリアです。
~
台風からのグランドスウェルが入り
磯ノ浦がクローズになったときは、
少し南下してポルトヨーロッパの近くにある
浜の宮でサーフィンができるときもあります。
西に向いたポイントで
普段はフラットな日ばかりですが、
強い南西うねりが入ったときなどは
浜の宮周辺にサーファーが集まります。
ここも駐車問題がいろいろあるようなので
陸でもルールとマナーが必要ですね
~
御坊~南紀エリア
和歌山には磯ノ浦以外にも
無数のポイントがあります。
磯ノ浦から御坊までの海岸線には
非常にきれいなビーチが点在し、
台風からのうねりが入ると
波乗りできるようになるビーチが
いろいろありますが
メジャーなポイントはありません。
また強い南うねりが入ったときだけ
サーフィンできるようなポイントが
ほとんどです。
磯ノ浦から御坊までの間のビーチは
通常は波がないので、
多くのサーファーは阪和道を使って
磯ノ浦の次に向かうのは御坊となります。
~
御坊エリアには
台風のうねりで真価を発揮する
有名なポイントが何か所かあり、
磯ノ浦で腰腹以上のサイズがあるときは
御坊エリアでもサーフィンできる
ようになることが多いです。
非常に賑わうエリアです。
御坊エリアも駐車スペースが
非常に限られるのと、
やはりここでも路駐の問題もあり
十分に注意が必要なエリア。
リーフのポイントがほとんどで
堤防からブレイクポイントまで
長い距離をパドル必要なポイントもあり、
ビギナーの方は危険なので入れないです。
台風からの強い南西うねりが入ったときには
素晴らしいブレイクを見せてくれますが、
それなりにハードな波となります。
御坊から串本までの海岸線にも
様々なポイントがありますが、
ここでは詳しく記載できないエリアです。
串本をさらに国道42号を進むと
紀伊半島の東側となり、
新宮までの海岸線には、
東うねりをキャッチして
いい波になるポイントがありますが、
ここも詳しくは記載できない
エリアとなります。
高速道路がかなり南のほうまで伸びてきたので
以前よりはアクセスに時間はかからないけど、
南紀エリアの特に新宮方面は
時間も高速代もかかるので、
毎週は通いにくいエリアとなります。
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週末に通うサーフポイント:伊勢エリア
東向きに海岸線があり東うねりに反応する
伊勢エリアは、
大阪市内から毎週通うエリアの1つになります。
東うねりに反応するという点が大きく、
磯ノ浦に比べるとコンスタントに
波はあるほうです。
いろいろな大会が開催される
国府の浜がメインのポイントとなり、
その南にある市後浜も東うねりに反応します。
更に南下すると、
南うねりに反応する南張やジャンといった
ポイントもありますが、
ここはもしかしたら
今は波情報では掲載されない
ポイントになってしまったかも・・・
~
大阪市内から伊勢のポイントまでは
西名阪から名阪国道を経て
伊勢自動車道を使う「オール高速ルート」を
使ったとしても片道3時間はかかります。
まる一日コースとなりますね。
毎週通うとなると
高速代もかなりかかるので、
一般道でショートカットするような
行き方をいろいろ探したりします。
私もいろいろなルートで
伊勢に向かう道を探しましたが
その当時はまだ車載カメラなどを
持っておらず、画像や映像を残すことが
できませんでした。
名阪国道の途中の上野東でおりて伊勢道の
久居ICまで行くルートや
国道368号から仁柿峠を越えて勢和多気ICまで
行くルートとか、他にもいろんなルート通って
伊勢まで行きました。
国道368号から仁柿峠などは
今となっては車載動画を
撮っておきたかったと思うような
ルートですね・・・
~
東から南までのうねりには
反応するエリアですが、
冬になるとフラットな日が続きます。
北西の季節風が強く吹き
オフショアで波は消されてしまい、
冬の間の週末に伊勢でサーフィン
する機会はかなり少ないです。
~
週末に通うサーフポイント:日本海エリア
関西サーファーの醍醐味は
日本海でサーフィンできる
ということがあると思います。
さすがに東京都内に住んでいて
日本海まで毎週波乗りに行く
サーファーはいないと思いますが、
みんな日本海に向かいます。
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日本海エリアといっても
いろんなエリアがあり、
海岸線も地形もバラエティに富んだ
ポイントが無数に存在してます。
太平洋側の波とは異なる
新たな感覚を味わうことができます。
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ただ、週末サーファーが
日本海でいい波をあてるためには・・・
土日のどのタイミングで行くのかを
事前に検討しておく必要があります。
はるべえはるべえ@波乗りお天気ブログを毎日更新している気象予報士です前回と前々回の記事にて、千葉から宮崎までのメジャーなエリアを中心に、どのエリアにはどんな方向のうねりが反応するのかを[…]
ではまずは、
大阪市内から一番近い福井エリアから
見ていきましょう。
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福井エリア
大阪市内からは
高速を使えば2時間くらいで
ポイントまで着けるエリアが
高浜エリアです。
若狭湾の西側に位置するエリアであり、
舞鶴若狭自動車道が伸びたことで
アクセスもよくなってきました。
~
秋になり北から西の風が吹くように
なってくると、
日本海のシーズンのはじまりです。
日本海のサーフィンは
基本的には風波によるサイズアップなので、
オンショアによってサーフィンできる波が
たつのですが、
波がまとまってきたタイミングに
海に行ければベストです。
風波なので
風がなくなればサイズダウンも早く、
ここが日本海でいい波をあてるところの
難しさになります。
~
福井の海岸線は
この高浜エリアがメジャーなエリア
となりますが、
東のほうにいくと波情報には
出てこないポイントが多く点在しますが
ここでは記載しにくいエリアです。
夏場はまったく波がない日が多いので、
波がある日に探しにいかないと
見つけられないポイントばかり・・・。
~
敦賀から更に北上すれば、
福井市内から近い
鷹巣から三国エリアまでも
多くのポイントがあり、
このエリアになると
西から南西の波にも反応してくる
ようになります。
~
京都エリア
京都と聞いて
サーフィンを想像する人は多くないと
思いますが、
いい波になるポイントがたくさんあります。
~
メジャーなポイントとしては
やはり八丁浜です。
大阪市内からは
片道に3時間半くらいかかるので、
このエリアのサーフィンも
丸1日コースとなります。
でも2023年に久々に地図を見たら
与謝天橋立ICを通過して京丹後大宮IC
まで京都縦貫道が延びていますね!
このまま日本海側まで
まだ延びるのでしょうか??
~
このエリア近くには
琴引浜や浜詰など
ロケーションの素晴らしいポイントが
多くあり、
日本海に波がある日には
多くのサーファーで賑わいます。
かなり好きです!
もっとたくさん写真を撮っておけば
良かったんですけど、
当時はまだiPhoneがなかったんです・・・
日本海エリアは
冬場のサーフィンがメインとなる
サーフポイントであり、
雪がかなり降るエリアです。
当然スタッドレスタイヤは必須で、
雪が積もって駐車場に止められない
なんてことも多々あります。
でも、そんな雪の日にも
海に入っているサーファーがいます。
冬の水温は冷たいですけど、
東シナ海から対馬海峡を通って
日本海にかけては暖流が入ってくるため、
冬の茨城よりは冷たくないような
感覚があります。
鳥取エリア
大阪市内からは
中国道で佐用までいけば、
意外と丹後に向かうより近いんじゃないか?
というくらいの鳥取エリア。
このエリアの波があがる条件は、
基本的には福井や京都エリアと同じです。
丹後半島から鳥取のコーストラインにも
無数のサーフポイントがあり、
バラエティに富んだ波で楽しませてくれます。
観光地として有名な鳥取砂丘の
目の前でも波があればサーフィン
できますし
海岸沿いを走る国道9号から見える
ポイントもあれば、少し奥に入れば
見つけられるポイントも多々あります。
海岸線も複雑な形状をしていて
うねりや風を軽減できるポイントも
多くあり、波さえあれば楽しませてくれる
エリアです。
以上、
大阪市内から通えるサーフエリア
という観点で代表的なエリアを
記載しました。
先にも書いたとおり、
伊良湖までも通おうと
思ったら通えますし、
四国の生見も日帰りの圏内ですが、
時間と高速代という観点から
今回は除外しています。
その他、
台風からの南うねりが入れば淡路島も
気になるエリアですし、
鳴門はすでに結構メジャーな
ポイントになってきています。
徳島市の近くの小松海岸にも
ポイントがあり、南東うねりに反応して
サーフィン楽しめます。
~
大阪を中心にみてみると、
東西南北どの方向にも
選択肢がありますね。
週末にかけての天気図の推移をみていれば、
どのエリアに行けば良さそうなのかが
なんとなくわかってきます。
関西の週末サーファーは
そんな楽しみがあると思います。
クルマにのるときは
JAFへ加入しておくことをおすすめしています。
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~
以上、
「いい波に乗るために~週末に通うポイント- 関西エリア –」
でした。