台風20号は温帯低気圧になっても要注意、明日は雨風強まり大荒れに【2019.10.21】

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気圧配置&天気と波情報 : 今週は2つの台風に要注意

午前3時の実況天気図 ASAS

日本海に中心のある高気圧に北から覆われ南海上に前線が停滞するという気圧配置が続いています

前線の南には台風20号が奄美大島の東の海上にあって北東に進んでいます。

台風20号の午前3時の中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は秒速30m。まだ台風との性質を保ったまま、北東に時速35kmとスピードを上げてきています。

今日から明日はこの台風20号に特に警戒が必要。
さすがにこの10月も中旬を過ぎたころになると北から寒気が流入しはじめており、日本付近に達する頃には海水温も低くなってきていることから、台風から温帯低気圧に性質を変えて近づいてくることが多くなります。

ただこの温帯低気圧になるという表現がどうも弱くなるというようなイメージを与えてしまうようで、大したことないような感覚になってしまいがちですが、低気圧の性質が変わっただけで嵐が近づいていることには変わりありません。

本来は台風の上陸と同等の警戒が必要になります。

もちろん前回の台風19号やそのまえの15号などの非常に強い勢力で上陸するようなカテゴリの嵐ではないですけど、今回の低気圧も大雨や突風などのシビアな気象現象をもたらす可能性のある低気圧だということは認識しておかなければなりません。

特に、台風19号で甚大な被害となってしまった関東甲信から東北にかけての地域にも大雨となる懸念があり、再び洪水するなどの可能性があります。

温帯低気圧になったからと安心は禁物となりますので、最新の気象情報を確認していただきたいです。

一方、マリアナ諸島付近にある強い台風21号は昨日よりも進路がやや東にシフトしてきた模様。

小笠原近海に達する頃には非常に強い台風として北上してくる見込みですが、その後は北からの寒気が流入して台風20号と同じように温帯低気圧となって東海上を抜けていくという予想です。

次の週末土曜あたりに関東には一番近づいてきそうなので、今週は2つの台風の動向に注目しておく必要があります。

以下にJTWCの進路予想も載せておきます。

台風20号

台風21号

昨日のコンディションはこちら

昨日の気圧配置と波情報

気圧配置&天気と波情報 : 南海上を通過していきそうな⁈午前3時の実況天気図 ASAS金曜から広い範囲で雨をもたらした低気圧は三陸沖から北海道の東へ抜けていってます。そこからのびる前線は本州の南海上にありますが、日本付近は[…]

千葉・湘南 風、波、潮の状況と今日の注意事項

気象庁 アメダス 風向風速(関東地方)
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

今朝の千葉エリアは、北から北東の風。

相変わらずの北東ベースの風が吹き続けています。

今日の気圧配置のように北から高気圧に覆われるパターンは関東地方では北東の風になることが多く、雲が広がりやすい天気になります。

千葉エリアは今朝はパッとしないコンディションが多くなっているようで、アベレージで腰腹くらいのサイズの波はあるようなんですが、今日もこの北東の風を軽減するポイントでのサーフィンが中心となりそう。

飯岡や御宿はサイズ不足となるので、やはり今日も片貝周辺や鴨川から和田などの北東の風を軽減するポイントでうねりの反応にも敏感なポイントへ向かうのが無難でしょう。

こんな時にいつも頼りにしている鴨川のマルキポイントですが、先日の台風19号の通過により地形がだいぶ深くなってしまい、潮が多いと割れにくい状態だそうです。いつも北東が吹くと他に比べてもコンディションいい時が多いマルキポイントですが、何かまた大きなトリガーがないと深いまま冬を迎えてしまいそう。

一宮周辺は北東の風になるとオンショアとなりサイズはアップしてきますが、ショルダーの張らないフェイスは荒れたコンディションとなってしまいます。

湘南は今朝もスモールサイズながら鵠沼では膝腿くらいの波は割れているようで、ロングなら少しできそうなコンディション。

今日の注意事項は、、、

台風が近づいており明日は関東でも大雨になるところがあります。

また後でも記載しますが、台風から変わった低気圧によるうねりが反応してきそうでサイズアップ傾向です。

明日は祝日となり多くのサーファーが海に行く予定となるかもしれませんが、ビギナーの方は明日は十分注意が必要です。

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今後の気圧配置と波: 明日
サイズアップするも雨風強くなる

午後9時の予想天気図 FSAS24

台風20号が四国沖まで接近してきます。そのまま上陸ということはなさそうですが、今夜から西日本は大雨に対する警戒が必要です。

夏の時期には台風が北緯30度付近のこの位置までくれば、太平洋側には十分なうねりの反応があるのですが、今回はまず前線によるいわゆる“前線ブロック“ があるのと、台風に吹き込む北からの風が非常に強く吹き込んでいることから、西日本から東日本の太平洋側でもまだ大きなサイズアップにはなっていません。

今日も太平洋側はこのまま大きなサイズアップはなさそうな感じでしょうか。

千葉は朝と同じようなコンディションが続きそう、湘南も大きな変化はなさそうです。

明日午後9時の予想天気図 FSAS48

さすがに明日になると南からのうねりが太平洋側には反応をはじめて、大きくサイズアップしてきそうです。

風向きは低気圧のコースとそのポイントの位置関係次第となりますが、千葉と湘南は低気圧と前線の北側に位置するため、明日も北東ベースの風が吹くでしょう。

こんな感じで前線ブロック明けの台風からのうねりはいつ反応してくるのかのタイミングがイマイチわかりません。

千葉や湘南の観点では台風からの南からのうねりというよりも、前線の北側で吹く南東からの風と波が反応してきそうな感じでしょうか。

うねりがぶつかり合いまとまりない感じの波でサイズアップしてきそうです。

湘南は風が合うポイントが多いので、サイズアップしてそこそこ遊べるコンディションになってきそう。雨風が強くストーミーなコンディションになるかもしれないので、気象情報をみて技量に合わせて行動したほうが良さそうです。

千葉は今日よりもサイズアップして北東の風でできるポイントはかなり限られそう。
こちらも雨風強まりそうなので、外海では十分注意が必要です。
平砂浦など北東の風とうねりをかわすポイントへ向かうなどするのが良いかも。

あまりにストーミーな状況であれば海に入るのは控えて少し様子を見たほうが良さそうです。ご注意ください。

過去の同じ日の気圧配置と波情報

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各エリア : 今日のこよみと潮まわり

千葉エリア:今日のこよみと潮まわり(勝浦)

2019/10/21
日の出:05:51 / 日の入:16:58
小潮
満潮:10時33分(121cm) / 19時46分(128cm)
干潮:02時47分(40cm) / 14時37分(110cm)

湘南エリア:今日のこよみと潮まわり(江の島)

2019/10/21
日の出:05:53 / 日の入:17:00
小潮
満潮:11時14分(122cm) / 19時49分(125cm)
干潮:03時13分(30cm) / 15時18分(113cm)

伊良湖エリア:今日のこよみと潮まわり(赤羽根)

2019/10/21
日の出:06:03 / 日の入:17:11
小潮
満潮:11時17分(144cm) / 21時21分(137cm)
干潮:03時51分(51cm) / 16時29分(119cm)

磯ノ浦:今日のこよみと潮まわり(和歌山)

2019/10/21
日の出:06:09 / 日の入:17:19
小潮
満潮:12時22分(154cm) / 21時36分(144cm)
干潮:04時53分(59cm) / 17時35分(136cm)

宮崎:今日のこよみと潮まわり(宮崎)

2019/10/21
日の出:06:22 / 日の入:17:36
小潮
満潮:11時44分(159cm) / 22時14分(153cm)
干潮:04時28分(57cm) / 17時04分(127cm)

仙台新港:今日のこよみと潮まわり(仙台新港)

2019/10/21
日の出:05:51 / 日の入:16:52
小潮
満潮:09時57分(116cm) / 18時37分(134cm)
干潮:02時00分(37cm) / 13時03分(112cm)

関連データリンク情報

気象庁 アメダス 風向風速

関東地方
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

近畿地方
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/211.html?elementCode=1

気象庁 波浪実況・予想図

https://www.data.jma.go.jp/gmd/waveinf/tile/jp/index.html

気象庁 レーダーナウキャスト


https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

台風情報

台風情報は刻々と更新されるので以下より最新の情報をご確認ください。

気象庁台風情報
http://www.jma.go.jp/jp/typh/

米軍台風情報
http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

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