猛烈な台風11号:ヒンナムノー 南海上を西進してほとんど停滞【2022.9.2】

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【Kindle】サーファーが知っておきたい台風の知識

はるべえ@
サーフィン×気象の
波乗りブロガー
です

9月2日 金曜日の
気圧配置と風と波の状況を

本日も更新していきます。

夕方までの状況と
データ更新がされたので
一部追記・更新しました

いい波にのるために(3)

台風の移動に伴って
うねりの向きも変わってきます

うねりの向きとポイントの向きから
タイミングよく海に入れるようにして
今回の台風もいい波をあてたいですね

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うねりの向きを知っていい波をあてる

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南海上を西進し猛烈な台風にまで発達した台風11号

今週の気圧配置の推移

実況天気図8/29
実況天気図 8/29(月)

 

今週月曜から木曜までの
午前9時の実況天気図を
並べて表示してみました。

台風11号は28日の日曜日の
午後3時に発生しており

はるか東海上から日本海へと
繋がる高気圧の南縁を
西へ進むという珍しい進路を
とる台風となりました。

実況天気図
実況天気図 8/30(火)

 

台風11号はそのまま西へと移動し
日本付近を覆っていた高気圧は
東海上へと遠ざかり

変わって日本付近には
秋雨前線が日本付近で
手をつなごうとしている
感じの気圧配置に・・・

実況天気図 8/31(水)
実況天気図 8/31(水)

 

水曜日には北日本から日本海にかけて
秋雨前線がかかるようになり

台風11号は前日9時から24時間で
30hPaも中心気圧が深まり
920hPaまで発達して更に西よりに
進路を進めています

実況天気図 9/1(木)
実況天気図 9/1(木)

 

台風11号は
強さのカテゴリにおいて
「猛烈な」台風にまで発達し

近くにある熱帯低気圧の雲域をも
取り込んでしまいそうな勢いで
発達した状態で南西方向へと
進みました。

日本付近は引き続き秋雨前線が
東北から日本海側へと伸びており

関東沿岸部では
東海上の高気圧から前線に
向けての南~南西の風が
午後はやや強めに吹きました

台風11号「ヒンナムノー」は初登場

T2211_0902

こちら今朝6時40分の台風情報を
ベースに記載していきます。

台風情報はコロコロ変更と
なるときが多いので
必ず最新の情報を見るように
お願いいたします。

台風11号は28日午後3時に
発生しましたが

今回の台風の名前となる
「ヒンナムノー」
はこれまで聞いたことのない
台風の名前です

台風の名前は140個あって
順番に名前がつけられていくのですが
「ヒンナムノー」は今回初登場

なんでかといいますと
「ヒンナムノー」の前に「ノクテン」
という名前が登録されていたのですが

この「ノクテン」が2016年にフィリピンで
大きな被害をもたらしたことから
同じ名前の台風があるのはよくないと
いうことだと思いますが

それ以降は「ノクテン」の順番が来たら
「ヒンナムノー」を命名することになっていて
今回初めてその名前が使われたことになります

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昨日までは猛烈な台風にまで発達
した台風11号ですが
今朝の解析では少し勢力を落としてきて
非常に強い台風として解析されています

今回の台風11号はいろいろと
興味深い台風となっており

通常は日本付近で偏西風の影響を受け
北東方向へと進むことが多い台風ですが
南海上をで西へと進み
今朝は宮古島の南でほぼ停滞となっており

その後は進路を北よりに変えて
東シナ海を北上するという予想が
でています

迷走・逆走した台風(2017年台風5号)

天気図から風と波を予想していい波をあてる(前編・後編)-34

こちらは2017年台風5号の経路図と
8月2日の気圧配置です

この台風5号も珍しい台風でして
南海上を1周回って迷走しながら西進したことで

太平洋側には2週間くらい
波のある状況が続いて
毎日ファンコンディションが
続いたこともありました

このころの毎日の記事に
そのときの様子が記載されています
https://asasfsas24.com/20170804/wave-325/

どんな感じでうねりの向きの反応が
あったのか?、サイズはどれくらいまでに
なったのかなど参考になるかと思います

珍しい雲域「二重眼」「多重壁雲構造」

こちらは台風科学技術研究センターTRCの
31日のTweetを掲載させてもらいましたが

台風11号は「二重眼」や「多重壁雲構造」
が見られている非常に珍しい雲域を持った
台風とのことで

いろいろと興味深い台風となっていますが
大きな災害だけはもたらさないように
お願いしたいところであります

今日の気圧配置と風と波

午前3時の実況天気図

実況天気図

今日の午前9時の実況天気図です

大陸から高気圧が東進してきており
北日本から日本海側にかかっていた
秋雨前線が南下してきている状況

台風11号は宮古島の南の海域で
ほとんど停滞しており
中心気圧は925hPaで
「非常に強い」勢力の台風として
解析されています

沿岸部の風向き・風速

アメダス風向風速_220902_0800

秋雨前線がが南下してきている
ことに伴い
前線の北側に位置するエリアが
広くなってきて

北東の風のエリアが
北から南へと広がってきています

午前8時のアメダス風向風速データ
では、千葉北や湘南エリアまでは
すでに北よりの風にシフトしてきて
いるようであり

千葉南エリアは不安定に風は
弱いですが、次第に北東の風が
入ってきそうです

今日の波・うねり

沿岸波浪予想図

こちらは午前9時の沿岸波浪予想図
を掲載しました

千葉・湘南エリアでは
メインで反応しているのは
はるか東海上の高気圧からの
東~南東うねりがベースであり

台風11号からの南~南西うねりは
セカンダリーのうねりとして
反応してきているといった状況です

石廊崎の波浪観測データ_220902

今朝の石廊崎の波浪観測データ
を見ても

昨夜遅くから波高は1.0mを
越えるようになってきて
周期は10秒を越える波も
ポツポツ観測されてきてますが

台風11号からの
しっかりとした南西うねりの
反応はまだのようですね

千葉・湘南エリアの波

今朝の千葉エリアは
はるか東海上の高気圧からの
東~南東うねりの反応と

台風11号からの南よりの
うねりの反応も少し出てきて

昨日と同じくらいの
腰腹~胸くらいのミドルサイズで
遊べる波が入ってきています

先ほどのアメダス風向風速データ
のところでも記載しましたが
すでに北から北東の風が吹く
エリアが南へ広がってきており

千葉南エリアの朝一以外は
北東の風を受けやすい状況が
続きそうです

朝は風が弱いエリアも多く
ミドルサイズの波で
やや潮が多くて割れにくいながらも
十分楽しめる時間帯もありましたが

次第に北東の風の影響が
でてきそうなので
午後は北東の風を軽減する
ポイントで入るのが良さそうです

昼過ぎの干潮時刻前後の時間帯に
風をかわすポイントで入れば
楽しめるコンディションがありそうですね

湘南エリアも
南東ベースの波の反応がありつつ
昨日のほうがサイズはあった感じ
でしょうか?

台風11号からの南西ベースのうねりの
反応に期待したいところですが
今日のうちはそこまで大きな
変化はなさそうな感じでしょうか

小ぶりでちょっと物足りない
サイズ感のままとなってしまいそうですが
風は合うので

潮が少なめな時間帯を中心に
厚めの板を持参するなどして
少し楽しめる波はあるかもですね

今日の暦と潮回り

【千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)】
2022/09/02
日の出:05:12 / 日の入:18:05
小潮
満潮:08:07(128cm) / 19:36(145cm)
干潮:01:42(43cm) / 13:36(76cm)
【湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)】
2022/09/02
日の出:05:14 / 日の入:18:08
小潮
満潮:08:27(125cm) / 19:44(145cm)
干潮:02:03(41cm) / 13:52(75cm)

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明日の気圧配置と風と波

明日午前9時の予想気圧配置

実況天気図

明日午前9時の予想気圧配置です

今日は一旦太平洋沿岸まで
南下した秋雨前線ですが

明日は再び関東北部から北陸を
とおって日本海に抜けていく
ような位置が予想されています

前線の北側には高気圧中心が2つあり、
明日もこれら高気圧から吹き出す
北東~東の風が沿岸部では
入りやすい状況が続きそうです。

T2211_0903

そして気になる台風11号ですが
今日はほとんど停滞から
ゆっくり北へ動き出したところでしたが

明日も非常に強い勢力を保ったまま
東シナ海をゆっくり北上する
ことが予想されています

午後6時の発表では
そのまま月曜まで東シナ海を
北上し

6日の火曜日には対馬海峡から
日本海に抜けていくコースが
予想されています

まだまだ予報円が大きいですので、
引き続き台風情報は
最新のものを常に見るように
お願いします

沿岸部の風向き・風速

前線の北側にある高気圧から吹き出す
北東~東の風が沿岸部では
入りやすい状況が続きそうです。

今日の北東の風の影響もあり
明日も朝から北東の風をかわす
ポイントが中心の
ポイント選びとなってきますが

千葉エリアは北東の風をかわす
ポイントが限られてますので
だいぶ混雑してしまうのでは
ないかと思います

明日の波・うねり

 

沿岸波浪予想図

明日午前9時の
沿岸波浪予想図を見てみますと、

房総半島沖では
東からの波が卓越し、
周期は10秒、波高は1.4m

相模湾沖でも
東からの波が卓越し、
周期は10秒、波高は1.2m

がそれぞれ予想されています

石廊崎の波浪観測データ_220902-1900

石廊崎の波浪観測データを
見てみると、今朝は表示されていた
波高データが何故か欠損になってました・・・

夕方のデータからまた復活して
きたようで表示されだしましたが

波高は下がってますね・・・

台風11号からの南西うねりが
少し反応は良くなりそうかなと
思ったのですが

明日も期待できなさそうな
夕方のデータになってました・・・。

ただ和歌山の磯ノ浦には
サイズはまだまだだけど
少し反応してきているようなので

後半の遅い時間帯には
湘南や千葉南エリアでも
少し変化が出てくるかもしれません

千葉エリアはの明日も引き続き
東ベースのうねりがメインで
反応しそうでして

こちらの東うねりも
今日より少しダウンしてくる
可能性もありそうです

明日のざっくり風と波イメージ

ざっくり風とうねり220902

いつものとおり明日の朝の
ざっくり風と波イメージです

千葉エリアは
北東の風をかわすポイントへ向かうのが
無難な一日となりそうです

今日と同じく東よりのうねりで
サイズは今日より少しダウン傾向
かもしれませんが

潮の時間帯などを考慮すれば
遊べる波はありそうです

ただしだいぶ混雑しそうなので
朝一に風の影響が少ない時間帯があれば、
サイズのあるその他のポイントや
北東の風をかわしきれないポイントで
入っておくのも選択肢としては
ありかと思います

朝早い時間帯は北風が吹くかもなので
そこも考慮にいれとくとよいでしょう

湘南エリアの
少なくとも前半は
今日と同じくかなり物足りない
コンディションが続いてしまいそう・・・

朝から海へ向かうなら
千葉エリアへ向かうのが
無難かと思いますが

後半になって
台風11号からの南西うねりが
少し反応してくるかもなので

和歌山の磯ノ浦のサイズ変化を
チェックしておくとよいかと思います

明日の暦と潮回り

【千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)】
2022/09/03
日の出:05:12 / 日の入:18:04
小潮
満潮:09:18(118cm) / 20:03(142cm)
干潮:02:31(43cm) / 14:06(92cm)

【湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)】
2022/09/03
日の出:05:15 / 日の入:18:07
小潮
満潮:09:47(116cm) / 20:09(141cm)
干潮:02:53(39cm) / 14:22(93cm)

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Waves

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過去の「今日の気圧配置と波情報」

過去5年分の今日の記事を紹介しています

【千葉・湘南】今日の気圧配置と波情報(2022/09/02)
9月2日の気圧配置と波情報
2021
https://asasfsas24.com/20210902/wave-22106/
2020
https://asasfsas24.com/20200902/wave-14709/
2019
https://asasfsas24.com/20190902/wave-9530/
2018
https://asasfsas24.com/20180902/wave-4071/
2017
https://asasfsas24.com/20170902/wave-354/

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今日の記事は以上です。

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