南西の風とは?気圧配置と波の特徴+海水温への影響を解説します【2020.2.13】

今回は「南西の風」についての
解説をしたあとに
今日の気圧配置と波情報について
記載していきます!

南西の風とは?

南西の風」とは
そもそもどんな風のことでしょうか?

文字通り、南西の方向から吹いてくる風のことで
南西→北東の方向へと吹く風です。

こちらはある日の
アメダス風向風速データです。

関東沿岸部では南西の風が
強く吹いている状況が
風向の矢印を見てもらうと
一目瞭然かと思います。

このアメダス風向風速データは
北が上なので、南西の風は
左下から右上に向かって吹く風です。

アメダス風向風速_220625_0700

引用:気象庁ホームページhttps://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

 

千葉南部の館山では秒速9mの強い
南西の風が観測されており

房総半島から東京湾までの範囲で
南西の風が強い状態だった
ことがわかります。

南西の風が吹くパターン

ではどんなときに南西の風が
吹きやすいのかというと

いろんな気圧配置のパターンが
あるので一概には言えないところが
ありますが、、、

南西の風が吹くざっくり位置関係の
パターンとして簡単に表現するとしたら
以下2つに大別されることが多いです。

  1. 今いる位置より南に高気圧があるとき
  2. 低気圧や前線の南側に位置しているとき

今いる位置より南に高気圧があるとき

南西の風が吹き続く

南の海上に高気圧があって
その高気圧の西の縁辺で
吹く南からの風が日本列島に流れ込む
ときに南西の風となる
パターンが多いです。

掲載した感じの気圧配置で
東海上の高気圧の西縁が
日本の南海上まで張り出して

この高気圧の等圧線に沿って
南西の風が日本付近に
入りやすい気圧配置です。

低気圧や前線の南側に位置しているとき

また「南高北低」の気圧配置
のときにも
日本付近には南西の風が
入りやすい状況となります。

南にある高気圧から
北にある低気圧へと吹き込む
南寄りの風が入りやすく

南西の風となって
吹くことが多いです。

 

また前線を伴った低気圧が
日本海を発達しながら進んだときなど
関東地方は低気圧の南側に位置するので

南西の風が強く吹きやすく
「春一番」として観測されるパターンも
多いです。

南西の風が吹くとどんなことが起こるのか?

では南西の風が吹くと、どんな状況になるのか?
どんな現象が発生しやすいのでしょうか?

地域によっても現象は異なりますが
関東沿岸部の観点から記載してみます。

  1. 気温が上がる・・・南から暖かい空気が入るため
  2. 湿度が上がる・・・南海上から湿った空気が入りやすいため
  3. 大気の状態が不安定になりやすい・・・下層に暖湿流が入るため(特に上空に寒気が入ったときなど)
  4. 千葉・茨城の水温が下がる・・・「沿岸湧昇」が発生し下のほうにある冷たい海水が湧き上がる

①②➂については
感覚的に理解できるかと思います。

④については以下の記事に
もう少し詳しく書いてあります。

あわせて読みたい

気圧配置&天気と波情報 : 週末はフルスーツをお忘れなく午前3時の実況天気図 ASASおはようございます。7月10日の金曜日の朝です。前線は日本海の沿岸を東北から対馬海峡まで斜めにまっすぐにのびており東シナ海には低気圧が[…]

南西の風が吹いたときの
ポイント選びについては
こちらの記事にいろいろ書いてますので
参考にしてもらえればと思います。

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南西の風のポイント選び?

南西の風」というタグをつけている記事の一覧はこちらです。

南西の風タグの付いた記事一覧
https://asasfsas24.com/tag/south-west-wind/

それでは通常の気圧配置と風と波の
状況を見ていきましょう!

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気圧配置と風と波の情報

午前3時の天気図と今朝の千葉南エリアの
風と波について見ていきましょう。

午前3時の実況天気図 ASAS

引用:気象庁ホームページhttps://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

 

高気圧は東海上に中心を移動させ日本海にある低気圧とその南側で東西にのびる前線が東進してきています。

関東地方は昨日から高気圧の後面で南西の風が入りやすい気圧配置。昨日も午後から強い南西の風が吹きましたが、今朝も前線に吹き込む南西の風が沿岸部ではかなり強く吹いています。

昨日からのこの南西の風により気温はかなり上がっていて、今朝6時の時点で南房総エリアでは15度くらいを観測していました。かなり暖かい朝です。

引用:気象庁ホームページhttps://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

 

今日も午後まではこの南西の風が続きそう。
午前中まで雨が降るところが多く風がかなり強い状態が続きそうですが、午後からは晴れてくる見込み、夕方には西よりの風になってきそうです。

今日はダウンジャケットを着て出かけると暑すぎます。すこし薄手の上着で十分な陽気となりそうですね。

昨日の気圧配置と風と波はこちら

昨日の気圧配置と波情報

気圧配置&天気と波情報 :午前3時の実況天気図 ASAS日本付近は高気圧に覆われてきており中心を次第に東海上へと移動させてきています。アリューシャン付近にある低気圧は中心気圧は970hPaとしておりゆっくりと北東方向へと進[…]

今朝の千葉南エリアの風と波

気象庁 アメダス 風向風速(関東地方)
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

今朝の千葉エリアは南西からの強い風。

千葉南エリアでは朝6時の時点で南西の風がかなり強く吹いた状態からのスタート。

昨日から吹き続けているこの南西の風により、北東から東うねりはだいぶ抑えられて、波向としては完全に南西からの風波となってきました。

鴨川マルキポイントは朝一は南西からのやや強い風。今日も朝1は潮がおおい時間帯でかつ昨日からの南西の風により面はヨレヨレ。
まとまりない波で朝一は車も一台も停まっていませんでした。

南西の風なので千歳をチェック
こちらはサイドオフに風はかわすものの鴨川よりもかなり風が強烈、、、
波は南西から斜めに入ってくる波で、サイドの風でかなり流れもありそうなコンディション。決していい波ではなく無理して入らないほうが良いかも

今朝の千葉南エリア波チェック

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今後の気圧配置と波

今夜9時と明日夜9時の予想天気図を見ていきましょう。

今夜9時の予想天気図 FSAS24

引用:気象庁ホームページhttps://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

 

低気圧が東海上へと抜けていくため、午後は天気は回復してきそうです。
この低気圧が抜けるまでは南西の風が吹き続く予想となっており、日が暮れるあたりから西の風になって夜遅くには北西の風へとシフトしていきそうです。

今日も南西の風をかわすポイントが中心のサーフィンとなりそう。
千葉南エリアでは千倉や千歳がかわすポイントとなりますけど、ちょっと朝は風が強すぎ
でしたね、、、オフショアとなることからサイズもダウン傾向でものたりないコンディションとなりそうです。

その他の南向きの鴨川から和田エリアではオンショアでほぼクローズなコンディションとなりそう。平砂浦もモロにオンショアくらってかなりサイズアップしてそうですけどジャンクな感じですね。

明日夜9時の予想天気図 FSAS48

引用:気象庁ホームページhttps://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/

 

明日は高気圧に覆われてきますけど南海上には前線が停滞したまま。

今夜から北西の風にシフトして高気圧前面に位置する時間帯までは北から北東の風へとシフトしてきそう。

明日の早い時間帯は北西ベースの風となりそうなので明日は朝一からが良さそうですが、今夜から明日の朝までにどれだけまとまってきそうか、、、ですね。

多少はヨレが残ってそうなものの北よりの
風をかわすポイントでのサーフィンが明日は良さそうです。

昼前くらいには北東の風にシフトしてきそうで夕方くらいには東の風まで振れてくるかもしれません。

湘南も今日の風波によるサイズアップで明日の朝は北の風に変わっているはずなので、今日の夕方のコンディション次第では明日の朝一はそこそこ遊べる波が残っているかもしれません。でもサイズダウン早そうなので、朝一から入っておいたほうがよいでしょう。

過去の気圧配置と波情報

OnThisDay(2017/02/13)

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2/13 3:00 ASAS一昨日通過した南岸低気圧はカムチャツカ半島付近で960hpaまで発達している。だが低気圧中心の位置と等圧線の向きからは日本付近には北東うねりは入りにくい状況。もう少し東に中心があると北東からうねりが反応してくる[…]

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各エリア : 今日の暦と潮まわり

千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)

2020/02/13
日の出:06:27 / 日の入:17:18
中潮
満潮:07:28(137cm) / 19:23(131cm)
干潮:01:03(11cm) / 13:24(43cm)

湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)

2020/02/13
日の出:06:31 / 日の入:17:21
中潮
満潮:07:47(138cm) / 19:37(132cm)
干潮:01:25(11cm) / 13:46(49cm)

伊良湖エリア:こよみと潮まわり(赤羽根)

2020/02/13
日の出:06:39 / 日の入:17:31
中潮
満潮:08:31(159cm) / 20:34(147cm)
干潮:02:08(5cm) / 14:33(40cm)

磯ノ浦:こよみと潮まわり(和歌山)

2020/02/13
日の出:06:47 / 日の入:17:40
中潮
満潮:09:15(167cm) / 21:22(154cm)
干潮:02:55(4cm) / 15:18(43cm)

宮崎:こよみと潮まわり(宮崎)

2020/02/13
日の出:06:58 / 日の入:17:58
中潮
満潮:09:03(180cm) / 21:10(166cm)
干潮:02:42(0cm) / 15:08(34cm)

仙台新港:こよみと潮まわり(仙台新港)

2020/02/13
日の出:06:29 / 日の入:17:10
中潮
満潮:06:35(132cm) / 18:25(130cm)
干潮:00:11(15cm) / 12:28(47cm)

関連データリンク情報

気象庁 アメダス 風向風速

関東地方
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

近畿地方
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/211.html?elementCode=1

気象庁 波浪実況・予想図

https://www.data.jma.go.jp/gmd/waveinf/tile/jp/index.html

気象庁 レーダーナウキャスト


https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

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