水がキンキンに冷たい千葉エリア、南風により水温が下がる「沿岸湧昇」とは?【2020.7.10】

気圧配置&天気と波情報 : 週末はフルスーツをお忘れなく

午前3時の実況天気図 ASAS

実況天気図

おはようございます。7月10日の金曜日の朝です。

前線は日本海の沿岸を東北から対馬海峡まで斜めにまっすぐにのびており東シナ海には低気圧があって東へ移動しています。

梅雨前線は相変わらず活動が活発な状況が続いており、この状態がもうしばらく続いてしまいそうです。

今朝もレーダーナウキャストを見てみると、まさに九州には強い雨が降るエリアがこれからかかってきそうな状況。

また中国四国地方から東北の南部までの広い範囲に雲がかかっており、所により強い雨が降っている地点もあるようです。

これまでの大雨により地盤がかなり緩んでいる地域も多く、少しの雨でも土砂災害の危険があります。

引き続きこれら土砂災害の危険度分布や河川の水位などの気象情報や防災情報を早めに入手するようにして、危険な地域にいる方は、空振りでもいいから避難をするくらいで構えておいたほうがよいですので、ウチだけは大丈夫ということは考えず安全サイドで考えて頂ければと思います。

レーダー画像

千葉と茨城はキンキンに水が冷たい!

しばらく南西の風が続いてオンショアベースとなる波が多かったのですが、今日の朝は風も弱いことが予想されていたので海に入りましたけど、、、

やはりかなり水温が下がってましたね。。。

千葉南エリアでこの時期にこれだけ水温が下がるというのも珍しく、今日はジャージのフルで入りましたが水温に慣れるまではかなり冷たく感じました。

2時間くらい入ると少し手がかじかむくらいの感覚にもなりましたので、この冷たさだとシーガルでも寒いと思います。

といってもこれは千葉南エリアでの話であり、千葉北や茨城ではもっと水温が低いはずです。

フルスーツは必須となるでしょう。スプリングしか持ってこなかったとなったら30分も経過せずに海から上がることになると思います。

千葉や茨城の海に通う関東の週末サーファーなら良く知っていると思いますが、このエリアでは南よりの風が数日吹き続くと水温がかなり下がるときが多いです。

これは「沿岸湧昇」という現象で、要は日にあたっている暖かい海面が、強い風による流れで沖に行ってしまうんですね。

その沖へ行ってしまった暖かい海面の部分を補わなけれならないので、海の深いところにある水がその空いたスペースに流れこんできます

深いところにある水なので当然太陽の光は届かずに冷たい水です。

この冷たい水が湧き上がってくるために、水温が一気に下がってしまうという訳です。

でも湘南は南風が数日続いても水温が一気に下がるとかそんなことないですよね。

これは千葉と茨城のビーチが東向きに面した位置にあることに起因します。

基本的な考え方は、沖へ向かう方向の風が強く吹くと表面の水が沖に向かって流れていくのでこのような現象が発生するんですけど、それだけではなくて、この風向きによって作られた海の流れはコリオリ力(転向力)によって、北半球では右に曲げられる力が働くというのもポイントです。

今回は南西の風が長い間吹き続いたので、千葉や茨城の地形的には海に向かう流れが発生します。
南西の風の場合は直観的に表面の水が風で沖に流されたんだとイメージつきますが、南風が強い場合は逆に暖かい水が南から千葉や茨城に流れてくるんじゃないのか?って疑問でてきますよね。

南風の場合には南→北へ向かう流れが出来るんですけど、この大きな水の流れにコリオリ力が加わることによって右へ曲げられてしまうため、北へ向かわずに東のほうに流れていってしまいます

なので南からの暖かい海水は東方向の沖へ沖へとどんどん流されていき、その空いたスペースに深いところにある冷たい水が流れ込むという訳です。

図とかでちゃんと示せばわかりやすいんですけど、、、

ちょっと今日は時間ないのでとりあえず文字で書いてみました。

わかりにくい表現があったり、そもそもコリオリ力ってなんだよって思うかもしれませんので、またこの海水温に関しては別の記事で書こうと思います。

とにかく、この週末に千葉や茨城でサーフィンを考えている方は、フルスーツをお忘れなく!

昨日の気圧配置と風と波はこちら

昨日の気圧配置と波情報

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大雨アイキャッチ画像

今朝の千葉・湘南エリアの風と波

アメダス風

☀️気象庁 アメダス 風向風速(関東地方)
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

☔️気象庁 レーダーナウキャスト
https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

🌊気象庁 波浪実況・予想図
https://www.data.jma.go.jp/gmd/waveinf/tile/jp/index.html

🌀気象庁台風情報
http://www.jma.go.jp/jp/typh/

今朝の千葉エリアは

千葉南

朝から風が弱い状態が続いています。南向きの鴨川マルキでもだいぶ波はまとまってきた感じで、朝一は腰腹から胸くらいのセットが入ってきてそこそこ遊べる波がありました。ただ潮が多い時間帯だったので厚い波が中心。このまま風が強くならなければ潮が引きに動くこれからの時間帯のほうがよくなりそうです。

南西の風をかわしつつ波のサイズもそこそこ反応がよい千歳のほうが波にはまとまりがありそうですね。南西の風が吹きはじめたらこちらに移動したほうがいいかも。

朝は風が弱いので平砂浦も遊べるだけの波は残ってサーフィンできるコンディションになってそうです。

千葉北

千葉北も風は朝は弱くだいぶまとまってきてはいますけど、サイズは千葉南エリアのほうが反応はいいです。

一宮周辺ではセットで腰腹くらいのブレイクもあるようで、波数は少なそうですけどSNSの投稿を見た感じだと遊べる波はありそうですね。

湘南

かなりサイズ下がってしまいました。

石廊崎の波浪観測データでもサイズはダウン傾向です。ロングや厚めの板で潮が動いているミドルタイドの時間帯に入るのが良さそうです。

波浪観測

今日の空と海の注意事項は?

先ほども書いたとおり千葉や茨城へ向かうかたはフルスーツをお忘れないように。

せっかく数時間かけて海にきたのに、水が冷たくて入ってられなかったとはもったいないですので、こんな情報を入手して道具はそろえていけば楽しめる時間が多くできると思います。

※YouTubeには今日の波チェック動画、海と空の映像や雲の流れタイムラプス映像などをアップしています。
https://www.youtube.com/channel/UChclptxfHQYAEE6LnBsJHhQ
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今後の気圧配置と波: 日本海に低気圧が進んでくる

今夜9時の予想天気図 FSAS24

予想気圧配置24時間

昼前から少し南西の風が強くふいてきた千葉エリア。

午後も南西がベースの風が吹き続きそうです。

オンショアとなるポイントでは面に少し影響がでてきてしまいますが、千葉南エリアでは鴨川から千歳あたりまで腰腹から胸くらいのサイズの波が入ってきているので、サーフィンできるコンディションは続きそうです。

風の合う千歳あたりがサイズの反応もよく午後は潮も少ない時間帯となり良さそうですね。

千葉北も一宮周辺がやはり無難でしょうか。午後もサイズに大きな変化なく、千葉南エリアよりかはワンサイズは小さめですけどコンディション的にはやはり風の合うポイントのほうがよいでしょう。

湘南も潮が引いてきて割れやすくなってはきましたけど、スモールサイズにオンショアの風が続きそうです。

ロングや厚めの板で入れば楽しめるかもしれません。

週末のコンディション

予想気圧配置48時間

日本海を低気圧が東進しており、明日の朝には日本海中部あたりまで移動してきそうです。

本州付近は相変わらずの太平洋高気圧から低気圧や前線へと吹き込む南西の風、明日もこの南西の風が入りやすい気圧配置となります。

ちょっと前までは明日の朝はそんなに南西の風は強まらないかなーっと思ってたんですけど、明日の朝から南西の風は強く吹いている可能性がありそうです。

今日は千葉南エリアでも南向きの鴨川から和田エリアでも風の影響はそこまで強くはならず、遊べるサイズが残ったので夕方まで遊べるコンディションが続きましたが、

明日は朝から南西の風の影響がでているかもしれないので、風を軽減するポイントからチェックするのが波質的には良さそうです。

今日の夕方に千歳をチェックしましたが、オフショアベースで面はそこそこ整っていてセットで胸くらいのいい感じの波が入っていました。

明日も千葉南エリアであれば千歳が良さそう、でも混雑しそうです。千倉もコンディション的には良さそうですが、ワンサイズ下がってちょっと物足りないかも。

明日は午前7時半くらいが満潮なので、入るなら日の出あたりから入ったほうがコンディションは良いでしょう。午後は潮が引いてきますけど、サイズが物足りなくなってしまうかもしれませんね。

鴨川から和田エリアでは、朝そんなに風が吹いてなければ少しできる波があるかもしれませんけど、すぐにオンショアベースのコンディションとなりそうです。日の出から入るなら少しできる時間帯があるかもですが、潮が多い時間帯です。

千葉北も同じような傾向で、一宮周辺の風をかわすポイントで朝一からのチェックが良さそうです。次第にオフショアが強まってきて、午後はサイズ物足りなくなってきてしまうかも。

湘南はまた南西からのオンショアなコンディションとなり、午後はまとまりのない波でコンディション的には良くなさそうです。

湾の奥にある由比ヶ浜などがオンショア強くても他よりかは乗れる波があることが多く、また大磯までいけば少し風はかわして出来るかもしれません。

低気圧は東北地方を横断して、日曜の朝には太平洋側へと抜けていく予想。

関東地方は低気圧や前線の南側に位置することもあり、日曜も概ね南西の風が吹きやすい状況が続くと考えてよさそうです。

月曜になれば北東の風にシフトしてくる時間帯があるかも、、、っといった状況でしょうか。

今週末も南西の風がベースとなり、期待ができるポイントは少ないかとは思いますが、そんな中でも良さげなポイントで、自分なりに楽しめたらいいですね。

過去の気圧配置と波情報

今日と同じ日の気圧配置と波のコンディションの過去3年分の記事です。
過去の今日はどんな天気でどんな波だったのかご覧ください

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7/10 3:00 ASAS 台風8号は最盛期は越えたと思われるが依然として勢力は概ねキープしており沖縄の南海上を台湾方向へ進んでいる。 昨日は西日本の各地域にて梅雨明けが発表された。梅雨末期の豪雨からのはっきりとした梅雨明けとなっ[…]

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今朝のtwitter波情報まとめtwitterに投稿された全国の波情報をピックアップしてまとめています。主に動画や画像で波のコンディションがわかる投稿をピックアップ。湘南と千葉の波情報が多めですが、その他ポイントの波情報もtwitt[…]

各エリア : 今日の暦と潮まわり

千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)

2020/07/10
日の出:04:33 / 日の入:18:55
中潮
満潮:06:45(132cm) / 20:36(130cm)
干潮:01:24(81cm) / 13:39(29cm)

湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)

2020/07/10
日の出:04:35 / 日の入:18:59
中潮
満潮:07:00(134cm) / 20:53(136cm)
干潮:01:49(87cm) / 14:02(34cm)

伊良湖エリア:こよみと潮まわり(赤羽根)

2020/07/10
日の出:04:46 / 日の入:19:06
中潮
満潮:07:59(156cm) / 21:31(161cm)
干潮:02:34(96cm) / 14:42(45cm)

磯ノ浦:こよみと潮まわり(和歌山)

2020/07/10
日の出:04:55 / 日の入:19:13
中潮
満潮:08:54(162cm) / 22:20(169cm)
干潮:03:20(107cm) / 15:35(53cm)

宮崎:こよみと潮まわり(宮崎)

2020/07/10
日の出:05:16 / 日の入:19:22
中潮
満潮:08:43(173cm) / 22:00(175cm)
干潮:03:08(94cm) / 15:18(45cm)

仙台新港:こよみと潮まわり(仙台新港)

2020/07/10
日の出:04:21 / 日の入:19:01
中潮
満潮:05:50(144cm) / 19:48(134cm)
干潮:00:29(90cm) / 12:52(36cm)

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