台風15号から1年

台風15号から1年経過、改めて台風の脅威や我々の受け止め方について思うところ【2020.9.10】

気圧配置と波情報 : 房総半島に甚大な被害をもたらした台風15号

午前3時の実況天気図 ASAS

実況天気図

昨日と同じような気圧配置で本州上には前線が停滞し、関東の東海上には高気圧がほぼ停滞といった状況です。

高気圧から前線に向けての南よりの風が入りやすく、また千葉と湘南エリアでは東海上の高気圧からの南東ベースのうねりが弱く反応しているくらい。

今日もサイズは小さめで物足りないサイズでのサーフィンとなりそうです。

令和元年房総半島台風から1年

ちょうど1年前の昨日、2019年9月9日の午前5時に台風15号は千葉市に上陸しました。

千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号から1年が経過しました。

そのあとに台風19号も襲来しましたけど、千葉の観点からはこちら台風15号の影響のほうが大きかったのではないかと思います。

関連記事

気圧配置&天気と波情報 : 千葉で最大瞬間風速 57.5m/sを記録午前3時の実況天気図 ASAS台風15号は強い勢力を維持したまま午前8時には茨城県南部の行方市付近にあって、北東に時速25kmで進んでいます。[…]

特に千葉南部では台風による暴風により多くの家屋の屋根が吹き飛ばされる事態に、、、停電と断水が続き信号もストップしてしまい、元の生活に戻るまでに多くの時間を要しました。

南房総市~館山市、そして鴨川市などを中心として、多くの屋根にしばらくブルーシートがかぶさった状態が続き、

屋根を修理したくても業者さんがしばらくの間つかまらず、半年以上もブルーシートをかぶせているところも多かったと思います。

そして印象的な光景となったのが、市原市のゴルフ場のネットが倒壊した映像です。

ゴルフの打ちっ放し練習場のネットなので、あの巨大なネットと柱が住宅街に倒れてしまった光景は、非常にインパクトのある映像でした。

また千葉県内の少し内陸の県道などを走ると、いまもなお土砂崩れで多くの木がなぎ倒された状態が残っているのが目に入ります。

これを見るたびに、改めて台風の脅威というものを感じるところです。

先週に九州の西を北上した台風10号は、早くから気象庁より最大級の警戒をという呼びかけがあったということもあり、影響のあるエリアにお住まいの方々も普段より積極的な対応が行われたように思います

また台風10号は当初の見込み・想定よりも発達せず、特別警報の発令までには至らなかったということもあり、今のところ歴史に残るような甚大な被害とまではなっていません(被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます)。

台風などの災害発生時に命運を分けるのは、この時代では

最新の情報を入手し早く行動できるかどうか

が非常に大きいと思います。

そして、信頼できる情報ソースから発せられた情報をいかに

素直に受け止められるか

も重要なことだと思います。

今回の台風10号の気象庁から事前に最大級の警戒を呼びかけられたことで、多くの方が実際に行動に移されたのではないかと思います。。

ただ、それを受けてのワイドショーなど視聴率狙いの報道、テロップなどは少しいかがなものかという感じもあります。

「史上最強」とかの刺激的なコピーをつかって注目を集めて視聴率をのばそうということだと思いますが、既に多くの方が毎回台風が接近するたびに「史上最強」という言葉が使われていることに気づいており、オオカミ少年的な状況にもなりつつあると思います。

まさにコロナのときも同じでしたよね。物事の本質を見せずに、感染者数のグラフばかり出して人々の不安を煽る情報を流し視聴率をとるのと同じです。

ただこれら、人々の不安を煽る大げさな表現・情報によって、多くの方々の事前の対策にも繋がったかもしれないということもあり、その点では何とも言えないところがありますけど、、、

ただ「史上最強」とかのキャッチーな言葉を前面に出すよりも、

今現在起きている事実ベースの情報や、避難や安全に関する有益かつ視聴者が具体的な行動に移すことを促すような情報を提供してもらいたい思いです。

そして受け止める側としても、決して頑固にならず、、、素直に受け止めることが重要。

「ここに住んで40年だけどこれくらいの雨だったら今までも何度もあるから避難しなくても大丈夫…」

特に年配の男性の方にはこのような考えがある方が多いかもしれません。

でも、今はもう昭和でも平成でもなく令和です。

40年間で発生しなかったようなことが次々と発生しています。

自分だけ・ここだけは大丈夫といった、変な何も根拠のない自信に頼るよりも、気象庁や自治体などから出ている情報を素直に受け止めて、すぐに行動に移すことが、自身の命を守ることにも繋がります。

昨日も書きましたけど、「空振り」になるかもしれないけど避難は実施すべきです。

この「空振り」が何度か続いたときに、当たるときが必ずくるはず。

例え対策が空振りに終わり何も被害がなかったとしても、「今回は被害がなくて良かったね」 で済むことだと思います。

甚大な被害が発生した台風15号から1年経過したということで、改めて台風の脅威や我々の受け止め方について、少し思いを記載してみました。

今年はまだ台風は10号までの発生です。

平年並みだとするとあと10個以上は新たな台風がこの1~2ヶ月で発生することになるでしょう。

台風が襲来するというような状況になりそうなときに、

こちらの記事や過去の台風に関する記事などを読んでいただいて、少しでも被害が出ないような準備や行動に繋がるための情報になれば、幸いです。

昨日の気圧配置と風と波はこちら

昨日の気圧配置と波情報

気圧配置と波情報 : 台風への備えの重要さを再認識午前3時の実況天気図 ASAS8月29日に台風9号が発生してから昨日までの10日間は、台風9号と10号のうねりによって波がある日が続きました。特に台風10号による南~[…]

今朝の千葉・湘南エリアの風と波

アメダス風

☀️気象庁 アメダス 風向風速(関東地方)
https://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

☔️気象庁 レーダーナウキャスト
https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

🌊気象庁 波浪実況・予想図
https://www.data.jma.go.jp/gmd/waveinf/tile/jp/index.html

🌀気象庁台風情報
http://www.jma.go.jp/jp/typh/

今朝の千葉エリアは朝のうちはほぼ無風から南風が入っているところも多いようです。

千葉南

今朝の鴨川マルキポイントはセットで腰腹くらいで遊べる波。

波はあんまりまとまりなくてショルダーは張りにくいですけど、真ん中あたりで割れるピークから乗れれば上手なサーファーは3発は当て込んでいましたね。朝一の方が潮が少なくて、ブレイクもそこそこよく楽しめる波。

でも9時頃にはだいぶ潮が上げてきており、タルいブレイクになってきてしまいました。

白渚もおなじくらいのサイズ感で腰腹くらいのセットが入ってきています。

千歳はチェックしたときにはだいぶ潮が上げてきてしまっていたので、昨日と同じくかなりインサイドのブレイクのみ。

千葉北

九十九里から一宮周辺も物足りないサイズ感になってきて、アベレージでは膝腿~腰くらいのサイズ感。

南からの風の影響もあり、南東よりの風ですけど一宮周辺がまだ無難かなといったところでしょうか。

湘南

東ベースのうねりにシフトしたこともあり、スモールサイズとなった湘南エリア。

鵠沼では膝からたまにももくらいのセットが入るのみで、ロングや厚めの板の出番となりそうです。

吉浜まで行ってもそんなにサイズには変化はなさそうですね。

 

※YouTubeには今日の波チェック動画、海と空の映像や雲の流れタイムラプス映像などをアップしています。

https://www.youtube.com/channel/UChclptxfHQYAEE6LnBsJHhQ

よろしければご覧ください&チャンネル登録をお願いします!

今後の気圧配置と波: 南東ベースの波が弱く続く

今夜9時の予想天気図 FSAS24

予想気圧配置24時間

今夜にかけてはあんまり大きな変化はないですけど、太平洋側は高気圧からの吹き出しによる南東ベースの波が弱めに続く見込み。

大きなサイズ変化はなく、南東の風の影響をうけつつのサーフィンとなりそうです。

多少オンショアでもサイズのあるポイントで入ったほうが遊べるかもしれませんね。

週末にむけての風と波

予想気圧配置48時間

明日の夜には日本海沿岸に低気圧が発生しそうであり、この低気圧と前線の南側へ吹き込む南東よりも風は明日も続きそう。

今日と同じか少し反応がよくてアップしてくるかもしれません。そんなに期待はできないです。

今日よりかは風の影響がないかもしれません。千葉エリアでは少しでもサイズのあるポイントで入るのが良さそうです。

先日の台風10号による地形の変化は、千葉南エリアだけを見るとあんまり変わってないような感じがします。

過去の気圧配置と波情報

今日と同じ日の気圧配置と波のコンディションの過去3年分の記事です。
過去の今日はどんな天気でどんな波だったのかご覧ください

9/10 3:00 ASAS日本付近は引き続き移動性の高気圧に覆われている。はるか東の太平洋高気圧からの吹き出しが弱く反応しているのと、千島の東にある低気圧からの北東うねりが反応しているかどうかといったところ。経験的には太平洋高気圧と日本[…]

IMG

9/10 3:00 ASAS / FSAS24秋雨前線は活動が活発になってきており、この時間は近畿から北陸と東北にかけてやや強い雨が降っている。関東地方にも所々で雨雲が発達し雷雨になっていらところもありそうなので海岸で雷なっていたら海に入[…]

気圧配置&天気と波情報 : 千葉へのアクセスは注意が必要午前3時の実況天気図 ASAS台風15号は台風としての勢力を維持しながら三陸沖を東北東へ進んでいます。時間が経過するにつれて特に千葉県内の被害状況が明らかになってきて[…]

各エリア : 今日の暦と潮まわり

千葉エリア:こよみと潮まわり(勝浦)

2020/09/10
日の出:05:18 / 日の入:17:53
小潮
満潮:09:49(110cm) / 20:11(130cm)
干潮:03:01(53cm) / 14:08(97cm)

湘南エリア:こよみと潮まわり(江の島)

2020/09/10
日の出:05:21 / 日の入:17:56
小潮
満潮:10:28(110cm) / 20:07(128cm)
干潮:03:20(47cm) / 14:22(100cm)

伊良湖エリア:こよみと潮まわり(赤羽根)

2020/09/10
日の出:05:30 / 日の入:18:05
小潮
満潮:10:51(136cm) / 21:23(146cm)
干潮:04:02(68cm) / 15:38(115cm)

磯ノ浦:こよみと潮まわり(和歌山)

2020/09/10
日の出:05:39 / 日の入:18:13
小潮
満潮:11:49(144cm) / 22:03(154cm)
干潮:05:04(78cm) / 16:29(130cm)

宮崎:こよみと潮まわり(宮崎)

2020/09/10
日の出:05:55 / 日の入:18:27
小潮
満潮:11:21(151cm) / 22:13(161cm)
干潮:04:38(75cm) / 16:22(122cm)

仙台新港:こよみと潮まわり(仙台新港)

2020/09/10
日の出:05:13 / 日の入:17:52
小潮
満潮:09:00(116cm) / 19:16(141cm)
干潮:02:16(59cm) / 13:03(104cm)

こちらの記事がよろしければSNSでシェアをお願いします!

“天気図から風と波を予想していい波をあてる”をテーマに、週末サーファーがいい波にのるための、気象・海の知識と経験則についてKindle電子書籍にしました。

Kindle Unlimited」への登録で、全ての本は30日間無料で読めます。Amazonユーザなら登録は簡単です Kindle Unlimitedはこちらから
台風15号から1年
最新情報をチェックしよう!