2020年の風と波について
毎日更新している本ブログ記事のタイトルとアイキャッチ画像からどんな年だったのかを振り返る(後半)です。
2020年前半の記事はこちら
2020年も元旦から大みそかまでこちらのブログにて毎日記事を書いてきましたが、2020年は歴史に残る大きな出来事が沢山ありました。我々の普段の生活も仕事のやり方や人とのコミュニケーションの仕方まで、あらゆる面で大きな変化を受け入れざ[…]
2020年前半はコロナ感染拡大による緊急事態宣言の発出~外出自粛・ステイホームなど、
歴史的にも大きな出来事が沢山あり世の中が混沌としていた状況で、我々サーファーにもいろいろと影響がありました。
そして2020年の後半はというと、
海で自由にサーフィンできる環境は戻ってはきたものの、コロナによる第2波、第3波が押し寄せており、まだまだこの目に見えないウイルスに人類は翻弄されている状況が続いています。
そんな中でも、、、
2020年後半となる7月~12月までの記事から、今回も印象に残った記事をピックアップしてご紹介していきます。
2020年の後半はどんな風が吹きどんな波が割れていたのか? ご覧ください。
7月
7月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/07/
7月4日
本州は梅雨真っただ中で梅雨前線の活動が活発に。
この日は朝起きてみると、熊本県と鹿児島県には大雨特別警報が午前5時頃に発令されていました。
高気圧の縁辺流が海上を通ってたっぷり水分を含んだ空気が梅雨前線に流れ込み、前線の活動が活発となって豪雨となるパターンです。
千葉県にも大雨警報が発令し、レーダーナウキャストでは線状降水帯が通過していく様子も。
7月8日
7月4日には熊本県と鹿児島県に大雨特別警報が発表されたばかりですが、6日午後には佐賀県、長崎県、福岡県にも大雨特別警報が発表されました。
今年の梅雨は九州で大きな被害が立て続けに発生してしまったことになります。
九州に限らず、この7月に入ってからの梅雨末期には各地で豪雨による災害が発生しやすい時期。
土砂災害と河川の状況などをまとめた記事を投稿しました。
7月10日
今年の梅雨は6月下旬ころからずっと南西の風が吹き続きました。
YouTubeでも、そろそろ南西の風は収まって欲しい といった内容の動画も投稿したくらい、毎日毎日南西の風でした。
千葉と茨城エリアでは南の風が吹き続くと水温がかなり下がります。
この「沿岸湧昇」という事象について、簡単に解説をした記事です。
7月なので外の気温は高いのですが、海に入るには千葉北や茨城ではフルスーツが必須なくらいキンキンに冷えた海。
千葉南でもジャージのフルが必要なくらいの水温となりました。
7月16日
ニュースでも多く報道されましたが、2020年の夏の千葉県内の海水浴場は全て開設中止となりました。
もちろん新型コロナウイルスによる影響です。
海水浴場の開設だけでなく花火大会も中止がほとんどとなり、一年で一番盛り上がる時季なのに・・・
海水浴場が開設されないということは、監視員やライフセーバーもいない状態になるので、海水浴客の海の事故が増えないか心配になった記事でした。
7月25日
7月下旬の4連休の鴨川シーワールドは大盛況に。
周辺道路はこの影響もあり大渋滞となってましたが、そんなときのアクセス方法について記事にしたものです。
2020年前半は休園を余儀なくされていただけに、活況が戻ってきてホント良かった。
7月29日
統計開始以来初となる7月に台風発生がゼロという事態に。
そして2020年は台風が1つも上陸しなかった年にもなりました。
8月
8月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/08/
8月2日
この日の前日となる8月1日は東海~関東甲信地方もやっと梅雨明けしました。
関東地方は平年よりも11日遅く、昨年よりも8日遅い梅雨明けです。
今年の梅雨はなかなか明けずに、8月に入ってからの梅雨明け・・・長い梅雨となりました。
8月12日
今年のお盆休みは台風5号からの南西うねりが遅れて反応してきたことで、波のある日が続いたお盆休みとなりました。
台風5号からのうねりはグランドスウェルという波ではなく、ミドルサイズの反応。
アベレージサーファーにはちょうど遊べる波が続き、サーフィンを存分に楽しめたお盆休みでしたね。
8月27日
この日は台風8号からの南西うねりが弱めに反応してきて、ミドルサイズのファンウェイブで楽しめた一日。
台風8号からのうねりは大きなサイズまでは反応せず、でも程よいくらいのサイズの波が続き十分遊べるコンディションでした。。
9月
9月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/09/
9月2日
東シナ海を北上する台風9号からの南西うねりが反応。
湘南にも久しぶりに頭サイズの波が入ってきていました。鵠沼・辻堂~鎌倉エリアにかけては胸肩~頭サイズの波。
千葉は北東からのうねりも反応が続いており、全域で十分なサイズの波がブレイクしていました。
9月5日
台風9号に続き台風10号からの南うねりがはいり、千葉エリアのメジャーポイントはほぼクローズアウト。
鴨川マルキポイントにはかなりアウトから大きなダブルオーバーのセットが入ってきていて、波に乗れるのはエキスパートのみ。
湘南は鵠沼でワイドな頭サイズのセットの波でかなり混雑、鎌倉エリアのリーフや由比ガ浜などでも頭サイズのセットが入ってきて、そこそこ走れる波がありました。
9月15日
このころは東からのうねりがコンスタントに入り北東の風が吹く日が続きました。
千葉エリアでこの条件で波が良くなるのは、千葉北では片貝エリア、千葉南では鴨川~白渚あたり。
特に片貝新堤ポイントでは風をかわして波がいい日が続き、多くのサーファーがいい波に乗っていましたね。
9月24日
関東沖合にあった熱帯低気圧がいつの間にか台風12号へと昇格し、千葉エリアには強い南東うねりが反応してきました。
千葉エリアの外海のメジャーなポイントはほぼクローズアウトな状況。
湘南はこの強いうねりの反応は鈍く、鵠沼では腰腹くらいまでのサイズアップ。
吉浜でもクローズアウトまではならないくらいのサイズ変化で、湘南はそこまで南東うねりに反応しませんでした。
翌日には千葉はクローズアウトで湘南はかなりのスモールサイズで対照的なコンディションに。
9月26日
台風12号からの南東うねりはなくなり、オホーツク海にある高気圧から吹きだす北東~東のうねりの反応が続きました。
夕方にはオフショアが強めながらも鴨川マルキや白渚では中級者以上のサーファーから入れるようなコンディションに。
夕方の鴨川マルキでは女子のプロサーファーが沢山入っていて、素晴らしいライディング。
そして白渚の同じく夕方くらいは素晴らしいレフトの波がブレイク、記事内にその動画を掲載しています。
10月
10月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/10/
10月3日
9月の終わりから10月初旬にかけての1週間は、遠ざかる低気圧や東海上に居座っていた高気圧からの東うねりが続いて、千葉エリアは波のある日が続きました。
風の弱い日もあり、そこそこのサイズの波が続いて十分いいコンディションでした。
10月5日
この日の夕方の西の空は素晴らしい夕焼けでした。
10月8日
台風14号からの南うねりが入り千葉の外海はクローズアウト気味、湘南はいい感じのコンディションとなった一日。
台風14号は当初は関東へ直撃するのではないかといった予想が出ていましたけど、当初の予想進路よりもだいぶ陸地から離れて通るコースを辿り、南東方向へとお辞儀をする台風となり、台風のコースとしてはなかなか興味深いコースを辿りました。
10月12日
この日から鴨川マルキポイントにて、JPSAの大会となる さわかみチャレンジシリーズ鴨川 が開催!
コロナになってからサーフィンの大会はずっとキャンセルされてましたけど、コロナ対策を十分にしての久しぶりの大会の開催でした。
この12日の月曜日から16日の金曜日まで、ずっと東うねりのいい波が続き、素晴らしいコンディションの中でのヒートが繰り広げられました。
東ベースのうねりで岩場のほうから割れるレフトの波はセットでは十分なサイズ、面もまとまったきれいに割れるレフトの波がコンスタントに入ってきて、選手が次々に素晴らしいライディングを見せてくれましたね。
10月17日
16日の金曜日でJPSAの大会は全てのヒートが終了。
コロナ後初の大会ということで、無観客での大会開催。ソーシャルディスタンスを保つためにも大会関係者の方はみんな大きめの傘を持って会場内を移動されており、検温してからの入場とマスクを着用しての大会運営。
大会の様子はABEMAで放送され、新しいスタイルでの大会開催となりましたが、とても面白かったですね。
いい波だったというのもありましたけど、1位通過の選手のインタビューが面白かったです。
プロサーファーの方ももろにコロナの影響を受けた方々なので、久しぶりにこのような大会が開催された喜びを多くの選手が表現されていました。
11月
11月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/11/
11月3日
続いて11月に入ってからは志田下でジャパンオープンが開催。
またまたABEMAでのライブ配信を見ていましたけど、これ見てたらまったく仕事ができませんでした・・・。
11月19日
11月の中旬になり西高東低の冬型の気圧配置がよくあらわれるようになってきました。
冬型の気圧配置になると期待できるのが、東海沖からの西うねり です。
西高東低になってくると、湘南や千葉南エリアではこの西うねりが反応していい波になるときが多くなります。
そんな西うねりをチェックするときのデータを紹介した記事でした。
11月26日
この日の朝一は、午前6時を越えたあたりから海面から上がる湯気が多くなり、波チェックができないほどの霧に一面覆われました。
温かい海水の上に冷たい空気が流れ込んだことにより、空気が冷やされてできる「蒸気霧」というタイプの霧。
晩秋から初冬くらいの海水温がまだ高い時期によく見られるのですが、とても幻想的な光景が目の前に広がりました。
12月
12月の記事はこちらから https://asasfsas24.com/2020/12/
12月1日
11月30日に映像に捉えることができたのがこちらの「穴あき雲」
SNSでも話題になっていたのですが、南房総の空でもしっかりと確認することができました。
12月9日
ハワイのパイプラインでは、今回は2021年のWSL開幕戦としての位置づけでスタートしたパイプライン・マスターズが開催。
でも身近な話題として、南房総市で断水の可能性があるという内容の記事をこの日は書きました。
12月末時点では断水は始まっていないのですが、毎日お昼の12時15分から防災無線で小向ダムの貯水率の状況が放送されます。
和田~白渚~花籠あたりまでのポイントは断水予定エリアになっていますので節水にご協力をといった内容の記事です。
12月17日
日本付近には強い寒気が流れ込み、日本海側から関東北部山沿いでは記録的な大雪に。
関越自動車道で立ち往生が発生してしまい、ドライバーの方が大変な目になってしまいました。
冬型の気圧配置が強まり日本海には寒気を伴った筋状の雲がびっしりと敷き詰められた状況に。
東海沖で吹く強い西風によって、湘南や千葉南エリアでは西うねりが反応。
湘南はコンスタントに波のある日が多くなりました。
12月25日
クリスマスの朝の空は以下のような幻想的な光景に。
すぐに日が昇ってきたので数分くらいの間でしたけど、インディペンデンスデイの1シーンのような幻想的な光景を撮ることができました。
昨シーズンは冬型が長続きせずに、西うねりというよりも北東うねりのほうがコンスタントに反応していましたが、今年は冬型の気圧配置が続き西うねりが反応する日が多くなっています。
まとめ
今回の記事も前回に続き、タイトルとアイキャッチ画像から2020年の後半を振り返ってみました。
世の中の状況としては、まだまだコロナの状況が継続しており、第2波や第3波といった感染拡大と変異して感染力の強くなったウイルスが入ってきたとかの状況が続いていますが、後半の記事はあんまりコロナ関連については話題にはしない記事が多かったですね。
コロナというよりも台風に関する記事が多かったかと思います。
こうして1年を振り返ってみると、そういえばこんなこともあったなあと思うことが沢山でてきますが、どんどん忘れていってしまいますので、、、
1つのターニングポイントとなった2020年はどんな年でどんな波がブレイクしていたのか、また数年後にも自分自身で読み返してみたいと思います。
2020年も元旦から大みそかまでこちらのブログにて毎日記事を書いてきましたが、2020年は歴史に残る大きな出来事が沢山ありました。我々の普段の生活も仕事のやり方や人とのコミュニケーションの仕方まで、あらゆる面で大きな変化を受け入れざ[…]
こちらは前回同様、関連記事としてご紹介しておきます
このサイトでは週末サーファーが海にいる限られた時間の中で、いかにいい波に乗るかということをテーマに、気象の観点からいい波をあてるための記事を多く書いています。そんなこのブログのターゲットである多くの週末サーファーは、海から1時間以上[…]